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上手くいく人の共通点


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:伊藤慎悟(ライティング・ゼミ通信限定コース)
 
 
「結局、上手くいく人って、みんな素直だったなあと感じています」
 
商工会議所職員として16年、経営コンサルタントとして独立して12年、経営を支援に関わる仕事をしてきて、そう感じることが多くありました。
 
そう思った人たちは、みんな分からないことを曖昧にしないで質問できたり、話したことに対する受け止め方であったり、その態度や姿勢に「素直さ」を感じていました。
 
私が創業前から関わった経営者で、一番大きくなった会社は、愛知県に本社のある居酒屋チェーンの企業です。2006年5月に創業してから14年経ちましたが、愛知県を中心に全国で約60店舗、従業員数は、アルバイト社員を含めて1,000人近い会社になりました。
その会社の経営者は、開業する前から、当時、商工会議所で経営指導員をしていた私の所に毎月通いながら創業の準備を行っていました。
「来月までにこれをやって来て」と宿題を出すのですが、彼はよく質問してきました。
ある会計資料に、正式な言葉を略して「FCF」と書いてあったのですが、「これはどういう意味ですか?」と電話が掛かってきたことがありました。
それは、「フリーキャッシュフロー」と言って、「自由に使えるお金という意味だよ」と説明すると、モヤモヤが晴れたのか「ありがとうございます!」と、元気のいい返事が返ってきたことを覚えています。
 
あれから15年くらいの年月が経ち、彼は上場も視野に入れる大社長になっていますが、彼の「素直さ」は今も変わりません。
私が彼のチェーン店にお客として利用し、感想を伝えることがあるですが、継続的な繋がりがなくなった今でも、彼は私の話に真摯に耳を傾けて聴いてくれます。きっと誰に対しても同じだろうと思います。そんな彼の姿勢が、今の成功に繋がっているように感じています。
 
他にも最近、「素直さ」を感じた事業者の方がしました。
先日、知人の紹介ということで、お会いしたことない事業者の奥様という方から、「雇用調整助成金のことで聞きたいことがある」と、土曜日に電話がありました。
最初はお会いしたことがない方でしたし、対外的には休日としている土曜日に電話があったことで少し警戒心もあったのですが、しばらく話していると、分からないことを素直に質問する姿勢に、すっかりこっちが気分がよくなり、ついつい聞かれてもいないことまでアドバイスしていました。
あれから1か月くらい過ぎましたが、今もその事業者さんに良い印象が残っていますし、私の気持ちの中で、どこか案じているような気に掛けているところがあります。
1年前にサラリーマンを辞めて、家業を引き継いだご夫婦だそうで、「経営については、分からないことだらけです」と話されていました。それでも、あんなふうに素直な姿勢であれば、きっと周りの方々にも応援され続けていくだろうと思います。
 
皆さんも子どもや後輩に何か教えた経験のある人は多いと思いますが、ろくに話も聞かないで分かったような態度をする子って、こっちも教えてあげようという気持ちが萎えてしまう経験はありませんか。
一方で、最初は要領が悪くても、一生懸命学ぼう、覚えようとする子には、ついつい、あれも、これもと、してあげたくなって、その後もどうなったか気になってしまいます。
 
素直な人は、自らの学び、成長しようとすることに加えて、周りからも応援される人になっていくのだと思います。
 
うちの子がまだ小さい時に、よく子どもの手首をつかんで「1・2・3(いち・にーの、さーん!)」という掛け声で引き揚げて、天井近くまでジャンプするような遊びをすることがありました。
本人がより高くジャンプしたい気持ちと、こちら側が高く引き上げてあげたいという気持ちが一緒になると、想像以上に高くジャンプできて、子どもはその浮揚感みたいなものが楽しいようでした。
 
その姿を近所の子どもたちが見ると、「自分にもやってほしい」とせがまれることがありました。同じようにやってあげるのですが、多くの子は、うちの子のように高く飛ぶことは出来ませんでした。それどころか、引き上げる際に、手首を痛がる子が多かった覚えがあります。
 
高く飛べる子と、そうでない子は、どこが違ったのでしょうか。
 
私はそれが「素直さ」だと思います。
 
うちの子は物心つかない頃から何度も経験していたので、自分が高く飛べることを知っていたし、信じて疑っていなかったのです。
一方、他の子たちは高く飛びたいけど、本当に飛べるか不安があったり、飛ぶこと自体が怖かったり、私に対する信頼がなかったために、いざとなると、自分から飛ぼうとしないのです。だから私が持つ手に力が掛かってしまい、痛がるという結果になってしまったのだと思います。
 
そんなことを、これから伸びそうな人と接する時に思い返すことがあります。
 
自分の未来を信じることが出来る人、そのためにアドバイスをしてくれる人たちの意見を素直に聴いて受け止め、自分で咀嚼し判断する力を持つこと。そんな人は周りにも応援されて、自分の背丈以上に高くはばたく事業に成長することが出来るのではないかと思います。
 
私とて、たくさんの経営相談に乗っていますが、すべての人に平等というわけではありません。やっぱり教えやすい人、応援してあげたくなる人ってありますよ。
そういう意味では、上手くいく人は、よい縁や運を、自分で作っているとも言えますね。
 
 
 
 
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2020-07-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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