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令和二年、私の成功が約束されている理由


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:谷中田 千恵(スピード・ライティングゼミ)
 
 
さて、今年の抱負は、もうお決めになられたでしょうか。
 
新年のバラエティ番組で、とある芸人さんが、
「誰もが、毎年毎年、抱負を決めていると思うな!」
と怒りをあらわにしておられましたが、抱負を持たないというのも一つの方法です。
 
それでも、多くの人は、元日の朝を迎えるたびに何かしらの目標を決めていて、怠け者の私もご多聞にもれず、今年の抱負を定めました。
 
ここで、恥ずかしながら、私の抱負をご披露させていただきます。
 
私の今年の抱負は、「ていねいに暮らす」です。
 
至極アバウトな抱負で、イメージを掴みにくいとお感じになられているでしょう。
では、具体的に私の「ていねいに暮らす」とは、どんなことかお話しさせていただきます。
 
例えば、食事をゆっくりと味わうこと。
 
週に一度は、シーツを変えること。
 
歯の一本、一本にブラシをあてて磨くこと。
 
ときどき、湯船にじっくり浸かること。
 
また、大切な相手には、自分の気持ちを正直に伝えること。
 
あるいは、朝、目が覚めたら、心ゆくまで布団の温もりをかみしめること。
 
昼食の後、食べ過ぎて恐ろしいほどの睡魔に襲われた際は、心の声に素直に従いお昼寝時間をたっぷりとむさぼること。
 
デパートの地下で、それはそれは美味しそうなお菓子を見つけた際は、出会えたことに感謝をして欲望のままに購入をすること。
 
面白い映画を、欠かさずチェックし、飽きるまでそれを楽しむこと。
 
飽きたら、やめること。
 
ええ、お気づきになられているかと思いますが、日々の大概のことは、「ていねいに暮らす」に当てはまります。
 
それが、私の抱負のミソです。
 
37年、自分という人間と付き合っておりますと、大体の性格というものを把握しております。
私は、元来、褒められて伸びるタイプなのです。
 
年末にその年、一年を振り返り、「よくやった」と自分自身を褒めることが、来年への活力へと繋がります。
「私、すごい!」という根拠のない自信が、日々の生活を支えています。
紅白歌合戦を見ながら自分を褒めて、一年を終えたいのです。
 
そのためには、年初めに掲げた目標は、何としてでもクリアしなければなりません。
ですから、ある時から私は、抱負はアバウトに掲げることに決めました。
 
うす目で見ると、なんとなくいいこと言っている感じの、付かず離れずのちょうどいい抱負を探します。
なんとなくいいこと言っている感じなので、人に聞かれても恥ずかしくはありません。
 
そして、何より大切なことは、具体的なことをうたわないことです。
特に、数字はいけません。
10年前の私は、「朝5時起き」を年の初めに誓いましたが、ものの3日で無きものとなりました。数字は、ごまかしが効かないのです。
年末になり、新年の抱負を振り返り、自己嫌悪に落ちるのが関の山です。
 
今年は、なんとも素敵な抱負を見つけました。
 
多少、怠惰な生活を送ろうとも、自分の感情をていねいに扱い、それに従ったまでなのです。
どんな毎日を過ごしても、私は「ていねいに暮らす」ことになるでしょう。
 
それに、私は、知っています。
何より、自分で自分自身を認めてあげられないことが、どんなに悲しいことかを。
 
私たちは、日々の生活や、仕事の中で、たくさんの他者の目にさらされています。
賞賛されることもあるけれど、時には冷たい視線となることもあるでしょう。
 
小さな頃から、私はその視線に敏感でした。
他者に評価されることに、常に貪欲で、他人の目ばかりが気になっていました。
そのうちに、自分の意思は薄くなり、私のしたいことは、私の周りの誰かのしたいことになっていきました。
 
せっかく生まれてきたのです。
自分の思う通りにしてみたい。
せめて、私だけは、私を全面的に尊重したい。
 
もちろん、今でも、他人の目が全く気にならないわけではありません。
 
その中でも、自分を認める気持ちを大切にしたいと思います。
今日1日を無事に過ごし、ベッドに戻れる、それだけで私はえらい。
 
これを書いている今も、私の心を最優先して、「ていねいに暮らす」を実践しています。
書きあがった後のシュークリームの準備まで、ぬかりはないのです。
 
そう、もう今年の抱負は、もらったも同然!
年末、「今年一年、よくやった!」と高らかに笑っていることは約束されたことなのです。
 
どうか、これをお読みのあなたの一年も、素晴らしいものでありますように。
 
 
 
 
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2020-01-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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