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「婚活とビジネス書と私」


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:進藤雄介(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
妻と出会ってから
ちょうど4年になる。
 
出会いはマッチングアプリ。
 
当時、私は東京のど真ん中にいて
妻は福岡のど田舎在住。
 
普通だったら出会わない2人が
出会い、結婚し、子どもも授かり
幸せに暮らしている。
 
不思議なご縁だなあと思うこともあるが、
実は、私が5年前に計画した通りになっている。
 
5年前、34歳の私は焦っていた。
 
「そろそろ本気で結婚のことを考えないと一生独身かも!」
 
子どもの頃は25歳くらいになったら
当たり前のように結婚するんだと思っていた。
 
でも、30歳をすぎても結婚はおろか彼女すらいない。
 
そんなにモテないほうではないと思っていたけど(自己評価)
34歳の私はオリンピック2回開催できるくらいの年数
彼女がいなかった。
 
勤めていた会社にも女性社員はいたし
趣味のヨットでも出会いはかなりあった。
 
出会いも求めていた。
 
合コンとか、当時流行った街コンにも行った。
知り合いから紹介された人と食事にも行った。
 
親が入っている保険のおばちゃんの紹介で
お見合いみたいなこともした。
 
でも全然ピンとこなかった。
 
仕事も趣味も面白くてのめり込んでいたので
ピンと来ない人ととりあえず付き合うということは
選択肢になかった。
 
でも、そんな私に転機が訪れる。
 
経営者向けの目標達成セミナーで
「望んでいることは明確にしないと手に入らない」
という話を聞いた。
 
私はその法則を
当時いちばん脳内シェアが高かった
「婚活」に当てはめてみることにした。
 
そして、まずやったことは
「理想の奥さん」の明確化。
 
理想の奥さんはどんな人か
ノートに書き出した。
 
全部は覚えていないけどこんな感じ。
 
・自然が好き
・アートが好き
・お酒が好き
・同性の友達を大事にしている
・家族を大事にしている
・25〜30歳
・身長160cm以下
・地方出身
 
書き出してみると、今まで漠然としていた
理想の奥さん像が少し立体的になってきた。
 
そして、もう一つわかったことは、
 
理想の奥さんとは
今まで私がいた環境や合コンでは
出会う確率が低いということだ。
 
今まで俺は何をしてたんだろう。
 
理想の奥さんがどこにいるのかを
逆算して考えることにした。
 
いろんな人にアドバイスを求たら、
マッチングアプリというのがあることを知った。
 
Facebookにアカウントを持っていないと
登録できない仕組みになっていて
出会い系サイトが健全になったような感じとのこと。
 
プロフィールを見て、お互いに「いいね」を押すと
メッセージ交換ができるという仕組み。
 
試しに登録してみると、よくある婚活サイトのように、
年収や仕事のようなスペック重視の検索ではなく
趣味や価値観重視でマッチングするようになっていた。
 
「自然が好き!」とか「アートが好き!」などの
コミュニティもあった。
 
私は、ここに理想の奥さんがいると確信し、
婚活はマッチングアプリに絞り込む
一点集中戦略をとることにした。
 
そして、ビジネスセミナーで教わった通り
数字を盛り込んだ目標を立てた。
 
1年以内に理想の人と付き合って、
2年以内に結婚、3年目で子どもを授かる。
(なんて自分勝手な展開!)
 
目標達成するために
逆算して行動目標も立てた。
 
半年以内に理想の人と付き合うためには、
3ヶ月で10人に会って食事をする。
 
3ヶ月で10人と会うためには
2ヶ月で30人とLINE交換する。
 
2ヶ月で30人とLINE交換するためには
1日50人にいいねを押す。
 



 
そして、私はまだ見ぬ理想の奥さんのことを考えて
プロフィールを作成して毎日いいねボタンを押した。
 
結果はどうなったか?
 
開始3ヶ月で15人くらいと会って
1人と付き合った。
 
でも、1年後に
結婚間近でお別れになった。
 
気を取り直して、再開し
1人目で今の妻と知り合い、
出会って2日で付き合うことになり、
9ヶ月後には入籍した。
 
期限からは少し遅れたが、ほぼ目標達成。
 
しかも、あとで気づいたが
今の妻は、以前書き出した理想の人の特徴を
全部そなえていた。(オノロケすみません。)
 
「望んでいることは明確にしないと手に入らない」
 
逆に、望んでいることを明確にしたら
かなり短期間で人生が変わったという話だ。
 
この話には続きがある。
 
結婚を機に、私は東京から妻が住んでいる
福岡のど田舎に引っ越しをすることになる。
 
その際に、一つ困ったことがあった。
 
壁一面の本棚に約1000冊のビジネス書があり
ずっと捨てられずにいたのだ。
 
しかも買っただけで読んでない本もある。
 
でも、ある時に気づいた。
 
「ビジネス書まみれの自分は
漠然と結婚相手を求めていた時と同じだ。」
 
望んでいることを
明確にしないと手に入らない。
 
今までは、本屋に行って、
なんとなく自分に必要そうで、
しかもベストセラーという理由で買っていた。
 
でも、婚活と同じ要領で
 
「自分は何を知りたいのか?」
 
望みを明確にしてから読むようになった。
 
知りたいことを元に本を選んで、
その中でも必要なところだけ
読むようになった。
 
そうしたら、本の理解度も高まったし、
本棚の本も今は50冊になった。
 
最近では、
自分が人生に何を望んでいるのか
ということが徐々にわかってきて
人生がとてもシンプルになってきた感覚がある。
 
自分の望んでいることなんて
当たり前に知っていると思いがちだが
意外と意識しないとわからないもんだなあ。
 
 
 
 
***
 
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2020-02-28 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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