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けがの功名

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:寺井 由佳(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
先日、気に入っていたネックレスのチェーンが切れた。
特にペンダントトップの石を気に入っていたのでとてもショックだった。
まだ使いたいと思うが、チェーンはそこまで気に入っていたわけでもなく、直すのが面倒にも感じていた。新しいチェーンに変えるにも、お金がかかる。
決めあぐねて、月日ばかりが過ぎていた。
 
8月上旬、直す方向で気持ちを固めた。
伯母の知り合いのお店で購入したため、まずは伯母に話をした。
私は、馴染みのないお店だったため、話を通してもらおうと思っていた。
しかし、伯母の反応は異なっていた。
購入したお店ではなく、別のお店に相談したら良いのではないかということだった。
 
伯母に付き添ってもらい、ネックレスを購入したのとは別の地元の宝飾店を訪ねた。
店主に相談すると、チェーンは直さずに、新しいものに変えた方が良いということだった。細いチェーンのため、直してもまた切れる可能性が高いとのことだった。
代わりのチェーンは、他のもので代用できるものがあれば無駄なお金をかけずに済むという話になった。確かにと納得した。
「お母さんやお祖母さんのお古などが家に眠ってない?古くても、本物は洗えば綺麗になって使えるよ」と言われた。
家に帰って探してみると、代用できそうなチェーンがあった。
お気に入りのペンダントトップを取り付けて、ネックレスの件は一件落着した。
別のものと組み合わせたことによって、これまでと異なる印象のネックレスになり、それはそれでコーディネートを楽しめるようになった。
 
切れたチェーンはというと、金属として売買できるとのことであった。
それから、「他に壊れている宝飾品やもう使わなくなっているものはない?特に、金は今高く売れるよ」と言われた。
「24金じゃなくても、18金や10金でも売れるからね。探してみて」と言われた。
家の中を探してみると、案外出てくるものである。
片方をなくしてしまって使わなくなってしまったピアスやデザインが古くて使う気にならないブローチ、父が使わなくなったネクタイピンなどがあった。
それらを地元の宝飾店に持ち込み、専門業者に買い取ってもらうことにした。
純金なら、今は1g、7千円台とのことだった。
1か月前くらいまで6千円台で、それから1割くらいは上がっているし、1年前と比べると5割増しくらいになっているようだった。
金属部分のみの正確な重さがわからないため、どのくらいの額になるのかはその場ではわからなかった。
ちょっとしたお小遣いになると良いなと密かな期待をして、買い取りをお願いした。
 
3週間程して、買い取り成立の連絡が入った。
想像していたより、大きな金額になって驚いた。とっても嬉しかった。新しいものが欲しくなるくらいだった。
 
連絡を受けてから数日後、お金を受け取りに行った。
いただいたお金を軍資金にして、何か買おうかなといろいろ商品を見ていた。
すると、店主に「今、金の製品を買うのはあまりお勧めしないよ」と言われた。
「金自体の価格が高くなっているということは、金製品の価格も高くなっているからね。今は高いから、私もあまり仕入れていないの。」
「今は、品数も少ないし、せっかく買うのだったら、安くなって商品が出回っているときに買ったら?」と言ってくれた。
現金をちょっと手にして浮かれていた私に、店主は適格なアドバイスをしてくれた。よく考えると確かにそうである。
何とも親身になってくれる宝飾店主でありがたかった。
 
“餅は餅屋”とは、よく言ったものである。やはり、専門家にアドバイスを受けることは有意義であると感じた。
 
今回、ネックレスが壊れて、修理か新品購入による出費で現金がマイナスになると思われた事象が、逆にプラスの出来事に変わった。しかも、大幅なプラスになったのである。それと同時に、不要なものを整理できたのも良かった。けがの功名が2つもあった。
 
また、今回の件で、街の個人商店の大切さを実感した。
気軽に相談できる専門家がいることはとても心強い。
チェーン店や量販店ではこうはいかなかったと思う。きっとマイナスはマイナスのままだったと思う。
そして、お店も使い分けが大切だと感じた。
販売が得意なお店は新品を購入するときに利用する。
アフターフォローがあるお店では日頃から情報交換を心がけ、タイミングをみて取引を行うのが良いだろうと思った。
 
思いがけず、いろんな学びを得られた出来事であった。
 
 
 
 
***
 
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2020-09-05 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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