「大人になると、あっという間に1年が過ぎるのはなぜ?」
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:あかり(ライティング・ゼミ特講)
「えっ。もう、1月末なの?」
「ついこのあいだ、正月だったよね」
「1か月早いよね」
「気づいたら、年末だったりして」
今日、職場の人たちと笑いながら交わした会話だ。
毎年のようにこの時期になると、
このような会話を交わしているような気がする。
気のせいだろうか。
年を増すごとに、
1か月、いや1年が早いように感じてしまうのはなぜだろうか。
帰り道、
ふと、あるテレビ番組を思い出した。
NHKの「チコちゃんに叱られる!」というテレビ番組だ。
そこで、こんな質問をチコちゃんが投げかけていた。
「大人になると、あっという間に1年が過ぎるのはなぜ?」
回答は、こうだ。
「大人になるとあっという間に1年が過ぎるのは……」
「人生にトキメキがなくなったから」
チコちゃんの無邪気な声がなんとも意地悪だ。
トキメキ?
「トキメキ」という言葉自体にときめかない大人の私。
解説はこうだ。
大人になればなるほど1年があっという間に過ぎるのは、
心がどのくらい動いているか。
トキメキをどのくらい感じているかで大きく変わってくるとのこと。
例えば、子どもと大人の食事の様子を比べても歴然なのだとか。
子どもの場合は、
「僕の大好きなカレーライスだ♪」
「ニンジンが星形になっているよ!」
「大好きなポテトサラダまであるよ!」
と、食事中に発見や疑問、驚きや感動など、
五感をフル回転させる。
たくさんのトキメキ発言を繰り出す子どもに対し、
大人の場合は、
「ただ、食事をする」
のみ。
もくもくと食べ、
感動も驚きもなく、
ただ、食べる。
子どもは、
一つ一つの出来事を認識するから、トキメキが多く、
大人は、
同じ作業が多く印象に残らないため、トキメキが少ない。
たしかに、仕事とかそうだよなぁ。
つまり、
トキメキが少ない大人の1年は、
あっという間にすぎるということなのである。
「トキメキ」という言葉自体にときめかないと発した私は、
すでに現在、1月末というより、年末気分ではないか。
私のトキメキどこいった!
学生時代から20代にかけて、
熱狂的にミュージシャンをおっかけていたことがあった。
そのミュージシャンとは、B’zである。
小学校6年生の頃、父から、
B’zの「BLOWIN’」の曲が入ったカセットテープをプレゼントされた。
その時から好きになり、
ファン歴は30年弱ぐらいである。
カセットテープの曲を聴きながら、
ワクワクしていたことを思い出す。
なんて、かっこいい曲だって。
激震が走ったのを今でも覚えている。
そんなトキメキをいつから忘れたのか。
40歳になった私が、
最近、常に友人に言っているのが、
「もう、B’zってさ、私にとって空気みたいなもんなのよ、ないと困るけれど、熱い気持ちというより、生活に溶け込んでいるという感じ」
身もふたもない。
ワクワクどころか、
何十年も連れ添っている円熟した夫婦のような発言である。
トキメキというより生活の一部、
当たり前のものとなってしまったのである。
新鮮さが、今はない。
大学生の頃、B’zの稲葉さんの聖地、岡山県津山市へ行き、
稲葉さんの実家であるイナバ化粧品や稲葉さんが通っていた高校とか巡ったりしていた。
稲葉さんを少しでも感じる瞬間があっただけでも、
キュンと幸せに感じていた。
例えば、
稲葉さんお気に入りのラーメン屋さんで
稲葉さんが座った席で稲葉さんおすすめのメニューを食べたりしただけで、
キュンキュンときめいていた。
いつからトキメキを忘れたんだ!
大問題じゃないか!
今の私の日常は、
朝起きて、
朝ご飯食べて、
仕事して、
帰って、
少しユーチューブみて、
寝る。
たまに習い事で、
ボイストレーニングで歌ったり、
筋トレをおこなったり。
だけど、それほどの感動もなく、
ストレス解消のために行っているようなものだ。
平日はその繰り返し。
なんてこった!
これじゃ、トキメキなんて生まれやしない。
さぁ、どうする。
どうしたら、トキメキを思い出す?
チコちゃんの番組で、
大人でも時間をゆっくりにする方法が紹介されていた。
「トキメキを感じることを生活に取り入れればいい」
なんてシンプルな回答なんだ。
私の好きなことはなんだっただろう。
「B’z」
「歌うこと」
「食べること」
「書くこと」
「旅行に行くこと」
ほかにも出てくる。
なんだ。B’z以外にもいっぱいあるじゃないか。
チャレンジや新しい体験をすることで、
トキメキがたくさん生まれ、
時間がゆっくりになるのだという。
旅行などで美味しいものを食べたら、
ブログに書くのもいい。
B’zが好きなら、
B’z好きのコミュニティに参加したりするのもいいじゃないか。
ライブやカラオケに行ったりして刺激を受けるのもいい。
まだ、1月末である。
まだまだ、間に合う。
1日1日、
少しでも感動したことを貯金してみよう。
トキメキを意識しながら過ごしてみよう。
一年の終わりに、
「すごくワクワクした一年だった」と、
きっと、胸をはって言える1年になるはずだから。
トキメキ貯金である。
いくらくらい貯まるだろう。
これから、ワクワクである。
「え? もう月末なの? 早いね」
「つい先日、初詣の話をしたばっかりだよね」
そのような発言をしていたら、
チコちゃんに、背後から間髪入れずに言われそうだ。
「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
ってね。
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