fbpx
メディアグランプリ

人生で初めてグリーン車に乗った話


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:加藤有加里(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
その日は突然やってきた。
 
今まで出張で、新幹線を利用することはときどきあったけど、もちろん席はいつも普通車。
東海道新幹線のあの青い座席が定番だった。
 
でもその日は上司と一緒に出張。
それでグリーン車に乗ることになったのだ。
 
どちらかといえば体の小さい私は、普通車でもゆったりと座席を使うことができる。足も伸ばせるし、とくに困ることもない。飛行機のエコノミー席に比べれば十分な広さだ。
グリーン車になんて乗らなくても十分快適だ、そう思っていた。
 
乗り物好きな私は、グリーン車に乗れるということで、ちょっとだけワクワクしていた。
新幹線がホームに入ってくる。いつも通り乗車し、中に入った。自動ドアが開くと、まず目に入ったのが、車内の色だ。いつもは青いさわやかな色をした座席だったのが、グレー色の落ち着いた座席の色をしている。そして足を踏み入れると、床が柔らかい。床もグレー色のカーペットが敷き詰められていた。雨の日など、濡れた靴で入ったら申し訳ない気持ちになっちゃうかもしれないと妙な心配までしてしまった。
 
いつもは通路を挟んで左右に2列と3列の座席が配置されているが、グリーン車はどちらも2列と2列。ゆったりとした配置だ。いつもより大きいフカフカした座席につくと、最初の目についたのが、フットレストだった。
 
「これって土足のまま足を乗せていいのかな、それとも靴を脱いだほうがいいのかな」
 
考えていても答えは出ないので、とりあえずググってみることにした。
ネット上の答えは、フットレストはくるっとひっくり返すことができ、床と同じ柄の面は土足で、座席と同じ柄の面は靴を脱いで使用するらしいということが分かった。
これで安心して足を乗せることができる。そう安堵すると、次にまた気になることが出てきた。ひじ掛けの内側にあるボタンだ。2つボタンがあるけど、これは何だろう?
 
またまたググってみると、一つは読書灯、もう一つは座席のヒーターだった。
 
「座席のヒーター! ありがたい」
 
冷え性の私にとって、座席のヒーターはとてもありがたかった。とりあえずぽちっとボタンを押してみる。じんわりと暖かさはあったが、それでも車内はまだ寒かった。自分のコートをブランケット代わりに膝にかけていたら、乗務員がすかさずブランケットを持ってきてくれた。
 
「え、グリーン車専用のブランケットまであるの?」
 
やっぱりグリーン車はサービスが違うようだ。余分にお金を払っているからかもしれないけど、乗客を一人ひとり見ている感じが伝わってきた。
 
しばらくすると今度は乗務員が乗客一人ずつにおしぼりを配ってくれた。なんだか飛行機に乗っているような気分だ。しかも飛行機のエコノミー席より、断然広いし座り心地がいい。快適なおかげで心に余裕が出てくるといろんなアイデアも浮かんできそうだ。節約して、普通車に乗るのももちろんいいけれど、お金に余裕があるのならこれもアリかもしれない。
 
乗車前に買った温かいお茶を飲みながら、流れる景色を眺めていた。
ひじ掛けも大きく、隣の人を気にしなくてよい。というより、隣に人はいない。あまり混みあっていないので、二人分の席を一人で使うような感じだ。ふとそのひじ掛けを見ると、そこからも簡易テーブルが出てきた。お茶を乗せるのにちょうどよいサイズ。前の座席にくっついているテーブルと合わせて2つも使える。2つも必要ではなかったけど、とりあえず使ってみた。
 
降車駅が近づいてきた。すると乗務員がふたたび大きな紙袋を持って、車内をまわり始めた。そう、ごみの回収までしてくれるのだ。私はとくに捨てるものはなかったが、お弁当の空き箱や飲み終わったペットボトルなどを回収してくれる。至れり尽くせりである。
 
今まで移動時間というものは、私にとってただ消費していくだけの時間だった。でも初めてグリーン車を利用して、その考え方がちょっとだけ変わった。
 
「時間をお金で買う」
 
快適な時間はお金で買うことができる。単なる移動時間もいつもより少しだけお金を払うと有意義な時間になる可能性がある。私の場合は、乗り物酔いが激しいので、本を読むことはできないけど、隣を気にせずにイヤホンで好きな音楽を聴いて、ひじ掛けに腕を乗せ、足を伸ばしてリラックスすることができる。リラックスできるとそのあとの仕事のパフォーマンスも上がりそうだし、何より気持ちに余裕がでるのだ。
 
これからも新幹線に乗るときは、グリーン車がいい。そうは思ったものの、私は特別高い給料をもらっているわけではないし、職場からグリーン車の許可がでる身分でもない。どうしたら、私でも気軽に乗れるか調べたところ、新幹線のネット予約サービスの一つであるスマートEXのEXグリーン早得というものを見つけた。予約は3日前までで、乗車できる新幹線も限られているけれど、通常よりかなり安くグリーン車に乗れることが分かった。東京~名古屋間なら、14,930円かかるところ、このプランなら12,050円で乗れてしまう。ある程度予定が分かっている場合は、これをうまく利用すれば私でも気軽にグリーン車に乗れる。それからは、このプランを利用しグリーン車に乗って移動することが多くなった。
 
人生は長いようで短い。どんなときも無駄な時間というものはない。時間をどう使うかはその人の自由だ。これからはわずかな時間も大切に、そして自分に優しく過ごしていきたい。そうすることで、きっと私にとってより良い未来が得られそうだから。
 
 
 
 
***
 
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
 

【2020年4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜《3/22(日)までの早期特典あり!》


 

天狼院書店「東京天狼院」 〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F 東京天狼院への行き方詳細はこちら

天狼院書店「福岡天狼院」 〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階

天狼院書店「京都天狼院」2017.1.27 OPEN 〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5

【天狼院書店へのお問い合わせ】

【天狼院公式Facebookページ】 天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


2020-03-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事