メディアグランプリ

私の師匠は70点


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:ウチダ ケン(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「僕は他の人より「コツコツやること」が得意です」
初めて出会ったとき、師匠が言った言葉です。
 
私には師匠がいます。7歳年下の好青年です。
彼は年収350万を10年後1億円にした男で、最近はテレビで見かけることもあります。
 
現在は転職支援や人材紹介、不動産や金融商品のコンサルティングを事業とする会社の社長です。
彼に出会ったのは4年前のことで、資産運用に関するパネルディスカッションをたまたま眺めていました。
 
「自分なんて人間が資産運用するなんて思ってもいなかった」そんな言葉から始まり、彼が26歳からどのようにして1億円にたどり着き、いまに至るのか話していました。
 
私はため息混じりに「若いのにスゲーなあ、ああいう人間もいるんだなあ」と、まったく違う人種なんだと思いながら帰ろうとしたときに、耳に飛び込んできたのが
 
「コツコツやっただけ、本当それだけ」
 
真面目そうな好青年が言うには、冗談が過ぎるじゃないか。なんとなく聴衆も引き気味だし。
それでも彼は、そんなこともお構いなしで連呼していました。
 
「コツコツができない人は、早々に自ら離脱してくれる」
「僕はコツコツができたから、結果がでた」
 
私は離脱組だそうです。そう言われると悔しい。
自分でもコツコツやるのは苦手だとわかっているので、何とかしたいとは思う。
これもキッカケかもしれないので、この後の懇親会に参加しました。
 
「あなたみたいにどうやったら成功できますか?」
「どうやったらコツコツが続けられますか?」
 
参加者たちが質問を彼に浴びせます。
 
彼はニヤニヤしながら、こう答えました。
 
「うまくいく秘訣は、やり方ではなく、考え方と心のあり方です」
 
よく理解できなかったが、手法とかスキルの話ではないらしい。取り組む前の準備、そして取り組んでいる最中も、その「心のあり方」が重要だと言うのです。
 
「嫌なことツライことは3回に1回はやる。ただし自分にとって良いことに限る」
これが、心のあり方をつくるそうです。
 
例えばダイエット。
成功すれば自分がイメージした体型が手に入ります。でも道のりはツライです。
なので途中で挫折して辞めてしまいます。自分とって良いことなのに。
 
習い事もそうです。
英語を話せる、読みやすい文章が書ける、泳げるようになる。
どれも自分にとって良いことのはず。ですが途中挫折の壁にぶち当たります。
 
仕事が忙しくて通えない、宿題できない、面倒くさい、最初に持ち合わせていた気持ちもお金もすでにありません。
 
熱をこめた彼の話に、私はもう下を向くしかありませんでした。言っていることが、そのとおりなので。
 
彼は続けて
「なりたい自分やその理由、期限、大中小の目標を決めて紙に書くのは重要だと言われるが、これは本当です」
 
「ただ、心のあり方が整って、コツコツやって結果が出た人が言っているのです」
 
なるほど、紙に書きさえしない私は、心のあり方が整ってないのだ。さらに例外なく自分の意思で白旗を上げて、途中挫折をしている。続けられない理由も見つけていることがわかりました。
 
ダイエットをする人、勉強している人なんて、私以外にたくさんいるでしょう。一般的にその9割は辞めていると言われてい流ようです。あらゆる誘惑に負けずコツコツと継続している1割が結果を出す。殴られても殴られても倒れない、立ち続けられるボクサーが勝利を掴み取るように。
 
私は自ら諦める9割にいたくない、良い結果を出せる側に行きたいと思いはじめてきました。
自分にとって良いことだけ、コツコツやればいいんだなと。
 
さらに私の背中を押してくれた一言が
 
「コツコツができれば、何やっても70点の結果は出ます」
「むちゃくちゃ全力でやれば100点の結果かもしれないけど、しんどいでしょう」
「70点でも人生が変わってくるから」と。
 
彼は不動産事業、物販、セミナー講師、コンサルティング、株式投資、事業投資をコツコツ勉強を継続しながら、報酬を得るようになりサラリーマンなのに年収1億円になりました。
資産がお金を産むようになって、それをベースに新たなチャレンジもしています。
 
後日、私は彼に会ってコンサルティングを受けるようになりました。
私の中で彼は「師匠」になり、言われるがままに不動産を6ヶ月くらい学びました。
めんどくさい時や、飲み会の次の日はサボろうかと思いましたが、何とか3回に1回は逃げずにやれています。
 
・なしえたいことを紙に書く
・その理由を紙に書く
・期限を紙に書く
・大中小の目標を決めてを紙に書く
・その紙を見えるところに貼る
・困ったら何でも相談する
・1週間に1度会う
 
やったことはこのくらいです。
今となっては不動産をメインとした資産から、毎年大きな収入が生まれています。小、中の目標を達成していく流れで、紙に書いた目標に○印がつきます。その印も増えている気がします。
 
それが自信になり、株式投資とフォトグラファーという新たなチャレンジに繋がりました。
こちらもお金を産めるようになり、さらに成長しています。
 
なしえたいこと、なりたいことは、絶対に手に入れたい。
自分にとって良いことなのに、諦めて辞めることを自分で決断している。それが嫌なので夢中になってコツコツ継続しているような感じです。
 
いまでも「3回に2回」にはなりませんが、自分が思っていた以上に私の人生が変わってきました。70点を侮るなかれですね。
 
先週とある講義で師匠が言っていました。
「うまくいくためには、コツコツがコツ」
 
 
 
 
*** この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 
http://tenro-in.com/zemi/103447
 

天狼院書店「東京天狼院」 〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F 東京天狼院への行き方詳細はこちら

天狼院書店「福岡天狼院」 〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階

天狼院書店「京都天狼院」2017.1.27 OPEN 〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5

【天狼院書店へのお問い合わせ】

【天狼院公式Facebookページ】 天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


2020-03-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事