メディアグランプリ

「書くことはサービスである」は人生を変える


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:和田 誠司(ライティング・ゼミ 日曜コース)
 
 
「書くことはサービスである」
今通っているライティングゼミの第2講で教えられたことである。
そのために、三浦先生は僕たちに「復習をするなら、第1、2講を中心にやってください」と何度も講義中に言っていた。
僕はこの講義を受講しているとき、
「三浦先生は何を当たり前のことを言っているのか。書くことはサービスである? そんなものは実践している」と思い、先生の話を話半分で聞いていた。
 
できていると思った理由は僕の仕事と関係している。僕の職業はコンサルタントである。だから、お客様にレポートを書くとき、提案書を書くとき、メールの一通一通で、常に「書くことはサービスである」を考えていた。
僕の文章一本で受注が決まるかも知れない、もしくは、関係が終わることがあるかも知れない。お客様向けの文章を書く時は、常に不安と戦っていた。
上司や先輩から色んな人人から「この文章は読みづらい、お客様の気持ちになっていない」と何度も言われた記憶がある。僕は仕事をしながら自然と力を磨いていた。文書力を上げるための本もたくさん読んだ。
だからこそ先生が「書くことはサービスである。これはできるとすぐに分かるんでけど、特に男性で文章が上手い人ほどハマってしまう罠です」といったとき、僕は「自分は大丈夫」と思っていた。「むしろもっとそういうことじゃなくて、文章力を上げるコツを教えてくれよー! 何当たり前のことを言っているんだよー!!」と心の中で叫んだ。
 
この叫びは、自分ではサービス精神が溢れている人間だと思っていたからこそ出たものである。
だから、ライティングゼミの講義の後に出される、レポート提出には自信があった。心の中で必ず通るだろうと思っていた。
毎回課題レポートを書き終えた後に「よし、間違いなく合格したな」という自信があった。
迎えた最初のフィードバッグの結果は、不合格であった。「まぁ、先生もすぐにはできないと言っていたし、しょうがないか。次はもっと良いものを書こう」
次は最初の文章よりも良いものができた。「これは間違いなく合格だろう!」自信はさらに高まっていた。迎えた2回目のフィードバッグの結果は、不合格であった。「あれ、フィードバッグをくれる人は、もしかして読解力がないのか」この状況になっても自分を疑うことはなかった。今振り返ると、この時点で書くことがサービスになっていない証拠である。
それにも関わらず僕は文章を書き続け、3回目も不合格。4回目も不合格。自信を持って提出した文章はことごとく不合格であった。しかもフィードバッグをもらっても、何が悪いのかが分からなかった。(今振り返って読み返すと、端的にポイントをしていてくれたことに気がつく)
だんだん僕はライティングゼミのフィードバッグをくれる人に腹が立ってきた。「こんなにいい文章なのに、なぜ不合格なのか!? しかもきっと僕より若いだろうに」と。読みやすい文章を書くことと、年齢は関係ないのにも関わらず。
 
腹が立った僕は、フィードバッグ担当である永井さんに直接メールをすることにした。「僕の文章の何がいけないのか」と。失礼なメールにも関わらず、永井さんは僕の文章の良くないところを丁寧に指摘してくれた。永井さんの誠実さあふれる文章こそ、「書くことはサービスである」を表してくれていた。
僕は永井さんに好感を持った。永井のメールの中で心に響いた一言は「読者にもっと臆病になってください」というものだった。
 
僕の頭の中に、稲妻が走った。今まで僕は仕事で、読まれることが前提の文章を書いていた。お客様向けの文章は不安になりながらも、心のどこかでまぁこのくらいは許してくるだろう。これぐらいは話しながら補えば良いだろう。もし間違いがあれば、修正すれば良いだろう。このようなことを思いながら書いていた。
ライティングゼミのレポートの中でも、自分が読んでも違和感が無いから良いだろう。という気持ちで書いていた。これが大きく間違っていた。
お客様の気持ちになって読んでみると自分の文章は、読みづらいことこの上なかった。
まず、目的が分からない。次に、上から目線でどこか説教臭い。最後に、難しい言葉を使って、知識を披露しようとしているので、分かりづらい。恥ずかしかった。
 
恐る恐る、僕の友達に今まで書いた文章を読んでもらった。返ってきた言葉は「これなに? 何を伝えたいの? それになんだかとっても読みづらいよ」というものだった。永井さんからのメールをもらう前の僕は、せっかくフィードバッグに協力をしてくれた友達に対して怒っていたかも知れない。しかし僕は真摯にこの言葉を受け止めた。お客様に臆病になろうと思ったからだ。
三浦先生が言っていたように、第1、2回の講義を何回も見返した。すると以前気が付かなかったことに気がつくことができた。講義の中で、読みやすい文章のコツを何度も伝えてくれていたのだ。
文豪、夏目漱石の吾輩は猫であるの模写も始めた。夏目漱石の文章は読みやすく、そして面白かった。さすが日本を代表する文豪である。最後まで読ませる力はとても高かった。
普段の会話も気にするようにした。普段の生活からもサービス精神を養えるなと思ったからだ。
ライティングゼミのレポートは、提出する前に何回何回も読み返した。あんなに勉強したのに、不合格だったらどうしよう。この恐怖心が消えなかった。
残念ながら、すぐには結果が出なかった。
何回目のころだろうか、永井さんから「面白かったです! スタッフアップよろしく」の言葉を頂いたのは。
この日は嬉しくって僕は、フェイスブックの画像をスクショした。
そして、サービス精神を持って、生活をしていると人から感謝されることに気がついた。
今なら分かる、書くことはサービスであるということ。そしてサービス精神ある人の方が人生を楽しめる。書くことはサービスであるは人生を楽しく生きるためのコツなのかもしれない。
 
 
 
 
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2020-04-09 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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