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メディアグランプリ

「コロナと株価暴落から学ぶ人生戦略」


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:綿谷しふみ(ライティング・ゼミ日曜コース)

歴史に残りそうな凄いことが起きている。しかも自分では全くコントロールできないことが。

これは、私が最近よく思うこと。ある日突然、降ってわいたように悪の塊が現れて、見えない嵐が吹き荒れる。

それはただ恐怖でしかなく、ただ茫然と去っていくのを見守るしかないような気がしていた。

コロナウィルスは目に見えないし、株価の変動は半端なく激しい。テレビでは毎日毎日これでもかという程まるでお化け屋敷の主人の様に恐怖を掻き立てる。

今嵐の中にいるけれど、これが去った後はもっと怖い。色んなものがなぎ倒されて、茫然とするに違いない。そんな風に思っていた。

けれども、ある日ふとそんな考えが切り替わる瞬間があった。

その瞬間とは、とあるネット番組で竹中平蔵氏がコロナと世界経済について話していた時だ。

その番組の内容にあまり期待もせず、「何かいい情報があればいいな」というくらいのモチベーションで聞き流していたのだが、何故だか竹中氏の語る内容にドキュンと胸を打たれた。

「歴史的にみて終わらない危機はない。このショックは必ず終わる。終わった時に中長期的にみて何が残っているかが大切。中長期的に役立つ形でお金を投入する方がいい。この危機をチャンスに変えられたか、そうでなかったかで国や企業の差が大きくでる。例えば云々かんぬん」

せわしなく動き回っていた足が止まり、もう一度巻き戻して聞き返してみた。

「確かに! この考え方めっちゃ大事」ふと忘れていたことを思い出した瞬間だった。

これはコロナウィルスや株価暴落だけでなく、人生全般にいえることではないだろうか。

経済ってまるで人生の縮図みたいだと思うのだ。突如出現する考えもつかない危機。それを乗り越えさらに成長していく。そしてまた次の危機。

危機になぎ倒され、上手く成長できなかった企業は市場から退場していく。

企業が退場していくのは致し方ないにせよ、人生を退場するなんて誰しも望まないであろう。

けれども、ひとつのつまずきに、立ち上がれない人がいるのも確か。

危機をチャンスに変えアップデートできる人とできない人の違いは一体全体何なのだろうか。

疑問が湧き上がる。

これはもうマインドセットの違い。つまりは心の持ち方と言えるだろう。

マインドセットが全てを決めると言っても過言ではない。

私は20代前半くらいまで、とてもネガティブだった。「きっと〇〇になるだろう」と、まるで預言者の様に自分の未来を予想していた。この〇〇に入る部分は悪い出来事。

頭がいいか悪いかは生まれつきだから頑張っても無理に決まってる。就職活動は上手くいかないだろう。魅力的ではないから恋がうまくいかない。

こんな風に自分に対して数々の預言をし、その予言を全て的中させるという絶対外れない不名誉な占い師になったのだ。

あまり嬉しくない。どころか最悪。人生これからという時期に、あと何十年と生きなければならないというのに、「これでいいのだろうか」はたと考えた。

そこで導き出した答えが、「悪いことを考えるとその通りになる」であった。

そう、私は、心理学用語でいうところの自己達成預言の罠にはまりこんでいたのだ。

自己達成預言とは、自分で予言したことが事実になるというもの。このカラクリはとても簡単で、無意識のうちに予言が当たるような言動をとってしまうので結果的に予言した通りになってしまうのだ。

いいことよりも、悪い預言の方が当たりやすいのはいうまでもないだろう。

頭が悪いから頑張っても無理と思い込めば努力しないわけだから成績は上がらない。恋がうまくいかないと思えば、嫌われるような言動を知らず知らずして、恋は消滅する。

こんな簡単なことにどうして今まで気づかなかったのだろうか。

私はそれ以降、預言者になるのをやめた。その代わり、悪い予感がした時や、人生でどうしようもない辛い出来事が起きた時は、最悪の出来事を受け入れて、どうすれば回避できるかを考え、行動することにした。

そうすることで、どうしようもない不安やパニックから自分を解放することができた。

ピンチはチャンスなわけで、自分自身をアップデートするよい機会になることだってある。

起きてしまった出来事を変えることはできない。けれども、その出来事から未来をどう作っていくかは自分で決めることができる。

今世界中を駆け巡っているコロナと経済危機。起こっているのだから、そこを嘆いても仕方がない。

竹中氏が言うように危機は必ず終わる。終わった後、明るい未来をつくるのかそれとも悪い未来にするのかは、私たちひとりひとりのマインドセットにかかっているのではないだろうか。

*** この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。 「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。 http://tenro-in.com/zemi/103447

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2020-03-21 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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