メディアグランプリ

「世界中の誰もが平等に手にすることができる資源」


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:早藤 武(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
僕はある言葉に出会うまで、自分自身が心の底から大切にしていたものを実際のところ、大切にしていなかったことに気づくことになりました。
 
2020年の時点で、世界最強と呼ばれる4大企業の1つ、アップル社の創業者であるスティーブ・ジョブズの残した言葉です。
 
「毎日、今日が人生最後の日かもしれないと考えるとすれば、いつか、必ずその考えが正しい日が来る」
 
世界中、誰もが朝に目が覚めると自分の財布の中には「24時間」という平等な資源を手にすることができます。
 
この「24時間」という資源をすべて活かすことを意識している人というのは実は圧倒的に少ないようです。
 
なぜ圧倒的に少ないのでしょうか?
 
その疑問に向き合うために、僕自身の毎日を振り返ってみました。
 
前日の疲れた体を休ませるために、ギリギリまでベッドに入っています。
なんとかベッドから抜け出して、朝ご飯を用意して食べて、
会社に行ってからせっせと汗をかいて働きます。
一生懸命に働いた体を引きずって何とか家に帰ってお風呂に入って、
ベッドに入って気が付けば次の日の朝を迎えるのです。
 
1週間のうち5日間、この繰り返しです。
残りの週末2日間は、積み重なった疲れから回復するのに大半が使われます。
なんということでしょうか。
毎日同じことの繰り返しで、僕は人生の中で何をしたいのか振り返った生活リズムから知ることはできませんでした。
 
冒頭のスティーブ・ジョブズの言葉に出会ってから、
今日が人生最後の日だと思った時に、本当にこれで良いのかという思いで頭がいっぱいになりました。
 
「今のうちになんとかしないと、本当に人生最後の日をあっという間に迎えてしまうかもしれない。その日が来た時に、自分が心からやりたい事をやり切れたと思えないのは嫌だな」
 
僕はこの思いを解決する方法をたくさんの読書を通して知ることになります。
 
読書は自分ではない他者の体験した経験を詰め込んだ「本」というツールから学ぶ行為です。
ある人が一生という膨大な時間を通して得た経験を一冊の本にまとめてくれているのです。
人生を通してたくさん考えて行動した結果、なぜ成功したのか、なぜ失敗したのかを本の中に書いてある言葉を通じて、知ることができるのであらゆる時短に繋がります。
しかし、本から知るだけではダメで、実際にたくさん行動を起こしてみて、自分自身を定期的に振り返る行為が必要になってくるようです。
 
例えばある本から得たことをお話します。
朝の時間帯が気力と体力ともに充実しているので、
仕事や勉強がはかどるということを知って、実際に行動に移してやってみました。
 
最初はいつもより早くベッドから起きることすら辛いです。
しかし、少し早起きに慣れてきて、1時間早く家を出ることができてみると気が付くことがあります。
会社に着いても誰も来ていないので、誰かに仕事を頼まれることなく、今まで貯まっていた自分の仕事をさっさと片づけることができたのです。
1日の終わりには次の日の準備もできて、自宅に向く足も少し軽くなります。
 
それでも、早起きをし始めた1か月は1日を乗り切って、家に帰ったらすぐに寝ます。そしてある朝に早起きする時間から寝坊してしまって、以前の起きていた時間に目が覚めてしまい、寝坊したことで自分を責めたこともありました。
 
しかし、またある本でこんな言葉を見つけていて気持ちが励まされたのです。
 
「やろうとした自分の意識を褒めて認めて変わろうとする小さな芽を大事にすること。それが次の一歩を生み、時間が前に進めてくれます。
その繰り返しがやがて朽ち果てない大樹へと成長させて、花開いていきます」
 
もし、今日が人生最後の日だったらやり切ったとは今の僕はとても言えない。
だからこそ、今までの自分を変えようと気持ちが動いていたことに、改めて気が付きました。
そして、今までの自分では考えられない1時間以上も朝早く会社に行くというチャレンジをしていたではないですか。
そこまでした自分を褒めて、認めてあげるのが大切なのだなと気持ちを向けてみました。
 
そうすると、寝坊していつもの時間に目が覚めてしまった重かった気持ちが少しずつ軽くなっていくのを感じました。
 
「やろうと思ったことをできたのだから、またやり直してみたら良いかな」
 
そして、僕はまた自分を変えるために前へ進むことができたのです。
早起きに挑戦して3か月経って、僕は以前より2時間半くらい早い時間帯に寝て起きる生活をするようになって苦しくもなんともなくなっていました。
 
いくら何でも会社に行くには早すぎる時間に起きているので、
読み貯めていた本を読み、あとは前からやろうとしてできてなかった資格試験の勉強に朝の時間を使うようになりました。
 
他にも仕事場と家を往復する生活で運動もすっかりできていなかったので朝の散歩をするようにもなりました。
朝日が出る前から走る人が本当にいることに驚きもしましたが、今では何度かすれ違う人とも友達になったりしています。
 
ここまで読んで下さった方はきっとわかると思いますが、
以前の僕に比べて、今の僕は、自分の時間を何に使うかを選択して使うことができるようになって、豊かな時間を過ごすことができています。
 
世界中、誰もが平等に受け取ることができる「24時間」という資源を皆さんはどう使いますか。
 
 
 
 
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2020-03-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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