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仕事で成果を出すためのコツは、全力投球しないこと


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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井上敬介(ライティング・ゼミ 平日コース)
 
「何事にも全力投球!」
 
この言葉にどういう印象を持つだろうか?
すべてのことに一生懸命、自分の持ちうる力を出し切って取り組んでいる感じがして、なんとなく好感が持てる「全力投球」という言葉。
大体の方は「良いじゃん」とポジティブな印象を抱くのではないだろうか。
 
……でも私は、仕事の時のスタンスとしての「全力投球」は、良くないと思っている。
むしろ「全力投球」こそ、仕事が上手く回らなくなる原因なのではないか、と考えているのである。
 
今日はこの「仕事で全力投球しないこと」をおすすめさせてもらえたらと思う。
社会人6年目の私が見つけた、仕事で良い成果を出すための処世術だ。
人によって向き・不向きはあると思うが、ぜひ最後までお読みいただき、実践してもらえたらと思う。
 
—–
 
私が大学を卒業し、社会人になった時のこと。
「よし、いろんな仕事をガンガンやって、成果を出して、評価をとれるように頑張ろう!」
こんな感じで燃えていた。
 
入社したのは志望していた会社だったし、ベンチャー企業ということもあり、人一倍バリバリ働くことが是、と考えていたからである。
 
最初の1、2年はまさに「全力投球」で、もらった仕事を100%の力で返そう、仕事をどんどん拾いに行こう……とがむしゃらに頑張っていた。
 
が、3年目になって気づく。
「あれ、自分なりに頑張ってるけどあまり良い成果が出せていないぞ……」と。
 
最初の1年は「まだ経験値が足りないながら、前向きに取り組む姿勢を評価したい!」と上司から評価されていたものの、2年目以降は基本的に「もう少し頑張りましょう」「あと一歩!」という評価。
成果らしい成果も、うまく出せていなかった。
  
おかしいなあ……と思って、そこで自分の仕事の仕方を振り返ってみることにした。
 
そうすると、仕事の成果が出せない原因は「全力投球」していることにあったのではないか? ということが分かってきたのだ。
 
すべての仕事に、フルパワーで取り組む。
そんなスタンスで仕事をしていると、はじめのうちは良い成果を出せる。
 
だが仕事とは、次から次に湧いて出てくるもの。
また、思いもがけないところから、いきなりパスが回ってきたりもする。
(この辺りの認識が、社会人になりたての私には足りていなかった)
 
そうやって自分のタスクが増えると、どこかでガス欠を起こす。
100%の力で仕事に取り組んでいたはずが、いつの間にか70%、60%の力しか発揮できなくなってしまう。
 
また、沢山あるタスクの優先順位付けも上手くいかなくなる。
「そこまで頑張らなくていいもの」にリソースを割いてしまい、「頑張らなければならないもの」がおろそかになってしまう、なんてことが起こる。
 
するとどうなるか?
 
「もう少し頑張りましょう」という給与査定を受けることになるのである。
 
もちろん「すべてのタスクにフルパワーで取り組んで、それでも全然余裕です」という方も、世の中にはいるのだと思う。
が、私は私が思っていた以上に平凡だった。
 
「これはなんとかせねばなるまい……」と考えていきついたのが『常に80%の力で仕事をする』という仕事法だった。
 
自分のリソースを100%使って仕事にあたるのではなく、20%の余力を残しながら仕事をする、というものである。
 
「けしからん!」と思う人もいるかもしれない。
だが、この方法をとってから、私は仕事で良い成果を出せるようになったのだ。
 
「80%の力でいい」と思うようになってから、心の余裕が生まれた。
そうすると「このタスクは後回しでも大丈夫」「こっちの進みが遅いから注意だな」と、自分の仕事量を俯瞰できるようになったのである。
それでまず、タスクの優先順位付けが出来ていなかった問題は解決する。
 
次に、「あれ、この力のかけ具合でいいんだったら、もう1個くらい仕事ができそうだ」と気づいた。
それで実際にやってみたら「アイツ、仕事できるな」と上司から評価されるようになったのだ。
 
100点の仕事をしたと思ったら、次は60点……のような、ムラのある成果しか出せないよりも、常に安定して80点を出せる方が、上司としては評価しやすいのだろう。
今では「もう少し頑張りましょう」と言い渡されることもなくなり、これまでよりもかなり良い評価をもらうことが出来るようになっている。
 
私としては、常に80%の力で仕事をするようになってから、良いことづくめ、なのだ。
 
80%の力で仕事をするコツは「スケジュール帳が埋まりすぎていないか」をチェックすること。
月~金まで、スケジュールがガッツリ埋まっている場合、「常に100%」になっている可能性がある。
これをうまく調整して「20%の余力を残す」ことが大切である。
 
人によっては「常に余力を残しながら仕事をするなんて……」と思うかもしれない。
が、今仕事をしながら「思うように成果が出ないなあ」と悩んでいる人は、ぜひ実践してみてほしい。きっと今よりも仕事が順調に進むようになるはずだ。
 
 
 
 
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2020-01-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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