関係人口とはカメレオンのようなものだ
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【2月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:さすらいの旅人ブランチ(ライティング・ゼミ冬休み集中コース)
僕が「関係人口」という言葉に出会ったのは、2019年3月の未明、地元の本屋さんでのことだった。本屋でこのワードに目が行った僕は、30分くらい某雑誌読んでいた。
初めて「関係人口」という言葉を見た時の初めの感想は、面白そうな言葉だということだった。
それからより詳しく関係人口について知りたいと思い、関係人口に関する本を水を得た魚のように読み漁った。
「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々を指す言葉のことを指す。(総務省:地域への新しい入り口 『関係人口』ポータルサイトより引用)
もっと噛み砕いて説明すると、「週末になるとあの子はまちに来ている」「高齢者と楽しそうに話している」「地元と一緒になって新しいイベントを開いている」という人が地域にとっての関係人口だと言われている。
関係人口という言葉は、僕にとってしっくり来た考え方だった。もともと大学生の時に、地域活性化に関することを学ぶゼミに入っていたこともあり、地方創生とか移住などのキーワードには関心があった。ただ移住に関する情報を見るとかなりハードルの高いことだなあ、なんて面倒なんだと思ったのが率直な感想だった。関係人口なら自分でもなれるんじゃないかと思ったからしっくり来たのだと思う。
関係人口の本、何冊か読んだうちのある書籍で興味深そうなイベントを見つけた。
それは「しまことアカデミー」という講座だ。4ヶ月くらい島根について、今何が課題なのか、どんな取り組みがされているのかなどを座学や実際に現地に行って学ぶというものである。そして最後には集大成として今後島根とどのように関わっていくのかを発表する「しまことプラン」という棚卸し作業をする。
講座は東京、大阪、島根で開催されている。僕は大阪講座に参加した。
参加の申し込み締め切り当日まで阪神甲子園球場で試合を見ながら申し込みをどうするかかなり悩んだ。
このチャンスを逃すと、今度はいつになるかわからないと思い、思い切って申し込んだ。
参加してからの4ヶ月は本当にあっという間だった。
講座に参加しながら講座が終わったあとには、自分がどんなことをやっていきたいか、何ができるのか時間がある時には常に考え続けていた。そして今年の12月にあった「しまコトプラン」発表に向けて、プランを練っていた時に噴火するマグマのように挑戦していきたいことがあふれ出た。その中でももっとも取り組みたいのが、自分の地元の魅力を全国に、全国の地域の魅力をブログを通して発信することだった。そのためには、自分から地域に行って、自分の目で確かめ感じたことを伝えていきたいと思った。発表当日自分の練ったプランを講座の受講生、スタッフに向けて伝えた。発表が終わってからの講評の時間に言われた言葉がものすごく印象に残った。
「ブランチさんは、人の感情が媒介する場所に心が動かされているんだね」
その言葉を聞いた時に、確かにそうだなと思い納得していた。
自分は温泉地や、ゲストハウス、観光地など人が交流する場所が大好きだなと思い返した。
講座が終わってからもうすぐ1ヶ月経とうとしているが、受講前よりも地域とより関わり合うことができるようになった気がする。僕の地元の兵庫県のとある市のフォトコンテストで写真を出してみたり、もう一度島根県に訪れてみたり、そして今回の天狼院書店のライティングゼミもその一つである。ライティングゼミを受けて多くの人に自分の住んでいる地域、そうでない地域を知ってもらえる、好きになってもらえるような文章を書きたいと思って受講した。
しまコトアカデミーを受講してから、関係人口に対する自分なりの定義が分かってきた気がする。
それは関係人口とは「カメレオン」のような存在であるということ。
カメレオンは体の色を変化させて周囲に溶け込む能力がある。
関係人口はカメレオンみたいに体の色を変化させるように、自分がまるでその地域の住民のなったかのように地域に溶け込むことができる人のことだと僕は考えた。
だからこそ、カメレオンのような関係人口になることは、移住のようにハードルは高くなく、誰でもなることができると思う。例えば、地方のゲストハウスに何度も通うリピーターのような存在になること、自分の好きな地域のことをいろんな人に話すことも地域と関わる関係人口だと思う。
これから地方で何かしたいけど、何したらいいのかが分からない人には、まずは関係人口になっみることがオススメだと思う。関係人口の情報はネットや本、イベントなどでたくさん転がっている。皆さんもカメレオンのような関係人口になって地域と関わりを持ち始めるのはどうだろうか。そこには新しい発見があると思う。
僕もカメレオンのような関係人口に近づくためにもこれから、地域と地域をブログを通して結ぶような存在になり、一人でも多くの人が地域を知るきっかけになるようなブログを書いていきたい。
***
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
http://tenro-in.com/event/103274
天狼院書店「東京天狼院」 〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F 東京天狼院への行き方詳細はこちら
天狼院書店「福岡天狼院」 〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
天狼院書店「京都天狼院」2017.1.27 OPEN 〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
【天狼院書店へのお問い合わせ】
【天狼院公式Facebookページ】 天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。