サッカーは、点が入らない方が面白い
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:フジタシン(ライティング・ゼミ通信限定コース)
「サッカーは得点がなかなか入らないから、試合で見ていてもつまらない」
そう思う方も多いのではないでしょうか。
野球ほどチャンスや点数が入るわけではないし、ラグビーほど激しさやダイナミックな感じもない。でも、ワールドカップやオリンピックが始まると「何か盛り上がってるし、何となく観るか」というスポーツではないでしょうか。
そんな方に、少しでもサッカーを面白く観戦する方法をご紹介したいと思います。
その前に、私がなぜサッカー観戦を語りたいのか、その経緯を少しだけ説明させてください。
私がサッカーを始めたのは、8歳の頃でした。しかし、サッカーを本当に面白いと思うようになったのは高校最後の年でした。10年目にして、ようやく面白さに気づいたのです。
そのきっかけを作ってくれたのは、ぼろ負けした県大会の試合を観に来た、高校OBのプロコーチの指導でした。
コーチは私たちにこう言いました。
「体力でも技術でも他校に勝てっこないんだから、頭使え」
コーチは、ホワイトボードを使って「攻め方のルール」を僕らに説明しはじめました。そのルールは、至ってシンプルなものでした。
「ボールを奪ったら、こうする。次にこう動いて、シュートを打つ」
「途中でボールを取られたら、こうやって、ここでボールを奪い返す」
「以上、これがルール。次の試合は80分間、このルール通りに動くこと」
次の試合は格上相手でしたが、このルールを守り、あっけなく勝利しました。
「サッカーって、即興で走って、ドリブルしたりシュートしたりしているわけではないんだ……。強いチームでも、どうやって攻めるかをルールにして動いてるんだ……!」
この「気づき」は、私にとって人生を変えました。
プレーすることが楽しくなり、上手くなったことはもちろんのことですが、私の人生を変えた理由とは、サッカー観戦が今までの100倍面白く感じられるようになったことです。
昔は、得点が入らない試合はつまらないと思っていました。正直、日本代表の試合をテレビで観ていると、途中で寝落ちしてしまうこともよくありました。
しかし、今では毎週何試合も観戦しないと気が済まないサッカーオタクです。
前置きはこのくらいにして、サッカー経験者でなくても出来る、サッカー観戦を面白くする方法をご紹介したいと思います。
まず、得点に期待しないことです。
90分のうち1,2回あるかないかのゴールの瞬間だけ待っているのは退屈です。得点は入った瞬間を観れたら儲けものだと思って試合を観ましょう。
それでは、何に注目をして試合を観ればよいでしょうか?
それは、「どうやってチャンスを作り、どうやってピンチを避けるか」という、チームが試合前に決めている「ルール」を観察することです。
試合が始まったら、まず「どうやってチャンスを作ろうとしているのか?」をチェックします。
例えば、右側ばっかり使って攻めようとしていたり、長いパスを前の方にドカンと蹴ることが多かったり、似たような攻撃パターンが無いかを確認します。
同様に、「どうやってピンチを避けようとしているのか?」もチェックします。
ある場所にいる選手を狙ってうわーっと大人数でボールを奪おうとしていたり、すぐに全員で自陣に下がって守りを固めようとしていたり、似たようなパターンが必ずあるはずです。
これが、両チームが試合前に作戦として用意している「ルール」です。
最初は難しいかもしれませんが、20分だけ頑張って見てください。なんとなく似たようなパターンが見えてくるはずです。
すると、試合を観ながらこんなことを考えられるようになります。
「川崎フロンターレは、右サイドにボールを集めて人数をかけて攻めようとしているな」
「それに対しては、FC東京は普段とは違う配置で守備を試みているな。そしてボールを取ったらすぐにカウンターを狙えるように足の速い選手を前にそろえている。川崎の守りの弱点を突こうとしているな」
「東京のカウンターの狙いに川崎はどうやって守るのか……」
こうなってくると、得点が入らない試合でも面白く感じることができます。むしろ、得点が入らない状態の方が、お互いのチームが緊張感をもって戦っている時間が長く、面白いことが多いのです。
本当は、もう少し詳しく説明したいのですが、ここでは難しいので、興味がある方は是非この本を読んでみてください。
らいかーると著『アナリシス・アイ サッカーの面白い戦術分析の方法、教えます』(小学館新書)
サッカー観戦術の本はたくさんありますが、サッカー経験者でないと読みにくいものばかりです。しかし、この本は初心者でもわかりやすく、サッカーをより面白く観戦する術がまとまっています。
今週からJリーグが再開しました。もうすぐワールドカップ予選が始まり、来年にはオリンピックがあります。
少し興味を持ってくださった方がいれば、この本を片手に、サッカーを今までと違う目線で観戦してみるのはいかがでしょうか。
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