メディアグランプリ

もしもあの時、ツイートをしていたなら

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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井上敬介(ライティング・ゼミ 平日コース)
 
突然だが、あなたはよく「レビュー」をするだろうか?
 
「食べログ」などのレビューサイトや、amazonなど通販サイトでのレビューを書いたり、
TwitterやInstagramなどのソーシャルメディアで「この商品が良かった」とか「どこのお店が良かった」とかを書いたりする方だろうか?
 
私はというと、ちょっと前まで、そういったレビューをしてこなかった。
 
めちゃくちゃひどい商品・お店に当たったとしても、わざわざ「あそこの○○はここがひどい!」なんてネット上に書き込むのはそれなりにエネルギーが必要だし(要するにそこまでするのは面倒だし)、
逆に「すごくいい!」と思うようなものでも、それを投稿するのはなんだか気恥ずかしくて、やってこなかった。
 
人のレビューは気にはするくせに、自分では全く書かない。
自分のような人は、意外と多いのではないかと思う。
 
だが、そのまま過ごしていると、いつか……ショックなことがあるかもしれない。
 
私の場合、それは「自分が好きだったお店がつぶれる」だった。
 
私は社会人になってから、自分の中でちょっといいことがあったり、大きな仕事が終わった後によく通っていた焼鳥屋があった。
 
食事は美味しいし、スタッフの方もフレンドリーで気が利いて……ととてもいいお店だったのだが、
ある日、急につぶれてしまった。
「今日はあのお店に行こうかな」と気分を上げて店の前までやってきたら「閉店」の掲示がなされていたのである。
 
閉店の背景には「店舗の運営が厳しくなってしまったこともあり……」というようなことが書いてあった。
 
ごめんなさい。
唐突に、そう思った。
 
私、このお店の料理も人も居心地も、すごく好きだったから、それを独り占めしたくて、友人を連れ立ってくるようなことはしてなかったんです。
 
会社の飲み会で使ったりとか、そういうこともできたはずなのに。
 
そこまでじゃなくても、Twitterで「あそこのお店、美味しかった!」とかツイートすることだって簡単にできたはずなのに。
 
そうすればもしかしたら、このお店にももっとお客さんが来てくれていたかもしれないのに……。
 
そんな考えが頭をぐるぐるとまわった。
そして、こんなことを思った。
 
「次はまた別の何かがなくなってしまうかもしれない!」
 
……それ以来私は、良いなと思うお店や商品に出会うことがあれば「どこどこの○○、とても良かった!」とか「この新商品美味しかったー」とか、必ずSNSで投稿するようになった。
 
私はインフルエンサーでもなんでもないが、それでもたまに、店舗やメーカーの方から「ありがとうございます!」というお返事をいただくこともあるので、「やってよかった」と思える。
 
また、最近はお店や商品だけでなく、気になった音楽や、映画のことなども投稿するようにしている。
 
そうすることで、それを作ってくれたアーティストや制作者に、応援の気持ちが届けられれば……と思っているのである。
 
やってみてわかったことだが、こういうポジティブな発信は自分も気持ちが良いし、恥ずかしいものでもなんでもない。
 
むしろこれが、SNSの正しい使い方なんじゃないか、と思い始めている。
これからもどしどし、やっていこうと思う。
 
もしこれを読んでくれているあなたにも、好きな商品やお店、もしくは好きなアーティストや、好きな作品があれば。
 
ぜひそれを、SNSなどで投稿してみてあげてほしい。
「自分はここが好きだ」とか「こういう人におすすめ」とか、言い方はなんだって大丈夫だ。
 
「私が発信したって仕方ないし……」なんて風に思う必要は、全くない。
 
あるモノを紹介する投稿が巡り巡って、そのモノが気になっていた人の元に届いて、その人がそれを購入する時の背中を押してくれるかもしれない。
 
あるお店をおすすめする投稿が、そのお店の人の目に入り「やっていて良かった、これからも頑張ろう」と思ってくれるかもしれない。
 
あるアーティストを応援する投稿が、そのアーティストが更に素晴らしい作品を生み出すきっかけになるかもしれない。
 
あなたの発信には、そういう力があるのだ。
 
今は、SNS全盛の時代。
誰でも自分の思うことを、自分の思うように発信できるようになったのだ。
 
そんな環境、せっかくなのに利用しないのはもったいないではないか。
 
好きなものは、好きだと言おう。
応援したいものは、応援したいと発信しよう!
 
それがあなたの好きなものを守ることに、繋がるかもしれないから。
 
 
 
 
***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 
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2020-02-14 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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