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【もっと産みたくなるってほんと?】


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:杉下真絹子(ライテイングゼミ日曜コース)
 
 
「あぁ、また産みたい……!!」
 
第一子を陣痛から67時間後に出産した直後、助産師さんに言った言葉でした。
その時、ワタシ41歳。
そして、その叫びの通り、2年後の43歳の時に第二子を産みました。
 
小さい時から、勉強も運動もできる二つ上のお兄ちゃんの背中を見て育った私は、いつも尊敬と憧れを抱いていて、ずっと私も男だったらよかったのにと思っていました。
 
でも、私自身お産という体験をして以来、女性として生まれてきてよかった、と心の底から思えた瞬間でした。そして、私自身の予想をはるかに超えて、この体験は、私を成長と変容に導いてくれたのです。
 
お産は、よく「鼻からスイカが出てくるほど痛い」と言われていますが、痛いだけなのでしょうか。私の周りには、出産があまりにもひどい経験だったため、その記憶を封印し、もうお産はしたくないという人や、子供がなかなか愛おしく思えないという人もいます。
 
それは、もったいない……。
 
少子化時代の今、お産は人生で一回あるかないかの人も増えてきているからこそ、今まで以上に「お産」は大切な人生の一大イベントです。それ以上に、その後の人生に(それもママのみならず家族にとっても)大きな影響を与えうる素晴らしい体験なのです。
 
そんな「いいお産」ができた背景には、出産する場所として助産院を選んだことも後押しになったのです。
 
なぜか。
それは、自分の力で産んだと思える「主体的なお産」の実現が可能になったから。
そして、私の助産師さんは、その手助けをしてくれる存在として、常にお母さんと赤ちゃんに「寄り添い、信じ、待つ」に徹してくれたから。
 
実は、助産院でお産する人が日本では1%にも満たないのです。つまり、私は妊婦100人のうちの1人かそれ未満という珍しい妊婦ということになります。というのも、日本の助産院では病院と違って医療介入しないことになっているため、何かあった時を考え不安を感じる妊婦さんは多いのです。
 
それは、もったいない……。
 
ここで、簡単に助産院と「いいお産」の関係について5つのポイントに絞って挙げていきたいと思います。
 
ちなみに、一人目出産の時、助産院で陣痛後67時間がんばりましたが、最後病院に移動し出産することになり、産後1週間も病院で過ごしました。二人目は助産院で産みそのまま助産院で産後を迎えたので、私はある意味二つのパターンを経験しており、それらの実体験を踏まえ比較しながら述べていこうと思います。
 
1) 家族と一緒にいのちの誕生の瞬間を共有
当時2歳の娘も弟がやって来る瞬間を見ました。ママがフリースタイルでお産に臨んでいるところを見て、娘は大きな便を出していると勘違いし「ママのうんちが~」と叫んでいて、笑いが起こり雰囲気が和んだのを覚えています。それでも、弟が生まれた瞬間からずっとかわいがってくれ、その後娘の赤ちゃん返りもそれほどひどくなりませんでした。
ママと赤ちゃんをつないできた命綱である臍帯を、パパと娘がカットする尊い儀式ができました。
生まれた瞬間から、赤ちゃんはママや家族と同室で一緒に過ごしました。
(病院では)出産当日母子は別室だったため、非常にさみしい思いをしました。
 
2) 分娩台ではなく、畳の上でフリースタイルのお産
分娩台ではなく畳の上でお産しました。いつものように布団にねっころがるような感じで、とてもアットホーム。私は自由にポジションを変えながら赤ちゃんが重力に従って下りてきやすいように待っていました。私の助産院では水中出産も可能で、私は陣痛の痛みを緩和するため、何度かお風呂に入りリラックスしました。
(病院では)仰向けで両足を固定し、足を地につけることができずに、重力の助けも借りることができない病院の分娩台は私にとって不自然でした。
 
3)  カンガルーケアと初乳
出産直後に胸元で赤ちゃんを直接抱っこして(カンガルーケア)、赤ちゃんの免疫を与える初乳を飲ませることができました。赤ちゃんが母乳を飲むことによりオキシトシンが分泌され、お母さんの子宮収縮が進むのです。また、母乳を出すことでプロラクチンという「母性化ホルモン」 や 「愛情ホルモン」とも呼ばれるホルモンが出て、出産後で疲れているにも関わらず、子供への愛があふれ出てくるような身体の仕組みになっています。
(病院では)産後すぐカンガルーケアと初乳を与えたいと先生にお願いしましたが、「そんなもの必要ない」と言われ、なかなか承諾してもらえませんでした。
 
4)医療介入は最小限に
助産院では陣痛促進剤、人口破水、会陰切開もしませんし、吸引分娩も必要な時だけ。私自身も会陰が裂けないように、出産前からマッサージをしてケアをしていたので、問題ありませんでしたし、助産師さんも裂けないようにお産のタイミングを見ながらサポートしてくれました。
(病院では)儀式のように会陰切開され、産後1週間はその痛みのほうが大変でした。
 
5) 必要な場合に医療介入ができる病院と連携
日本では助産院と医療介入ができる病院がしっかり連携できる体制が構築されており、私の助産院でも緊急時の対応がしっかりされていたため、安心してお産に臨めました。
 
ただ、これらの環境を整えるにあたって私は、妊娠期間から本番のお産に至るまで常に「自分らしいお産、いいお産ってなんだろう」と考え、選択してきました。
 
私の答えは、
【自分に本来備わる産む力】と【赤ちゃんの生まれてくる力】を感じ、最大限に発揮することであり、また【自然の力】を感じ委ねること、でした。助産師さんと共に助産院という場を借りたことで、そのことが可能となったように思えます。
 
その経験から、お産をする身体の精度の高さはAI時代になっても目を見張るものであると実感したし、それ以上に、いのちを生み出す瞬間は、言葉を超えて神秘的なのだと思いました。そのプロセスの中で、人として成長と変容を遂げたと実感したのです。
 
また、一人目は最後の最後で病院出産になりましたが、そこに至るまで、私がお産に主体的に向き合い取り組んできたため、いいお産になったと思うのです。
 
だから出産直後であっても、またもっと産みたくなる!
 
妊娠・出産の一つ一つのステップこそ、私達人間が持つ可能性をさらに拡大できる最高のチャンスだと言えます。それゆえに、どこでどんなお産したいかの選択は大切になってくるのではないでしょうか。
 
 
 
 

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2020-03-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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