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メディアグランプリ

ごめんねトレンカ


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:スガイユカ(ライティング・ゼミ通信限定コース)
 
 
私には20代を共に過ごした3人の女友達がいます。学生時代にバイト先で出会い、就職・結婚・出産を経てライフステージは変わりつつも、相変わらず、会えば学生時代に戻れる、そんな仲間です。
 
社会人1年目、就職のため福岡から上京した私たち4人は、月に1回集まって近況報告をする定例会を開いていました。
 
話すことと言えば、たわいもない日々の出来事ばかり。渋谷、恵比寿、新宿、東京の街中で、同郷の気のおけない友人と会えるのは、癒やしの時間でした。
 
社会人2年目になったころ、新宿サザンテラスのスタバで友人の一人がこんなことを言い出しました。
 
「なんで妊娠したら、トレンカをはくんだろう?」
 
トレンカとは、レギンスの一種の、脚を覆うボトムスである。「トレンカレギンス」とも言う。一般的にレギンスは足(踝(くるぶし)から先)を覆う部分がない、もしくは長くとも踝を覆う程度の長さであるが、トレンカは土踏まずの部分に引っ掛ける部分を持ち、爪先(つまさき)と踵(かかと)が露出する。これらに対し、足を完全に覆う形状のものはタイツである。なお、足部分にトレンカと同様の構造を持つ靴下は「トレンカソックス」と呼ばれる。(Wikipedia)
 
そう、土踏まずにひっかけるタイプのスパッツのようなものです。
 
たしかに、ガラス越しに行き交う人々を眺めていると、妊婦さんのトレンカ率は90%を超えているように見えました。
 
友人A「ほんとだ。みんなトレンカはいてる」
 
友人B「ワンピースにトレンカが鉄板だね」
 
友人C「私、トレンカってきらいなんだよね。なんか、野球部みたいじゃない?」
 
突然の「トレンカは野球部」発言にみんな一瞬「え?」となりつつ、ググってみたら合点がいきました。野球部がはくロングススパッツと酷似していたのです。
その発想はなかったと笑いながら、その日は、なぜ人は妊娠するとトレンカをはくのか、について語り合いました。
 
当時の私たちといえば、平日はスーツに身を包み、毎日ヒールを履いて仕事に明け暮れていました。ワンピースにトレンカというナチュラルなスタイルとは程遠い生活をしていたこともあり、もしいつか妊娠してもトレンカなんてはかない。その日は、そんな誓いをたてて解散しました。
 
その後も定例会は続けていたものの、結婚や転勤でみんなバラバラになり……。
 
私はというと、結婚して、夫の転勤もあり、広島の地で双子を妊娠しました。
 
妊娠が分かったのは5月の頃で、ちょうど暑くなる時期でした。だんだんと大きくなるお腹。マタニティ用のズボンを買ってみたものの、暑いし動きづらいし、苦しい。
 
だめだ、暑くてやってられない。早々にワンピースを着るようになりました。ワンピースを着てみると、涼しさを得たものの、身体を冷やすわけにはいかないという気持ちが芽生えました。
 
気づいた時、私はマタニティ用品売場で、トレンカを手にしていたのです。冷感タイプなるトレンカが売っていて、これからの季節にぴったりだ!と2枚購入を決めた瞬間……。
 
あの日、新宿でのトレンカ談義が蘇えりました。「なぜ人は妊娠したらトレンカはくのか」からのトレンカの誓い。
あの時、あんなことを言ってしまったけど、「妊婦にトレンカは必需品!」結果的に、妊娠期間中、ほぼワンピースとトレンカスタイルで過ごしたことは言うまでもありません。
 
それからしばらく子育てに追われ、地方暮らしをしていたこともあり、友人たちに会えない日々が続きました。
 
その間、友人たちも結婚・妊娠とおめでたい話が続き……。
 
ある日、もっともトレンカに疑問を抱いていた友人Cから、思いもかけない連絡が届きました。
 
友人C「ごめん、トレンカはいています……」
 
スマホに映ったその文字。思わず吹き出しそうになりながら、あの日、サザンテラスのスタバから見た景色が蘇りました。
 
そして、その報告を口火に、私たちは一斉にトレンカ懺悔をし合うことになったのです。
 
友人A「ごめん、私も愛用していました……」
 
私「実は私もはいていました……」
 
友人B「ごめん、わたしも……」
 
友人C「むくみ対策もさることながら、ワンピースとかスカートが上に上がってくるとき、トレンカってちょうどいいんだよね」
 
この変わりよう……。
 
それからは、いかに「トレンカが妊娠生活にとって無くてはならないものであるか」について、さんざん盛り上がりました。
 
所変われば品変わる。ではありませんが、これは私たちのライフステージが変わったことを如実に表す出来事でした。
 
と同時に、自分が経験していないことは、見えないこと・わからないことがたくさんある。というのを体感した出来事でもありました。
 
この年になっても他愛のないことを話して、笑いあえる友人がいるというのは幸せなことです。しかも共に学び、反省もできる稀有な友人たち。コロナが落ち着いたら、またみんなで会って、笑い話に花を咲かせたいと思っています。
 
 
 
 
***
 
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2020-06-11 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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