fbpx
メディアグランプリ

登山するようにチャレンジしてみて


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:川﨑 裕子(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「たった15分のことなのに、ちょっぴり緊張するな」
 
私は、ポジティブ心理学を人生に活用する学び合いの場に参加している。そのオンラインサロンで、朝の会を一週間開催することになった。緊急事態宣言を受けてのイベントだ。
 
朝の会1回につき、2名の日直を募集していた。私は勢いで、日直役に手を挙げた。冒頭の言葉は、我に返って冷静になった時の心の声だ。
 
正直に言おう。
手帳を見たら、たまたまその日のスケジュールに一番余裕があっただけだ。何も考えずに、空いていたから「やります!」と言ったのだ。やりたい気持ちだけでポチしたのだ。
 
私の投稿の返信欄には、「トップバッターですね!」などのコメントが並んでいた。軽い気持ちだった私は、少々面食らった。だが、それらは単なる応援コメントで、深い意味は持たない。私自身が自分で自分にプレッシャーをかけていただけだ。心配は杞憂に終わったことは、チャレンジしてみて痛いほどよく分かった。
 
私が担当することになったのは、日直②という役割だ。メインの司会は日直①が行う。日直②は、Zoomの操作やピンチの時のサポートをする係だ。日直①は初心者が、日直②は経験者が行うとされていた。
 
日直①さんからは、「深く考えずに立候補したが、やることが多そうで今さら不安になっている」とのメッセージが……。
 
「不安になるのは皆同じ」
私は自分に言い聞かせるように、日直①さんに声を掛けた。
 
「ドキドキ&怖いけど、とりあえずやってみて、たくさん経験したい」
日直①さんの言葉に今度は私が勇気づけられた。お互いに不安を口にしているうちに、何だか気が軽くなってきた。
 
ファシリテーターとして、私は過去に無数の失敗をしている。オンライン操作に気を取られて、他の手順を忘れたり。誤ったZoomのリンク先を参加者に送ってしまったり。一人で抱え込み過ぎてしまったこともある。
 
でも、今回は一人じゃない。二人で協力すれば何とかなるだろう。私たちは、このオンラインサロン初の試みの朝の会で、日直のトップバッターを務める同志なのだ。
 
「私たちは初回にサッサと終わって、後は気楽に参加できるよ」日直①さんと笑い合いないがら、準備を進めていった。
 
急遽決まったイベントだったので、私たちには時間がなかった。「やれることからしていこう」と、私たち二人の役割分担を確認することから始めた。
 
日直①さんは進行役。私はZoomの操作や写真撮影をする。1つ1つ、明確にしていった。他にも、事前リマインドや開催報告の仕事がある。「いい機会だと思うけど、どう?」と私が問い掛け、日直①さんは、「やってみたい」と応じる。
 
ポンポンと掛け合いをしながら決めていった。役割分担がハッキリしたら、何だか急にホッとしてきた。そう、山は大きく見えるが、一歩一歩進んでいけば、目の前がだいぶクリアになってくる。
 
幸い、この朝の会には大まかな叩き台があった。「叩き台を参考に気楽に進めよう」と話し合った。
 
当日の朝。
「15分ピッタリで終えようと思わなくて大丈夫。その時の雰囲気や流れを大事しよう」と、直前に話し合った。
 
朝の会が始まればあっという間だ。日直①さんの司会は、「今日は何の日」や「著名人の誕生日」の紹介から始まった。コロナで自宅に籠っていて曜日感覚がなくなってきたけど、何だか「今日という一日を大切にしよう」と思えた。子どもの頃は何気なく参加していた朝の会だったが、生活のメリハリになるのだなと感じた。
 
夢中で参加していたら、不安など吹っ飛んでいた。実際に動き出すと、不安を感じる余地がない。日直①さんも「当日、ドキドキしたけど、意識を参加者に向けたら収まった」と言っていた。
 
ぶっちゃけ、失敗してもいいのだと思う。それはそれで良い思い出となり、なんだかんだ言って楽しいものだ。一歩でもチャレンジすることは、またとない成長の機会になるのだと思う。
 
失敗が怖くて不安になるけど、なんかやってみたくなっちゃう。人間ってそんな生き物なのかなと思う。
 
朝の会の後に私たちは振り返り会もした。「何事も練習」「やってみないと分からないし、上達しない」と日直①さんも言っていた。
 
いきなり大きな山に登るのは難しいかもしれない。でも、登れそうな山を見つけて、スモールステップで、チャレンジすれば、「やればできる!」という感覚が蓄積されていくのかもしれない。
 
最初の心配は、杞憂に終わった。今回のことは、大したことはしていないのかもしれない。でもなんかちょっと、感動した。コロナで家に閉じこもっていても、できることはある。こういう小さな積み重ねが自信につながっていくのかな、と思う。
 
私の場合、日直①さんと不安を共有したら、前に進めた。目の前のことを一歩一歩クリアしていったらイベントに臨めた。
 
コロナで家に籠もっていても、チャレンジの場はいくらでもある。登った山から見る景色が格別だった朝だった。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
 


 
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

お問い合わせ


■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム

■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


■天狼院書店「東京天狼院」

〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)


■天狼院書店「福岡天狼院」

〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00


■天狼院書店「京都天狼院」

〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00


■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」

〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168


■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」

〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325


■天狼院書店「シアターカフェ天狼院」

〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目8-1 WACCA池袋 4F
営業時間:
平日 11:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
電話:03−6812−1984


2020-05-23 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事