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天狼院ラボ

手帳を極めれば人生が開ける〜手帳は未来を描くためのツール〜《1/12天狼院手帳ラボ公式まとめ》


いつもありがとうございます。天狼院書店店主の三浦でございます。

「手帳勉強会」から「天狼院手帳ラボ」へと昇格し、2回目となった1月12日(日)の手帳ラボ。

今回は、参加者の方々から、より深い論点が提示されて、未来への興奮の中で会は幕を下ろしました。

はじめに、前回のラボのポイントをまとめると、次のような論点に絞られるだろうと思います。

 

1 手帳は「予定」を書くためのものではない

2 書くことは「五感」を刺激する体験である

3 手帳をしっかりと書いていた年度は人生がうまくいっていた

4 「宣言」することによって「義務」になってしまうのなら、それは本当にやりたいことではないのかもしれない

5 実際に宣言してみると思わぬ応援がえられるようになる

 

それではそれぞれについて、詳しくみていくことにしましょう。

 

1 手帳は「予定」を書くためのものではない

 

これは前回までの復習(前回までのまとめはこちらから)にもなりますが、情報は「捨てる情報」と「残す情報」に分けて、手帳には「残す情報」だけを書くべきだという結論にいたりました。

「捨てる情報」とは、たとえば、「お風呂掃除をしなければらない!」というプロジェクト全体であったり、そのプロジェクトの中の「バスマジックリンを買いに行く」というようなタスクも含みます。つまり、通常「TO DOリスト」で管理して、棒線で消していいような類のタスクは、基本的には「捨てる情報」に分類します。

その「捨てる情報」をどう管理すればいいかといえば、手帳とは別の、文字通り「捨ててもいいツール」に書くようにします。

そこで上がったのが、プロジェクト毎や週毎にA3やA4のコピー用紙を用意して、すべて棒線で消した後は丸めてゴミ箱に捨てるという方法です。

僕もA3の用紙を実際に使ってみたのですが、これが実に使えます。面積が広いので思った以上に多くの情報を書き込めるのです。たとえば、A3の用紙を2つ折りにすれば、A4用紙4ページの冊子のような形になるので、4つの違った情報を書き込めるようになります。

たとえば1ページ目には喫緊の仕事のタスク、2ページ目にはプライベートのこと、3ページ目にはその週に集めた情報について、そして4ページ目はフリースペースといったような使い方ができるだろうと思います。

その中でも、特に残して置かなければならないことを、「残す情報」として手帳に移行させます。

 

そして、具体的に「残す情報」とは何かという問題なのですが、これは僕は「未来を描くために必要な情報」なのではないかというのが、今時点で僕が至った結論です。

それはどういうことかといえば、たとえば僕の場合、すでに手帳の「年間スケジュール」のところに今年の12/17の欄に「福岡天狼院オープン」という文字が刻まれております。そして、1/15〜16はそれを実現させるために福岡に出張していました。そこで得た成果、そこで感じたことを1/15のページ、1/16のページに具体的に書いたのですが、それこそが「未来を描くために必要な情報」なのだろうと思うのです。

 

つまり、その情報は過去のことを描いているようで、実際には未来について描いている。

 

このような「残す情報」、すなわち「未来を描くために必要な情報」を集積することが、手帳の役割であって、手帳の価値なのではないでしょうか。

そう考えると、こうも言えるかも知れません。

 

手帳は未来の仮説を集積するためのツール。

 

だとすれば、手帳を書くことは実に前向きでワクワクする行為であることがわかるはずです。

 

 

2 書くことは「五感」を刺激する体験である

 

それでは、実際に手帳に情報を書くという行為は、いったい、どういうことなのでしょうか。

ある参加者の方から、こんな意見が出ました。

 

「手帳にものを書くということは、単にテキストを入力するということではなく、五感を刺激する行為なのではないでしょうか」

 

確かにそうです。もちろん、ディバイスとしてパソコンを使ってキーボードから情報を入力したり、iPhoneなどから入力したりしてもいいのでしょうけれども、紙の手帳に実際にペンを使って記すという行為は、それ以上に意義のあることではないかと思います。

「意義のあること」といえば何か懐古主義的に聞こえるかも知れませんが、そういうことではありません。

そもそも、アナログとデジタルとは、大きな違いがあると僕は思っています。

たとえば、天狼院ではスタッフにこう言っています。

 

「大事な交渉事をする場合は、絶対にメールで済ませるな。忙しくても会いに行け」

 

なぜ、メールという便利な「デジタル」的な方法を用いずに、会いに行くという至極「アナログ」的な方法を用いるかといえば、たとえば「会場を抑えるためにこの料金でお願いしたい」と交渉する際に、メールで伝えても、会って伝えても、コアとなる伝えるべき情報自体は変わらないはずです。むしろ、メールを書くという行為を通すことによって、自分の考えを冷静にまとめる時間ができるので、より多くの情報を相手に伝えられるように思えます。

けれども、もう少し状況を俯瞰的に見てみるとそうではないことがわかるはずです。

会いに行って、実際に伝えるということのほうが、コアの情報に対して、圧倒的に多くの情報を付随させることができます。

すなわち、単に「テキスト」を送るのとは違って、実際に会うと、その人の声によって、相手の聴覚を刺激し、存在によってあるいは熱を伝えることができて、表情の変化や目の力によって、こっちの想いを視覚的に伝えることができて、何より相手の反応によって、臨機応変に対応を変えることができる。

圧倒的に相手に与える「情報量」が違うのです。

それはもしかして、パソコンのデータファイルを思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。

主に「テキスト」が込められたWordファイルの容量は、せいぜい、100バイト前後です。

けれども、音声データになると100Mバイトを平気で超えるようになります。

更に映像となれば、500Mバイトにも至る場合もあります。

 

実際に会うという実に「アナログ」的な行為は、じつはこのように膨大な量の情報を付随するものなのです。

 

紙の手帳に実際に書くという行為も同じことです。

 

紙の手触りやペンの筆圧を触覚的に感じながら、実際に書き込んでいくという行為は情報量が実は大きい。

さらに、天狼院手帳ラボに参加して、ラボの参加者同士で手帳に書く情報を共有しながら書き込んでいくと、声帯を使い、聴覚を使いと情報が更に付随されていくことになる。

その「情報が付随される行為」がどういうことかと思えば、「1つのコアとなる情報がより心に刻まれる可能性が高くなる」ということなのあろうと思います。

たとえば、それはガイドでディズニーランドを読んで情報を得るのと、実際にディズニーランドに行ってそれを「体験」して情報を得るのと同じような違いがあるのだろうと思います。

すなわち、手帳を書くことがより「体験」に近くなれば、そのコアとなる情報が心に刻まれる可能性が高くなり、それによってひいては思い描く未来を実現する可能性が高くなるということなのだろうと思います。

そのメンバーの中でも、この「天狼院手帳ラボ」が体験の場として非常にいいという確認をしました。

 

3 手帳をしっかりと書いていた年度は人生がうまくいっていた

 

天狼院手帳ラボに出席したある方が、こう言っておりました。

 

「手帳をしっかり書いていた年のほうが、人生がうまくいっていたような気がします。そして、その年のことは鮮明に覚えているのです」

 

そのことは、もしかして、手帳を書くという行為の本質を言っているのかもしれません。

もし、本来の使い方に近い方法で手帳を書くことが習慣になっているのだとすれば、もっと言えば「捨てる情報」と「残す情報」の分別がしっかりとできて、手帳に「未来を描くために必要な情報」を集積することが習慣とすることができれば、おそらく人生がうまく回転する可能性が高くなる。

そして、それが紙にしっかりと書くという「体験」を通すことによって、「鮮明に覚える」ほどに心に刻まれることになる。

それが、知らない間に人生の糧となるのかもしれません。

 

つまり、手帳を正しく使うことが習慣となれば、この方のように人生がうまくいくのを体感できるのかも知れません。

そこはこの天狼院ラボの目標と合致するところでもあります。

 

 

4 「宣言」することによって「義務」になってしまうのなら、それは本当にやりたいことではないのかもしれない

 

心理学においての「公開宣言効果」に関しては、勉強会、天狼院手帳ラボを通して、何度も話題に出てきた論点でございます。

たとえば、僕が「今年の12月17日に福岡天狼院をオープンさせます!」とこのWeb天狼院書店やFacebookページ、Twitterで宣言するのもその効果を狙ってのことです。

簡単におさらいすると、「公開宣言効果」とは「公に自分の目標を他者に宣言することによって、いい意味で”自縄自縛”の状況をつくる」というものです。

ところが、ある参加者の方から、これに否定的な意見が出ました。

 

「自分の場合は、やりたいことを宣言してしまうことによって、自分自身に強制されているようで、嫌に思えるのです。あまのじゃくかも知れませんが、自分に縛られるのが嫌だから、逆にそれをやりたくなくなってしまう」

 

なるほど、そういうことがあるのか、と考えているとすかさず、別の参加者の方からこんな興味深い意見が出ました。

 

「それは、本当に”やりたいこと”ではないからなのではないでしょうか」

 

たしかに、もしやりたいことであれば、それに対して違和感なく没入することができるようになります。それに対して、何らかの「摩擦」を感じるのであれば、もしかして、それは本当にやりたいことではないのかも知れません。

逆説的にいえば、こうも言えるかもしれません。

 

もし、自分のやりたいことを宣言して、それに対して自分に強制されているように感じられれば、それは本当にやりたいことではないのかもしれない。つまり、一度宣言すること自体が、それがやりたいことなのか、そうではないのかの「試金石」になる。

 

その際に手帳には「違和感を覚えた」ということを記してもいいのかも知れません。それはきっと「行くべき方向が違うのかもしれない」という自分からのシグナルです。未来への道を誤らないためにも、そういったことを手帳に書くことは重要なポイントなのだろうと思います。

もう一つ、ここで確認しておかなければならないのは、

 

手帳には失敗の形跡も残しておくべきだ

 

ということです。

ここは誤解しやすい点なのですが、「失敗」は決して「捨てる情報」ではありません。「失敗」は「この方向には答えはなかったよ」という実に有益な情報なので間違いなく「残す情報」に分類されます。

たとえば、洞窟に迷い込んだとして、「こっちは行き止まりだったよ」と記していくことは「正しい道」を見出す上で非常に重要なことです。

 

 

5 実際に宣言してみると思わぬ応援がえられるようになる

 

それでは、実際に参加者みんなで宣言してみよう、宣言した内容はここだけの秘密にしよう、という流れになりました。

それで、違和感を覚えなければ、徐々に宣言する範囲を、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディア、ブログなどに広げていけばいい。

 

参加者の方の一人が意を決して、こういう内容のことを宣言しました。

 

「今期の営業目標を昨年比で◯◯%にする」

 

数値は明かせませんが、これは参加者みんなが驚くほどの衝撃的な数値でした。

それを言った方は、宣言した後、何か清々しい表情をしていたのでした。

言ったからにはもはや後戻りはできない、というようあん、覚悟が決まったというような、見ていて実にまばゆい表情をされるのです。

これが、「公開宣言効果」の大きな効果の1つだと思いました。

 

そして、思いがけず、「もう1つの効果」がその場で生じました。

 

「その目標を応援したい!」

 

と自然発生的な想いが、参加者の中に同時に芽生えたのです。

僕も実際にこう言っていました。

 

「その目標を全面的に応援します。僕も全力で協力したいので一緒にどう実現できるのか、考えてみましょう」

 

そうです、目標を宣言することには「応援を引き寄せる」という大きな効果が現れるのです。

 

前回までもそうでしたが、このように、「手帳」を研究することは単にTipsを勉強するにとどまらず、広範囲なことを真剣に考えることになります。

自分はいったいどういう人間なのか、という哲学的な分野にまでも足を踏み入れるようになります。

天狼院手帳ラボでは、さらに手帳のポテンシャルについて、研究を続けたいと思います。

 

参加者の方の一人が先ほどここに来て、こう言っていました。

 

「僕は、今まで手帳をなめていた。使い方を間違っていた」

 

それに対して、僕はこう答えました。

 

「そうです、手帳は未来を描くためのツールなのです」

 

 

 

天狼院手帳ラボは毎週日曜日11:00より天狼院書店で開催しております。

お初の方も、ぜひ、参加いただければと思います。

そして、一緒に、人生を変えていきましょう。

どうぞ、よろしくお願い致します。

 

【次回の天狼院ラボのご案内とお申込みページ】

 

日時:1月19日(日)11:00-13:00
定員:15名様
研究費:¥500+1ドリンク(¥350〜)
*ぜひ、参考書を買っていだければと思います。
担当:天狼院書店店主 三浦

【勉強会に使う参考書】
『ストレスフリーの整理術』(二見書房)
『ビジネススキル・イノベーション』(プレジデント社)
『「先延ばし」にしない技術』(サンマーク出版)など

【当日購入できる手帳】
『DISCOVER DAIARY 2014』(チャコールグレー/オレンジ)
『DAY TO DAY DAIARY 2014』(ホワイト/ブラウン/ネイビー)
*他の手帳をお持ちの方の参加も歓迎致します。お申込はFacebookページか問い合わせフォーム、もしくはお電話でもお受けします。

 

【イベント1/19Sun】手帳で人生を変えるための「天狼院手帳ラボ」Facebookイベントページ

 

問い合わせフォーム

TEL:03-6914-3618

天狼院への行き方詳細はこちら


2014-01-18 | Posted in 天狼院ラボ

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