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メディアグランプリ

テレワークで、やっと仲本工事に時代が追いついた。


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記事:ムックブック(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
「ダメだこりゃ」
「次、行ってみよう!」
「歯、磨けよ」
「ちょっとだけよ」
「東村山~♪」
「おこっちゃヤーヨ」
 
言わずと知れたドリフのお馴染みのフレーズである。
私は40歳、世代ど真ん中。
目を閉じれば、声が聞こえる。
志村けんの逝去は悲しくて仕方がない。
ただ、自分は働いて、こんな状況でも生きねばならない。
 
このお馴染みのフレーズに登場しなかったドリフメンバーが、二人いる。
一人は高木ブー、もう一人は仲本工事だ。
 
高木ブーは、喋らないことが、仕事とも言える。
何もしないで寝ているところをツッコまれるのが、一連のお約束事。
(喋らなくても、すべてを持っていってしまう存在感はずるい)
 
私が注目したいのは、仲本工事である。
体操コントで一世を風靡したが、私はリアルタイムで見た世代ではない。
おそらくキャラクターやフレーズ、ギャグを連想する人は、いないのではないと思う。
ウィキペディアにも記載は少なかった。
 
ドリフの中の最弱に見える、温和そうな黒縁メガネ。
周囲の強い個性に囲まれながらも、生き残って来た仲本工事。
私は、なかなか職場で目立てないに自分を投影して、陰ながら応援してきた。
 
そして、時代がやっと、追いついた。
今だからこそ、仲本工事を我々は目指すべきと私は思う。
特に、リモートワーク時代に迷えるミドルには、声を大にして「仲本工事を見ろ」とお伝えしたい。
 
例外に漏れず、オンラインのテレビ会議が、私の職場でも導入された。
対面会議を重視していた社風だったが、180度の転換となった。
ネットでは「実は仕事をしていないオジサン」が話題となった。
会議は出ているだけ、テレビ会議でも画面に映っているが、何も発言しない。
お荷物のレッテルを貼られた存在。
 
でも、あえて言いたい。
テレビ画面で、目立って発言をすることだけが、仕事なのかと。
志村けんと加藤茶のギャグは笑ってしまうが、それだけでコントは成立しているのか。
ワイドショーでは、テレワークで出てきた話題を、面白おかしくを切り取って強調している。
ただ、普段の業務を考えていただきたい。
会議で発言することは、仕事全体の何割に当たるのか。
テレビ画面では見えないところの方にこそ、仕事はある。
むしろ、そこをリモートワークで担保し、普段の生産性を維持するにはどうすべきか。
テレビ会議での発言を目的化するのではなく、会議で何を決めるか。
その意思決定までに、周囲をどうアシストするかこそが、重要なのではないだろうか。
 
仲本工事には名物キャラクターがない。
コントでやっている役回りでは、端役が多い。
加藤茶や志村けんの協力なキャラクターが出てくる前の露払い。
でも、いないとテレビ画面上でコントが成立しない。
 
また、志村けんは、ドリフに後から入った後輩である。
それが、瞬く間にスターに、喜劇王に成り上がっていった。
テレビの新しい時代の才能が花開いた。
 
体操コントで仲本工事は主役であったが、後から来た若手に追い抜かれていった形だ。
歌の映像を見ると、仲本工事は、志村や加藤の歌の合いの手を、満面の笑みでしている。
次を作る新しい才能の引き立て役としてだ(本当は、悔しいのかもしれないけれど)。
 
実際に、私自身がテレワークで感じているのは、個人作業に陥りがちな点だ。
働く人には実感あると思うのだが、「ちょっといいですか?」のコミュニケーションというのがある。
全然「ちょっと」じゃない長話のときもある。
一方で「ちょっと」で多くを動かすこと意思決定や、仕事のヒントが出ることもある。
こういった雑談コミュニケーションが、テレワークだと取りにくくなってしまった。
ミドルが社内をうろうろして、潤滑油になるのも、職場で担う重要な役割の一つだ。
こういったことが、機能不全になりがちなのである。
 
私自身が考える、リモートワークがもっともっと広がっていった先に、活躍する人。
それは「監視されていなくても、動ける人」だ。
逆に言えば「監視されていないと、動けない人」の価値は下がっていく。
ただ、世の中のミドルは、そんなにすぐには変われない。
いや変われないなら、時代に対応した新人を活躍させればいい。
新しい時代を引っ張る若手の引き立て役になるのだ。
テレビ画面で面白いギャグで目立つ必要はない。
仲本工事になるのだ。
 
追悼番組を見ながら、そんな気づきを得た私は、部下にチャットを送ってみた。
まだぎこちないが、いつもの雑談風なやり取りはできた。
文字に残るし、また身振り手振りはできないので、言葉選びは課題だ。
テレワークならではの雑談コミュニケーションの構築。
それは疑似オフィスをどうやって自宅に再現するか、ということかもしれない。
つまり、全員集合なのである。
やはり、ドリフは偉大だ。
 
 
 
 
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2020-04-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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