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メディアグランプリ

世界最大のテクノロジーイベントから見えてくる、これからの時代の仕事に必要なこと


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:大西 栄樹(ライティング・ゼミ平日コース)
 
「今日はカルボナーラでお願い!」
 
仕事を終えて帰宅したときに、そう言うとキッチンに付けられたロボットが勝手にカルボナーラを作り始める。
手を洗って、部屋着に着替える頃には、いい匂いがしてくる。
ロボットに指示をしてから、15分後にはお皿にはカルボナーラが出来上がっている。
 
とても自然な感じで、現実に目の前で起こっていた。
まるでSF映画でのワンシーンのようだ。
 
これは、2020年1月にアメリカのラスベガスで開催された、世界最先端の技術が披露されるイベント「CES」で私が見た光景だ。
 
CESは、世界中から4500社以上が出展し、17万人を越える人が訪れる世界最大規模のイベント。
ラスベガスの街中が会場になり、開催される4日間ですべての会場を回るのはほぼ無理だと言われているさすが、アメリカというような、とんでもない規模のイベントなのだ。
 
私は仕事で昨年からこのイベントへ訪れているのだが、2020年の今年は特にある変化を感じた。
 
ここ2、3年でAIやロボットという言葉が身の回りに溢れてきた。読者のみなさんも言葉は聞いたことがあるだろう。
 
「でも、AIって実際どういうもの? 何ができるの?」
 
こんな風に思う方も多いのではないか。
高校の時に物理が嫌いで理系からは遠ざかったド文系出身の私もまさに日々そう思っている。
 
今は、仕事の関係で技術に関わるようになったので少しわかるようになったが基本は、「何ができるの?」 ということを常に思っている。
ただ、この感覚はとても重要だとこのイベントを通して感じた。技術的な要素はもちろん大事なのだが、結局は消費者、つまり私たちがどう感じるかが大事なのである。
 
仕事で疲れて帰ってきて、何も作りたくない時に、ご飯を作ってくれる。
この「体験」を実感できるかが大切なのだ。
 
今年の様々な企業の展示を通して、この「体験」を作り出している企業が非常に多いことに気づいた。それも、具体的なモノを通して、触れて、見て体験できるものだ。中には、味わうことができるものまで。
 
会場を回っていると、この体験のデザインができる企業が、魅力的な企業になる傾向がさらに強まっていることが手に取るようにわかる。
 
「体験」の王者といえば、やはりディズニーランドを思い浮かべる。夢の国と言われるほどの没入感。パークの入り口から出口、アトラクションの細部にまで体験がデザインされている。
それも、想像の1歩先をいく「おっ!」と言わせる体験が。
 
ディズニーランドの体験の特徴はすべて「感動」につなげている。人を楽しくさせるものである。
CESでの目立った企業の体験も人を楽にさせたり、人を助けたりするものだった。
 
AIが人の仕事を奪うということが言われたりもする。
ターミネターの世界のように、ロボットが知能をつけて人を征服するということも言われる。
その一面も完全には否定できないが、今の世の中の動きはそうではないことが今回わかった。
 
AIやロボットは、とんでもないスピードで進化している。そして、確実に普及に向けて進んでいることは間違いない。一部では人の仕事を取って代わる。
 
これからはロボットなどの機械がやる仕事と、人がやる仕事という線引きができるだろう。
 
では、人がやる仕事は何か?
 
それは「体験のデザイン」だろう。
どんな風になると気持ちよくなるのか、何に困っているのか。人のことをしっかり理解して、思いやれる人がますます必要になってくるはずだ。
 
自分勝手で自分のことしか考えられない人に、感動を生む「体験」がデザインできるだろうか?
そんな人のことをしっかり考えられる素養を身に着けた上に、「一歩先の感動」を生み出す「センス」が加わると最強だ。
 
この「センス」の極みはアーティストだろう。人にしかわかならいアーティスティックな感性が「一歩先」のまだ見ぬ感動体験を作り出せる。CES展示の中でも、ハンドバックにTVモニターがついたものがあった。ハンドバックが広告モニターにもなる時代がくるのかもしれない。
アーティストというと特別な人のような印象も受けるが、誰しも子供のころはアーティストだったはずだ。描いた絵や、粘土で作ったモノは独創的なものだったのではないだろうか。
 
いつの頃からか、そんな独創的なモノはつくらなくなってしまった。それが大人になったということかもしれないが、少しアーティスト的要素をなくしすぎたように思う。
 
あるサービスロボットを開発した中国企業の人が言った。
「まだこれが完成形ではないよ。でもこれを体験してもらうことで自分たちのやろうとしていることをまず実感してほしいんだ。クオリティを高めるのはそのあとでやるよ」
 
正直、まだ完成度が高いとは思わないが、とても斬新な見た目でロボットと触れ合える感覚を体験させてくれるロボットだった。
 
体験がもの言う時代がすぐそこまで来ている。
ぜひ、「CES2020」で検索して今の技術の体験の一部を見てみてほしい。少しの先の未来がそこに広がっている。
 
 
 
 
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2020-01-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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