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メディアグランプリ

業務スーパーという、魅惑だらけのフィールド


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:カレー顔あさこ(ライティング・ゼミ特講)
 
 
最近、冒険していますか?
 
大人になってしまうと、なかなか冒険の旅にでることは難しい。そんな中、日々の生活をしながら簡単に冒険できるフィールドがある。
 
その場所は、「業スー」
 
そう、緑の看板の「業務スーパー」である。
知っている人も多いと思うが、念のため、説明しておこう。業務スーパーは兵庫県加古川市に本社を置く「神戸物産」が直営運営及びフランチャイズで運営する小売のスーパーである。2020年1月時点で直営店は2店舗、フランチャイズが849店舗もあり、業務用食品スーパーとしては全国1位の規模をほこる。全国、どの県にも店舗はあるようだ(公式WEBページ調べ)
 
コンセプトは「エブリデイロープライス(毎日がお買い得)」
 
「一般のお客さまも大歓迎」という看板の通り、家庭ユーズのお客さまも多いと聞く。最近ではTVで特集が組まれていることもある。
 
我が家の近くにも、このスーパーはある。
スーパーの見た目はお世辞にもピカピカとはいえないが、いつも朝早くから開いていて、たくさんの人でごった返している。大きな駐車場もいつも混んでいる印象だ。仕込みの途中に来られたのかな、というユニフォーム姿を見かけることもあるし、家族連れをみることもある。
 
そんな「エブリデイロープライス」のスーパーをフィールドにして、私は今「冒険の旅」に出ている。毎週のように新しいミッションがあり、新しい発見と喜びをスーパーにもらっている。
 
 
 
「いま、節約中なの」という方はここで引き返したほうがいい。
 
「近くに業スーがない」という方も、悔しくなること間違いなしなので、ここで引き返してほしい。
 
「わたしはこんな話一つでは散財しない」、または「散財しても問題ない」と自信をもっていえる方だけ、この先に進んでほしい。そんなあなたには、楽しい業スーワールドでの冒険が待っている。
 
 
 
さて、いったい何が冒険なのか。どうしてミッションが発生するのか。
 
このわけは、あるFacebookグループにある。
 
Facebookに「業務スーパー」に関する情報を扱うグループがあり、これがまさにギルド的な、常に新しい情報が飛び交う場所なのである。ロールプレイングゲームの「酒場」のように、ここに出入りすることで、新しい情報が手に入り、いつもよりスキルアップした状態でミッションを携えてフィールドに向かうことができるのだ。
 
わたし自身、このグループに参加するようになってから、商品の情報量が飛躍的にあがった。このグループには、毎日のように、おすすめ商品、レア商品の入手情報、実食レポートがアップされている。また、
 
「このような目的で食品を買いたい。何かおすすめはありますか」
「この調味料を買ったけれども使い方に悩んでいる。おすすめレシピはありますか」
 
こんな初心者の質問にも、あっという間にベテランのコメントがつく。見ているだけで「私もこの商品買ってみたいな」「この商品食べてみたいな」「料理で使ってみたいな」という気持ちが生まれてくる。
 
自分の家で必要なもの、使えそうなものと、このグループでの情報を照らし合わせると、ミッションの完成だ。
 
このミッションも一筋縄ではいかない。グループメンバーは全国に散らばっているため、参加メンバーが報告している情報は地域差がある。
 
「あの幻商品、この店舗にありました!」と報告があっても、北海道の店舗や沖縄の店舗に兵庫県から出かけるわけにはいかない。前述のとおり、ほとんどの店舗がフランチャイズのため、仕入れは店によって違うのだ。
 
「あの商品」が店においてあるかどうかは、地域のお店の仕入れ状況と在庫の状況による。同じ店の情報でも、入庫のタイミングによっては手に入らない。
 
定番の商品であればどこにでもあるか、というと、これも信用できない。どこかの小さいコミュニティで人気になってしまうと、あっという間にお気に入りの定番商品が店から消えてしまうのだ。
 
そういうわけで、スマホの中は常にバージョンアップ中のリストアップされたテキストがある。
 
また、遠出をしたときに、業スーの緑の看板をみかけると店に立ち寄ってしまうようになった。「あの商品はあるだろうか」「ここにしかない商品もあるだろうか」まさにロールプレイングゲームの「新しい町」だ。
 
最近、みつけたレア商品は「本場インドから輸入したカレーパウダー」だ。棚の端っこにひっそりと置いてあった。家に帰ってから、インターネットで商品名をタイプしてみる。表示されたのはamazon.comだった。396件もレビューがあり、83%が★5つだ。アメリカに住んでいるらしいインド人のレビューが山ほどついている。「ずっとこのカレーパウダーを探していた! まさにこれは子供のころ、母が作ってくれたカレーの味。うちにある他のカレーパウダーはもう放置されてしまうだろう」「このカレーパウダー、ずっと探していたの! アマゾンありがとう」
 
なんなの、すごい評価と熱量じゃないか。こんな商品どうして端っこにあったのだろう。「ちょっと塩っぽい」というレビューもあったので使う量には多分注意なのだな、ということもわかった。こうやって私は店舗フィールドでふと手にとったレアアイテムで生活を豊かにするのである。
 
「牛乳を買いに行く」「来週のご飯の材料を買いに行く」
スーパーにいくのには、基本的にはいろいろな目的がある。
 
ここに、
 
「あの、見つからないかもしれないアイテムを探しにいく」
「偶然に新しい商品と出会いにいく」
「あのおいしそうなレシピの材料を買いに行く(あるとは限らない)」
という目的が追加されたスーパー訪問はたまらなく蜜の味だ。
 
しかも、ほとんどの店舗では生鮮食品も扱っているので、明日の牛乳、卵、お米まで。基本的なものはすべて揃っており、エブリデイロープライスなのだ。
さて、あなたが冒険に出る前に、少し前から冒険に参加している先輩として、二つ注意してほしいことがある。
 
一つ目は、業スーではクレジットカードが使えない可能性が高い。予算を決めて現金を握りしめていこう。予算分だけを持っていくことを強くおすすめする。誘惑だらけなのだ。
 
二つ目は、冷蔵庫と冷凍庫の中身を確認していくことである。特に冷凍の食品にはそそるものが多い。だが「冷凍食品」だ。冷凍庫に入りきらなかったら本末転倒ではないか。
 
 
 
さあ、準備の時がきた。
 
 
 
酒場に入り、情報をあつめよう。
 
 
 
予算を決めて、現金を握り、冷蔵庫と冷凍庫を確認したら、後は近くの店舗へ。
 
 
 
次は、あなたの番だ。
 
 
 
冒険がはじまる。
 
 
 
 
***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

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2020-03-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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