イベント情報

【10/21 Wed天狼院STYLE表参道】悩み多き現代を生き抜く女性たちに贈る武士の娘の教え〜凛とした自分のスタイルをつくる「女子の教養(たしなみ)」特別講義〜


20151021
*本イベントは事前決済制です。Peatixまたは店頭での決済が済み次第の受付完了となります。Peatixはこちらからどうぞ。
http://peatix.com/event/117870/

天狼院STYLE表参道の夏川です。

偶然の出会いにいざなわれて気づけばここで店長をすることになっていました。

まさか自分が天狼院で、それも表参道で働くことになるとは夢にも思っていなかったけど、ここは「毎日世界中のいろんな人と出会って、その出会いそのもの、今ここにある時間を大切にしたい」という、これまで持ってきた想いが叶えられる場所だなと感じています。

自分が心から望むものはちゃんとそれを実現する機会が与えられるし、自分が出会うものはきっとそのときの自分にとって大切なことを教えてくれている。

でも今は、手にする情報が多すぎて何が自分にとって大切なのかが分からなくなったりすることもあります。

特に女性としての生き方について。

就職、結婚、転職、夫を福岡へ残して東京へ単身赴任、離婚、退職、留学、そしてまた新しい仕事への挑戦。

いわゆる「女子」っぽくないところも多々あるけど、私自身、女性なら誰もが悩んだターニングポイントで同じように悩み、多くの人が歩んだ道を、そしてときに誰かが選ばなかった道を歩んできました。
そんなふうに自分が選んで来た道に後悔はないけど、メディアや本を通じていろいろな生き方や選択肢を知るほどに「女性としてどう生きるか」分からなくなったりもします。

物心ついたときから、「女の子だから」という理由で何かを制限されたり、決めつけられることには反発をしてきたけど、30歳をすぎて「女性だからこそ」できること・感じることもあるのではとも思うようになりました。

「『女性』という個性の一つを持っているからこそ、大切にできることがあるとすると?」そんな問いを持つようになったと言ってもいいかもしれません。

表面的な装いではなく、内側から溢れ出るような深みのある女性になりたい。

そんなことを考えながら毎日店頭で色々な本のページをめくっていたときに出会ったのが、石川真理子さんの「女子の教養(たしなみ)」でした。

安政二年に米沢藩士の家に生まれ多感な少年時代に幕末維新を経験した曾祖父様のもと、厳格な武家の娘として育てられた石川さんのお祖母様。

 「ありがとう」と私が言うと、祖母は「はい、どういたしまして」と答えたものです。そして静かに微笑みながら、
「ありがたいことに気づける人におなり」と言うのでした。(「女子の教養」P.137より)

そんな言葉は、30年以上の時を超えて、私の心にも響いてきました。

そして、男性と同化するのでも戦うのでもない、女性ならではの凛とした生き方を感じました。

心に残っているのは祖母の紋服です。簞笥の中にしまわれているのを、「どうして着ないの?」と問いかけた私に祖母は笑って答えました。
「ああ、それ。もう着ることはないだろうねえ。おまえがお嫁に行く時までは、とても生きていられないだろうしね」
その紋服には、こんなエピソードがあったのです。
祖父には放浪癖があり、時折、事業を放り出して行方をくらましてしまうことがありました。そんな時は、祖母が采配をとって切り抜けるわけですが、そうそう行方不明になられてはたまったものではありません。
ある時、またしても祖父がいなくなったと見るや、祖母は従業員を安心させるため「社長は今、仕入れのために出張に出ている」と告げる一方で、使用人の一人に祖父の居場所を突き止めるよう指示しました。そして、祖父の行動を逐一知らせるように命じたのです。祖母はいながらにして祖父の行動を把握できるようになりました。
「間もなく帰って来る」とわかれば、滞在先の旅館に仕立てあがりの着物を届けさせました。着の身着のまま出ていった祖父は、ひどい格好をしているにちがいないのです。いよいよ「何時の汽車で到着」という知らせが入るや、祖母は全員に揃いの羽織を着せ、自分は紋服に身を固め、駅へと向かったのです。上野駅のホームに、祖母を先頭にずらりと従業員が並びました。そこに列車が入ってきて、開いたドアから新品の着物を着た祖父が、目を白黒させながら降りてきたのです。
「おかえりなさいませ」
祖母がうやうやしく頭を下げると、一同、「おかえりなさいませ」と声を揃えて一礼。
祖父は「うん」と言ったきり黙ってしまいました。
以来、祖父の放浪癖はぴたりとやんだのです。
祖父に恥をかかせることもなく、紋服に無言の警告を込めた祖母。この「渡り合い」は祖母の圧勝に終わりました。(「女子の教養」P.62より)

そんなお祖母様の教えを受け継いできた石川真理子さんに、このたび、天狼院STYLE表参道でお話しいただけることになりました。

「『スタイル』というのは、すっと立った姿ですよね。すっと立つには、芯が必要。芯をつくるのは志です。」
「どんな小さなことも真剣に取り組んで塵をたくさん積もらせるんです。そしたらちゃんと山ができる。」

講演に先だって天狼院STYLE表参道を訪れてくださった石川さんの言葉は、ひとつひとつ、心の奥に響いてきました。それはきっと石川さんが、武士の娘であるお祖母様の教えを胸に持ちながら、自分自身のスタイルは何なのか、どう生きていったらいいか、試行錯誤を続けてこられたからこそだと思います。

実は大学でファッションを学ばれ、アパレル業界に就職もしたという石川さん。

「当時はDCファッションブームで、私も着飾った格好をしたこともあったけど、あるとき思ったんです。飾らない自分でどれだけ勝負できるだろうって。」

と、何やら天狼院STYLE表参道ならではのお話も飛び出しそうです。

当日は参加者のみなさんが今感じていることや悩んでいることに関連したことも話していかれるということで、まさにこれからどう生きていこうかと考えている齢三十前後の女性だけでなく(「アラサー女子」という言葉が軽く聞こえてしまうのは石川さんとお話ししたからでしょうか)、これから社会に出て行く学生も、そして現在の・未来のパートナーとお互いにとって幸せな関係を築いていきたい男性にもぜひお越しいただきたいイベントです。

【概要】
日時:10月21日(水)
19:00 開場・受付開始
19:30 開始
21:00 講義終了
21:30 閉会
参加費:3,000円
* 加えて「女子の武士道」もしくは「女子の教養(たしなみ)をご購入ください。
(事前に購入された方は当日書籍をお持ちください。)

定員:40人
場所:天狼院STLYE表参道 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-9-8
会場は表参道になりますのでご注意ください。

【お支払い方法】
「Peatex」による事前決済制(当日お席がございましたら店頭お支払いも受け付けさせていただきます。)
WORKSHOPお試し券をお持ちの方は、無料でご参加いただけます。
(お試し券1枚につき1名様入場可。本講義でのお試し券での参加枠は5名様迄です。但し、本の購入は必須。)
http://peatix.com/event/117870

【プロフィール】
石川真理子(いしかわ まりこ)
昭和41年東京都生まれ。12歳まで米沢藩士の末裔である祖母中心の家で、厳しくも愛情豊かに育つ。文化女子大学(現・文化学園大学)卒業。編集プロダクション勤務を経て結婚後はライターとして活動。著者に『女子の武士道』(致知出版社)『いまも生きる「武士道」』(講談社+α新書)『明治女が教えてくれたプライドのある生き方』(講談社)『新島八重 武家の女はまつげを濡らさない』(PHP研究所)など。

2015年9月12日 天狼院「天狼院STYLE表参道」がオープン致しました。
ファションブランド STYLE TOKYO friends’ home とのコラボ店。
皆様のお越しをお待ちしております。

ー「天狼院STYLE」とはー
天狼院の新しいブランド「天狼院STYLE」
このブランドは「自分のSTYLEを見つけることができる書店」というコンセプトで、様々な業態や他書店さんとコラボして新たな店舗を出していくブランドです。天狼院とコラボしたいというお店さんお待ちしております。

天狼院STYLE表参道 (STYLE TOKYO friends’ home内)
オープン日:2015年9月12日(土)(前日の9月11日にプレオープン)
住所:東京都渋谷区神宮前4-9-8
時間:12:00〜20:00

【天狼院STYLE表参道へのお問い合わせ】

TEL:03-6914-3618

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