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メディアグランプリ

サービスに徹しきれない正体は。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:マツカ(ライティング・ゼミ特講)
 
 
「書くことはサービスの部分が弱いようです。」
「丁寧なあまり冗長になっていました」
 
あぁ悔しい。
ダメだった。
いや、確かに講義のノートを見直すことなく
「提出しなければならないから!」
という意思だけで書いたものだった。
見透かされている。
第2講がまったく生かされていない。
つまずいている。
こんなにも薄っぺらい人間だということを見透かされてしまった。

いっしょにゼミを受けた方々がどんどん合格率が上がっているのも焦りだった。
だって、1番最初の合格者はわたしだけだったのに!
傲慢な人間が書いた独りよがりのサービスにはならないただの吐き出し。
それがわたしの文章の正体だ。
 
2か月前、天狼院書店のライティングゼミのことを知った。
わたしは、勤めている会社で、
発売される商品を世の中にオープンにする部署で働いている。
弊社は大変武骨な会社で、
「アピールしなくても気づいてくれる人が気づいてくれればそれでいい」という
奥ゆかしい……いや、はっきり言うと
結婚を待っているだけで動かない適齢期のような会社である。
自分にできることは何なんだろうか。
自分のいまいる部署でできる、最大限の功績はなんなんだろう。
それの答えが見つかるのではないかと思い、ライティングのことを調べていたのだ。
 
4月からの東京で行うゼミをオンラインで受講することを考えていた矢先に、
3月に隣県で出張特別講座が行われることを偶然知った。
「このタイミングでこの情報を目にしたのは運命だ、これは行くしかない」
それを知った2日後には申し込みを済ませた。
 
当日、向かった先には、
パンツスーツでショートボブの似合うかわいい女の子が静かに講師の場所に座っていた。
この人が……川代さん……!
若いのに講師かぁ……。
こんなにかわいいうえに、頭もいいのかぁ……。
いいなぁと思いながら着席した。
 
しかし、始まった瞬間、川代さんのパワーに押される。
「月に30万字書いていた」
「月にライティングゼミの受講者さんの文章を150本近く読んでいる」
「読み始めた東野圭吾の本が面白すぎて夜通し読んでしまった!」
なんということだ……!
その熱量は何だ?
この人はかわいいだけではない、
こんな小さな体の中にどれだけ文字を詰め込んでいるのだろう……!
頭がいいどころではない。
貪欲さだ、文字に対する姿勢が違う……!
 
きっとこれが文字にすべてを捧げた人だけが見に行くことのできる境地なのだ。
 
職場で部署に配置されたから、
なんとなくいままでのフォーマットに合ったカタチにして
締め切りに間に合わせれば、自分の仕事は終わり。
そんな軽い気持ちで仕事に向き合っているから、誰も読まないし、買わないんだ……。
POPに落としてもお綺麗にまとめてるだけで、熱量が足りないのだ……。
 
昔、
「1万時間だ、1万時間何かに捧げた者だけが、本物になれる」
という文章をなにかで読んだ。
1万時間というものがどれくらいなのかがまったくピンときていなかったし、
1万時間も時をかけてなにかに向き合うなんて無理だ、
明日になったら自分にハイパーな技能が身に着くような何かが欲しいと
大変怠惰なことを考えていた。
 
それは無理だ。
無理なんだということが、彼女を見ていてひしひしと伝わってきた。
やはり時間をかけてそれに向き合うことが必要なのだ。
情熱がある。
貪欲さもある。
自分の“モノ”にしてやろうという本気が見える。
ここまでした人じゃないと、身につかないし、食ってはいけないんだ……!
 
その特別講座2日間は夢中でノートを取った。
1日目にはノートを読み込んで自分なりに3回推敲した趣味についての文章が、
合格となった。
とても嬉しかった、自分が認められた感がすごかった。
 
2回目は挑戦した。
あえてくどい言い回しをして、雰囲気で持っていくスタイルはどうだろうかとジャブを投げたつもりだった。
内容は会社の仕事に少し関係のあること。
結果は「サービスが足りない」だった。
冗長過ぎた、失敗だ。
いれた思いがいやらしすぎた。
この方向はダメなようだ。
 
3回目は息子がハマっていることを紹介した。
エピソードとして、普段聞いていてすごいなとおもっているラジオのことを入れた。
これは合格した。
 
4回目は時間が無かったので、
半年前に書いていた日記から引っ張ってきた。
自分なりにABCユニットを組んで書き換えたつもりだったが、
丁寧にするべきエピソードを間違えたようだった。
自分の行動を細かく書いたのだが、そうではなく、
それで自分がどういう気持ちになったのか、
そちらを深堀したらよかったですよとコメントを頂いた。
冒頭のものである。
 
そして5回目、最終回。
わたしの怠惰で無気力で傲慢でいやらしく、薄っぺらい部分を晒してやる。
小手先でどうにかしようとしていたわたし。
一朝一夕で文章力を身に着けようとしていたわたし。
身についた技術があれば、考えずに書いた40分の文章で
すごい売り上げをあげられるようになると夢を見ていたわたし。
そんなマイナス面を晒した上で、
そこにたどり着くには本気で取り組むという感情が必要なことに気づいたわたし。
 
ABCユニットという技術を使うということ。
まず「伝えたい目的」を決めてから書くこと。
そして、それにブレずに書き終えるということ。
それを何度も時間を使って訓練するということ。
 
そんな本気で文字に向き合う気持ちを持てるようになったことに対して謝辞を述べたい。
誰に。
もちろん……
 
1カ月間添削して頂き、誠にありがとうございました。
 
 
 
 
*** この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
 

【2020年4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜


 

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2020-04-09 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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