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博多美人に告ぐ


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記事:Ryosuke Koike(ライティング・ラボ)

 

博多には美人が多い。本当に多い。
関東に就職した高校や大学時代の同級生が福岡にやってきて、ひとたび天神を歩くと、「福岡は美人が多いねー」という言葉をこぼす。

また、福岡市は男性よりも女性の数が多い。
単純比で考えると、恋愛や結婚というイベントにおいては男性が有利なのだ。
たしかに、私のまわりでも結婚したくてもできないという、同年代の女性の話を聞くことがあるし、ライティング・ラボの記事でもそのようなことが紹介されている。

しかし、だ。

私の知り合いには、いまだ未婚の男性が複数いる。
もちろん、恋愛や結婚というものは、やらなければならないものではない。ずっと1人でいたいという人もいるし、個々人の考え方は尊重されるべきである。

知り合いの男性達は、恋愛したい、結婚したいという意思を持っているものの、出会いがないと言ってばかりいる。

おかしい。

1人例をあげると、職業的にも安定していて、信念を持って仕事をやり遂げるし、博多祇園山笠などの伝統的な祭りに参加して福岡の文化を根っこから支えている。年下の面倒をよくみて多くの後輩から慕われているし、海外旅行へ両親を連れて行くという親孝行ものである。ついでにカラオケが上手い。何よりもモノマネが上手い。
けれど、少し寂しがり屋な彼には出会いがないという。

やはり、おかしい。
こんな彼を放っておくなんて。
これでは、女性の結婚できないは嘘じゃないかと思ってしまう。

まてよ。
彼は出会いがないと言っているが、知り合いに頼んでの合コンや街コンなどあるし、事実、彼は今も合コンに行っているようである。それに、インターネットの発達した現代で出会いがないというのは疑問だ。私の場合は職場結婚だったが、SNSで知りあって結婚した人を何人も知っている。
「出会い」そのものがないわけではないと思う。

それでは、男女が合コンや街コンで出会ったとして、発展しないのはなぜか。
あくまでも私の周りの女性から聞いた限りであり偏っていると思うが、
・なんか性格があわなかった。
・好きになれそうになかった。
等々を耳にする。

実は男性からも同じようなことを聞く。「合コン行ったけど、女性陣と別れたあとで男性だけで反省会して盛り上がった!」
本当に反省しているのだろうか。

もったいない。

先ほどの理由について言えば、
いままで、自分と何から何まで「あった」人なんていただろうか。「あわない」というのは本当にそうなのだろうか。
それに、出会って、たった数時間でわかるものだろうか。自分にとって「あわなかった」点なんて気にならないほど「あう」点がある可能性があるかもしれないのだ。

いままで、自分が好きになった「もの」や「こと」は、最初からそうだっただろうか。中には運命の出会いもあるかもしれないが、たいていは、やってみたら面白かった、夢中になったものではないだろうか。

一期一会という言葉がある。
インターネットの登場で、ともすればボタン一つで遠くの人とも簡単につながることができるようになった。しかし、深い関係になろうと思うと、やはり時間をかけなければならない。
そこをいとも簡単に省略している気が私はするのだ。未知なる楽しみを味わうことなく、入口で引き返している気がするのだ。

こう書くと、以前うまくいかなかったことがあるとか、もしうまくいかなかった場合はどうなのかという意見が出てくると思う。

確かに、恋愛はエネルギーを使う。失恋したときは辛い。
ましてや、結婚となるともっと大きなエネルギーがいる。だから、不幸にも離婚するときはその何倍も消耗してしまうことになる。

しかし、だ。
うまくいかなかったことなんて、今となっては触ることのできない過去のことだ。
うまくいかないかもしれないなんて、誰が確実に予測できるのか。

私も福岡に来て10年以上たつが、あっという間に時は過ぎる。
人生一度きり。後悔先に立たず。
残された時間は自分たちが思っている以上に、短い。

心のブレーキは、自分で解除する必要がある。

ここからが本題である。
恋愛や結婚を望んでいる博多美人に告ぐ。

福岡に住む男性は、ステレオタイプ的な九州男児ばかりではない。
奥手な人、恥ずかしがり屋な人、そして何よりも皆さんと同じようになかなか踏み出せない人が、少なからずいる。

一歩踏み出してほしい。入口で帰らないでほしい。
もちろん、男性側も。

それでも、ダメだったら。
そもそも、出会いがなかったら。

私が話した「彼」を紹介する日が、もしかしたらくるかもしれない。

 

***
この記事は、ライティングラボにご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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