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「僕が株式投資で手に入れた人生を変える3つの武器について」


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記事:近藤泰志 (ライティングゼミ平日コース)
 
これは僕が株式投資で手に入れた人生を変える3つの武器についての話だ。
 
「株は大損をするから手を出すな。やめておけ」
 
「真面目に地道に働く人達が一番偉いんだ。だから株なんてやるものじゃない」
 
上の言葉は僕が株式投資を始める前に周りから言われていたことのごく一部だ。
 
確かに株と聞くと暴落するとか、損をするという良くないイメージがあったし、世間では株がらみで逮捕されたというニュースもたまに目にしていた。しかし、やってもいないのに否定的な意見を言うのは嫌だったので、僕は株式投資を始めることにした。
 
株は僕に3つの武器を与えてくれた。残念ながらそれらが活躍して劇的に大儲けしたとか、大損をしたというドラマティックなことはまだ起きていない。しかし、この武器は僕という人間をおもいっきり変えて、この先の人生を劇的に変えてくれることになるのだった。
 
まず、いちばん最初に手に入れたのが『規則正しい生活』だった。
 
日本の株式市場は朝9時に始まって11時半にいったん終了する。これを株の世界では『前場(ぜんば)』という。そしてお昼休憩をはさんで12時半から再開して15時に終了する。これを『後場(ごば)』という。大体の取引は前場で大きく動くので、取引を前場に集中して行う必要がある。つまり9時前には取引開始に備えていなければ大きく利益を出す可能性が低くなってしまうのだ。まさに『Time is money』の格言そのものなのだ。いままでの僕は眠れるものなら寝だめして起きるのはお昼前なんてことも多々あった。しかし今では寝坊をして9時過ぎに起きて損をすることを考えたら恐ろしくてお昼前まで寝てなんかいられなくなったのだ。株は僕に金銭的な利益を与えてくれる前に規則正しい生活を与えてくれた。
 
次に手に入れたのが『経済新聞を読む自分』だ。以前の僕は漫画雑誌と、プロレス雑誌、あとは書店で観て一目ぼれした本などを購入してよく読んでいた。しかし株を初めてからは日本経済新聞や、株についての本を読み、ラジオで株式市場についての番組をすすんで聴くようになった。そして就寝前は必ず『ワールドビジネスサテライト』なる経済ニュース番組を観て床に就く。もちろん漫画もプロレス雑誌も今でも読んではいるのだがそれらを読む時間が圧倒的に減ってしまった。時間があれば株についての本を読み、ネットでその日の取引について反省したり、明日の取引の展望をあれこれと思案したりしている。
 
まさか自分が日本経済新聞を購入して読む日が来るとは夢にも思わなかったし、僕の読む本や、観るテレビ番組のジャンルまで株は変えてしまった。
 
そして最後に株は僕に『世の中が良く見える眼鏡』を与えてくれた。別に視力が回復したというたぐいの話ではなく、世の中を見る目が今までとがらりと変わったということなのだ。株は僕の視野を大きく広げてくれた
 
どのような事かというと、いままで何気なく見ていた電車の中刷り広告や、テレビCM、はたまた手に取る商品の一つにおいてもそれを作成した企業がある。そして株を始めてからそれらの企業の業績や現在の株価を検索して興味があれば株式購入の候補にするようにしているのだ。
 
例えば昨今のコロナウィルスのせいで今はマスクを作る会社の株価が上がっている。もしコロナウィルスに効く薬を作ったと発表する企業が出たとしたら、その企業の株価はおそらくうなぎ上りに上がっていくだろう。今の僕は飛ぶように売れているマスクを販売している企業について調べて、業績が上がる可能性があれば株式購入を検討するし、ウィルスに効く薬を制作しそうないくつかの製薬会社の動向を逐一チェックしている。
株を始める前の僕だったら「へー、マスクが沢山売れているな」とか、「コロナ早く収束しないかな」という当たり障りのないことだけしか思っていなかっただろう。
 
世の中が良く見る眼鏡……といったらいささか大袈裟かもしれないが、株を始めた僕の視野は間違いなくそれまでの何倍も広がり、あらゆる出来事や、物事に敏感に反応するようになった。株をしている僕は今、世の中の動きがよく見える眼鏡をいつもかけている気分なのだ。
 
『魚を与えるのではなく、釣り方を教えよ』という中国の格言にあるように僕が株式投資をすることで得たこれらの武器は近い将来、子供達が大人になったときに伝えるつもりでいる。もちろん僕が財を成して子供達にそれらを遺すことが出来ればそれに越したことがないのだが、僕は財を遺すより子供達が自分の力で立派に稼いで次の世代に引き継いでいける力を得る事こそが重要だと思うのだ。そのために株を始めたんだと今は思うようになった。
 
僕はまだ株では大きな成果は上げられてはいない。しかしこの3つの武器を手に入れたことが、明るい未来への道標になってくれると信じている。
 
 
 
 
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2020-02-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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