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昴くんになりたい

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:高橋 和江(ライティング・ゼミ通信限定コース)
 
 
私がいま一番尊敬している人。それは木村昴くんだ。
木村昴くんは声優さんだ。私が今、ドはまりしているコンテンツ、「ヒプノシスマイク」の山田一郎というキャラを演じている。しかし残念ながら、私の推しキャラは山田一郎ではない。木村昴くんはハーフでイケメンだけど、私の好みではない。私の好みは、いわゆる日本人らしい顔つきの薄顔の細目の男性だ。木村昴くんは性格もとても明るい、でも私は基本的に明るい人があまり得意ではない。
 
でも、私が今一番尊敬している人は木村昴くんなのだ。
 
私が、木村昴くんをちゃんと認識したのは「ヒプノシスマイク」にはまってからだ。声優さんたち演じるキャラがラップでバトルするという今までのオタク界にはなかったコンテンツだ。楽曲のかっこよさと世界観にのめり込み、楽曲以外にも特集雑誌、配信サイトを漁っていくなかで彼に出会った。
 
第一印象は「とてつもなく明るい」だった。小学校の時にクラスの中によくいるいわゆるお調子者タイプ。そして自由。配信サイトの中では時間をあまり気にせず進行しているし、罰ゲームの時には平気で飲んでいるものを吐き出している。きっと学校の先生や学級委員長などに毎日のように注意されている子だったに違いない。昴くんの声優デビューは14歳、青い猫型ロボットが出てくる某アニメのガキ大将役だ。オーディションに申し込んだ理由は「審査通ったらかっこいいから」だったそうだ。お調子者感が半端ない。学級委員長タイプだった私は、ちょっと苦手なタイプの人かもと思わざるを得なかった。
 
でも見ていくうちにどんどん惹かれていった。自由なのに憎めない、許せてしまう。イケメンだけど好みの顔立ちでないし、お調子者だからかっこいいことだけをしているわけではないのに、かっこいいと思ってしまう。昴くんを見ていると自然と笑顔になってしまう。
「ヒプノシスマイク」以外でも昴くんを探すようになっていた。
 
彼のすごいところは、まず歌が上手いところだ。しかも何を歌っても上手い。ヒプノシスマイクはラップ楽曲がメインだが、このラップが本当に上手くてかっこいい。即興を披露することもあるが、それもプロのラップ歌手のみなさんが感心するほどだ。別コンテンツではアイドル歌手役をやっているし、ディズニーの曲を歌っているものもある。これらも上手くてかっこいい。昴くんのお父さんはドイツ人でオペラ歌手、母は日本人で声楽家、歌の上手さは遺伝のようだ。
彼はラップ音楽の知識もすごい。彼が「ヒプノシスマイク」を立ち上げたわけではないが、ドラマトラックなどに出てくるラップバトルの歌詞も彼自身が手掛けており、もはや彼なしではこのコンテンツは成り立たない。母からプレゼントされたCDの中にエミネムがおり、それをきっかけにラップやヒップホップにのめり込んだそうだ。配信やTwitterでおすすめの曲を紹介してくれたりしているが、この紹介の仕方も本当に上手い。好きなところ、いいところがストレートに伝わってくる。好きなことを徹底して調べて学んでいる姿、それを仕事に生かしている姿に尊敬を感じる。
 
私が彼の最もすごいと思うところは、「すべてをポジティブに捉える力」だ。明るいと思う人は世の中にたくさんいる。身近にもたくさんいる。明るい人を見ると元気になる半面、疲れることがある。でも昴くんを見ると元気になることが多い。昴くんが明るいだけではなく、物事をポジティブに捉える力が強いからだと思う。
 
配信番組の中に、共演者のラップを指導したり、視聴者が作ったラップについてコメントするという場面がある。前述したとおり、昴くんのラップの知識が半端ないので適格なコメントや指導をする。指導の際、彼は相手を決して否定しない。まず褒めて肯定して、そのあとに自分はこう思う、こうするともっとよくなる、かっこよくなると相手がポジティブにとらえられるように指導していく。さらっとこなしていたが、これは実生活に考えると結構難しいことだと感じた。誰かの指導をする場合、あまり前向きに指導にしすぎると軽く扱われて上手くいかない。逆にネガティブなことだけ述べすぎると相手の意欲をそいでしまう。昴くんの指導は絶妙だった。
 
「ヒプノシスマイク」が昴くんの得意なラップを扱う仕事だから、ポジティブに変換していくのが上手なのかと思っていた。でも、昴くんの明るさはこのコンテンツ内だけではなかった。アイドルアニメのイベントでも、声優さんたちが集合する番組でも、民放のバラエティ番組でも昴くんはすべての仕事を明るくポジティブに発信している。楽しんでいるのがものすごく伝わる。表現するという仕事についていることをジャンルを問わずに愛しているのが伝わる。
 
「昴くんみたいに仕事がしたい」
昴くんが尊敬する人に変わっていた。
 
このようなご時勢の中で昴くんは今日も人を前向きにさせてくれるようなコンテンツを配信し続けてくれている。彼はもうすぐ30歳になるようで、記念写真集の発売もあるようだ。
みなさんも一緒に木村昴くんの活躍を見守っていきませんか。
 
 
 
 
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2020-05-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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