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メディアグランプリ

新しいことを始めるのに、遅すぎるなんてない


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【2月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:渡部梓(ライティング・ゼミ特講)
 
 
「渡部さん、何か新しく得たいスキルとか、やってみたいことないですか?」
 
反射的に「ひいっ!」と声が漏れそうになった。
 
私はフリーランスとしてライティングの仕事を請け負っている。クライアントはWebサイトの運営などをする小さくて勢いのある企業だ。
 
私の担当している仕事は12月が繁忙期で、年が明けると仕事のペースがやや緩くなる。
 
そこで、年明けからは新しいスキルの習得をしないか? それにあたり希望はないか? というクライアントからの質問だったのだ。
 
私自身も、この会社がライティング以外のことも外注せず自社でサイトの設計やアプリの開発等々をやっていることは知っていた。
 
フリーランスは使えないと思われたらそこで契約終了だ。やる気のない奴と先方に受け取られてしまったらもう終わり。「ないです」とは言えなかった。
 
「そ、そうですねぇ、画像の加工くらいはできるようになっておきたいですかね」
 
そう言うのが精一杯。
 
昔は挑戦したいことややりたいことが山のようにあったのに、最近そんな欲が減っている気がする。
 
なぜだろう。
 
ふと、子供たちの通う保育園でもらったフリーペーパーの切り抜きが目に入った。
「ママになってから、5年後、10年後のなりたい自分を考えたことがありますか?」
 
うーん、ない。というか、考えてもない。
 
この切り抜きは母親になってもキャリアについて考えることを諦めないという内容の記事なのだが、過去の経験を棚卸し、自分の気持ちを確認することでこれからのキャリアを考えましょうと書いてある。
 
切り抜いたということは、私の中に危機感はあるのだ。自分がこれから何をしたいのか、本気で考えていないということに。でも行動に移せていない。
 
行動に移せていない理由も薄々気づいていた。
 
本格的にライターという仕事に就いて、まだ1年ちょっとしか経っていない。それまでの私は全くの異業種で働いており、そこでの仕事と子育てとの両立に物理的な限界を感じ、それならばと子供の頃から好きだったライティングを仕事にしてどうにか仕事を繋いでいたのだ。
 
憧れだったライティングの仕事に就けたことで安堵してしまい、そこから先の欲をなくしていた部分もあった。
 
また、母親業というのは毎日を平穏無事に終えることに力を注がれがちで、その傾向は母親が仕事をしていればますます顕著になり、例えるなら子供たちという怪獣を前に、怪獣たちのご機嫌を損ねずに家事という街を荒されないよう必死に守り、就寝時間というタイマーが、ピコーン、ピコーンと鳴りながら闘うウルトラマン。
 
本家のウルトラマンは「世界平和」などの、長期的な目線や目標を持っているのかもしれないが、こちらのウルトラマンは、「とにかく毎日病気も怪我もなく穏やかに過ごす」という超短期的な目標しか持ち合わせていない。
 
これじゃだめだ、と思っていたからこそ、記事を切り抜いていた私にタイムリーなクライアントからの質問。
 
忙しさや「平穏無事な子供との暮らし」にこだわり過ぎて、やりたいことは何なのか、しっかり向き合って来なかったのだと、理解した。
 
なんだかもう、これは神のお告げのような気がしてきた。
 
大人になってから何かを始めるのには子供の頃以上に勇気がいるし、失敗した時のダメージも大人になってからの方が大きい気がする。それは、恥ずかしさやプライドが大人になるにつれ、加速度的に成長していくからなんじゃないか、と思う。
 
また、大人になると、ついネガティブになりがちだ。クライアントの質問に、反射的に私は恐怖感を持ったのだが、実は新しいことを始める、自分の知らなかったことを学ぶことのできる大きなチャンスなんだと思う。
 
そしてそれだけ、クライアントが私に対して他のことを学ぶ、新しいスキルをつける素養があると感じてくれていたからこそ、この質問をしてくれていたのではないだろうか。
 
実は天狼院のライティングゼミを受講しようと思ったのも、前職が物理的にできなくなってきたことが原因で半ば勢いで始めたライティングの仕事に対して自分のスキルが追いついていないのではないかという、ものすごいネガティブな心配からだった。
 
実際に始めてみると講義はとても楽しいし、課題提出を重ねていくことで自信にもなった。これも、ライティングに関わる新しい仕事に対して前向きに取り組めという神のお告げのような気がする。
 
自分の知らなかったことを始めるのは勇気がいる。失敗したらという不安もある。でも、だからこそ新しい世界が見えて来るのかもしれない。そう思うとなんだかワクワクしてきた。
 
私のママ友には、子供の影響で今まで全くやったことのなかった剣道を始めたという人もいる。始めて1年も経っていないようだが、試合にもでているそうだ。あざだらけになるけど、友達も増えてとても楽しいと言っていた。
 
仕事でもいいし、趣味でもいい。
 
何かを始めるのに、遅すぎるなんてことはない。絶対に。
 
というわけで、これから私は2020年のやりたいことリストを作ります。
 
大人だから、母親だから、恥ずかしいから、という気持ちは一旦脇に置いて、まず一歩踏み出してみたい。
 
私たちは、きっと、できる。
 
 
 
 
***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

【2020年2月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜


 

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2020-02-03 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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