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ファッション的コーヒーのススメ


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:平野友喜(ライティング・ゼミGW集中コース)
 
 
突然だが、私は、コーヒーはファッションのようなものだと思っている。
 
一日の始まりに選んだ服がキマっていると一日中気分がアガるように、一日の始まりにおいしいコーヒーを飲むと、その日一日幸せな気分で過ごすことができる。
それに、よく言うではないか。
「素敵な靴を履いていると、素敵な場所へ連れて行ってくれる」と。
一杯のコーヒーも、靴のように私たちの世界を広げてくれる。
私は常時、何種類かのコーヒー豆を揃えておき、服を選ぶように、毎朝、豆を選んでいる。
 
私が、家でコーヒーを飲むようになったきっかけはスターバックスだった。
 
「おうちでコーヒーはお飲みになりますか?」
会計時にそう聞かれ、差し出された袋には新商品の豆が入っていた。
「ありがとうございます」
受け取りながらも、頭の中で考えていた。
「うちにコーヒーミル、ないなぁ」
その足でコーヒーミルを買いに行った。
うちへ帰って、早速もらった新作の豆の袋を開けると、中には「挽いた」豆が入っていた。
 
きっと、スターバックスで「挽いた」豆をもらわなければ、一生コーヒーミルを買うことはなかっただろう。なんせ私は、いらないものは絶対に買わない主義だから。
 
しかし、そうしてコーヒーミルを手に入れてみると、生活にちょっとした変化が起こった。
せっかくコーヒーミルがあるのだから、コーヒー豆を買ってみようという気になったのだ。
手始めに、スターバックスで豆を買ってみた。すると、家でわざわざ豆を挽いてコーヒーを入れるひと時が、生活の中で当たり前になった。
そのうち、ミルを手に入れた私はスターバックスでは飽き足らず、東京の有名なコーヒー屋さんをネットで探し、豆を求めてお店を巡るようになった。
 
こうして毎朝コーヒーを飲むことが習慣になると、さらに面白い心境になった。
 
私はもともと旅が大好きで、国内、海外問わず旅行が趣味なのだが、今までは旅行先でいわゆる観光地や美術館を巡っていた。
しかし、偶然手に入れたミルによってコーヒー豆に目覚めた私は、旅行先で素敵なコーヒー屋さんを見つけては訪れるようになった。東京にはもちろん素晴らしいコーヒー屋さんがたくさんあるのだが、実は地方にこそ、おいしいコーヒーを提供するために頑張っていらっしゃるお店がたくさんある。そういう小さなお店を巡り、コーヒーを介してコミュニケーションすることが、私の旅の目的になった。
 
私は個人的に九州へ行くことが多いのだが、福岡、鹿児島などはスペシャルティコーヒーで日本を牽引するお店も多いし、四国や大阪も面白い。北海道には、長年ずっと行きたいと思っている有名なカフェがある。このように、いまや私の旅はコーヒーが軸になっている。行きたいカフェがあるから、旅先が決まる。すると今まで全く興味のなかった土地も、コーヒーに導かれて次の旅先に決まり、行ってみたら土地そのものがとても好きになるということが多くなった。
 
もう一つの変化は、コーヒーの産地に興味を持つようになったことだ。
ご存知の方も多いと思うが、コーヒーの産地は主に南米、アフリカ、インドネシアなどで、日本からは遠い国が多く、あまり馴染みのない方も多いと思う。私も、コーヒーにここまでのめりこまなければ、気にも留めていなかっただろう。
最近では、単一産地(シングルオリジン)の豆を扱うお店では、産地、農園名、品種、生産処理方法、収穫年などの情報が書いてある、豆のインフォメーションカードをつけてくれるところが多い。
すると、コーヒーを飲む時に、自然と
「この国のこの農園はどんな所なんだろう」
「どんな人々が働いているんだろう」
「労働環境はいいだろうか」
「賃金はきちんと払われているだろうか」
など、ついつい想いを巡らせてしまうのだ。
 
想いを巡らせるといえば、コーヒーの主な産地の一つに東ティモールがある。
私は2009年にボランティア活動で東ティモールに滞在していたことがあり、個人的な思い入れが強いこともあって、東ティモール産の豆を見つけるとついつい買ってしまう。
東ティモールのコーヒーを飲みながら、当時、活動の一環として英語を教えた現地の子供たちはどうしているかな、と考える。たった一杯のコーヒーが、東ティモールに到着した日に見た温かいオレンジの夕日、抜けるような青い海、ユーモアたっぷりでおちゃめなティモールの人々を想わせるのだ。
 
始まりは、「間違って」コーヒーミルを買ってしまったこと。
だけど、その間違いのおかげで、私の世界は確実に大きく広がっている。
私がおススメするのは、何の変哲もない一杯のコーヒー。しかし、その一杯が持つ不思議な力を感じている。
 
ぜひ一日の始まりに、服を選ぶように豆を選んで、コーヒーと共にゆったりとした時間を過ごしてみてほしい。
 
 
 
 
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2020-05-05 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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