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あなたの人生を変えるボイストレーニング


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:ほりのうちかおり (ライティング・ゼミ GW集中コース)
 
 
「鼻の穴が耳まで広がったみたいな感じだと思ってください。そうすると、意識はどこに行きますか」
もっと声がよければ、と思っている人は結構多い。
本当は歌いたいけれど、あるいは人前ではなしたいけれど、口下手だからと、黙ったままでいる人が、きっとたくさんいることだろう。
もしあなたがそうだとしたら、ボイストレーニングを受けてみるのもよいかもしれない。
わたしは若いころオペラ歌手を目指していた。そのころ初めてボイストレーニングに出会った。
ところがある時、交通事故で声を失い、失意のあまり音楽から全く離れてしまった。
しかしながら、ご縁があり、最近再び同級生たちと音楽ユニットを結成することができた。
そんなことでかなりのブランクがあったがもう一度ボイストレーニングを受けてみようと思った。
 
それで先日早速、オンラインで、一日6時間×3日間のボイストレーニングを受けてみた。
なんでもブロードウェイやウェストエンドのミュージカル歌手も学ぶ方法だそうだ。
講師はイタリア人で、イタリアからのライブだった。
オンラインということで、どうなることかという疑問もあったが、始まると、すぐに引き込まれていった。ちょうど知りたいと思っていたことを、よく教えてくれたからだ。
声を出すためには、例えば、喉頭や声帯に代表されるような、器官や機能が関わる。
今回のボイストレーニングでは、その一つ一つに対応したワークを割り当てる。そうすることによって、他の器官や機能ではなくて、その特定した個々の部分の問題点に注目することができる。そのようなユニークな方法をとっていた。
そのトレーニングを例えて言えば、ジムのトレーニングで「大胸筋や、上腕三頭筋、三角筋前部を鍛えるのにベンチプレスを行う」「大殿筋やハムストリングスを鍛えるためにデッドリフトを行う」みたいな感じだ。
また、このボイストレーニングでは、歌うということを10個以上の要素に細分化してとらえている。だから「交通事故で歌えなくなった」という私のかねてからの悩みも、具体的にどの機能が使えなくなったのか、と冷静に考えるきっかけにもなった。
具体的なトレーニングの内容は、とても素晴らしい。以下に簡単にシェアしておく。
声を出すための訓練は大きく3つに分かれる。
1つ目は「ソース」と呼ばれる。喉頭や声帯といった、声を出すみなもと、体の器官の使い方になる。
2つ目は「パワー」と呼ばれる。呼吸のことだ。声を出すには当然呼吸をして、空気を調達することが必要だ。
そして3つ目は「フィルター」と呼ばれる。共鳴に関することだ。
声道の構造をつかって、声を生体でミキシングしていく。
 
この様に考えていくと、とてもたくさんのことをやらなければならないような気がしてくるだろう。
確かにボリュームはあるのだが、驚くなかれ。実際行うトレーニングというのは、とても楽しいもので、こどもでもできるくらいだ。
 
なにしろ、その説明の仕方が、とても感覚的でわかりやすい。
「鼻の穴が耳まで広がったみたいな感じだと思ってください。そうすると、意識はどこに行きますか」
これは実際にわたしが言われた言葉だ。
鼻の穴が耳まで広がらないことくらい知っている。だが、そう感じることによって、その時の自分の意識が体のどのあたりに行っているかが感覚的にわかる。次に、気付いたその意識を保ったまま、今度は実際に声を出してみる。すると自分の声が以前と変わったことが体感できる。
そして、ある時、今まで想像もしたこともないような美しい声が自分の内側から突然でる。
その時、自分の体のことを自分が全部知っているわけではないことを実感するのだ。
さらに、学んだ感覚は、日々行える15分ほどの簡単なエクササイズにより、徐々に体に浸透させる、というやりかたで行っていく。
講義が進んでいくと、いろいろなアーティストの声の秘密が少しわかってくる。
このアーティストのこの音色は、からだのこの部分を使っているのだな、という具合に。
そして、わかるということは、自分でも再現できるということにつながるのだ。
 
以前から思っていたことではあるが、今回のトレーニングで、再認識したことがある。
それは……
ボイストレーニングというのは、何かを付け加えるということではないということだ。
もともとすべての人は美しい声を持っているということだ。
そしてすべての人は、本当は美しい声で歌えるということだ。
大げさでなく、歌えないと思っている人は、ただ、知らないだけだ。
どうしてそう思えるかというのは、自分がそうだったからだ。
わたしが最初にボイストレーニングを受けたのは、20才くらいのころだった。
そのころ自分の声がトレーニングで予想のつかないような変化をする経験をたくさんした。
いくつもポイントはあるのだが、ちょっとしたことで、声は本当に本当に大きく変わる。
 
もしあなたが歌いたいのに、下手だからとあきらめていたとしたら、とてももったいないと思う。
そうだとしたらボイストレーニングを受けてみることも一案かもしれない。
歌は、わたしがそうであったように、きっとあなたの人生に、もう一つ楽しさを付け加えてくれることだろう。
 
 
 
 
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2020-05-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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