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「ありたい姿」になる最も簡単な秘法


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:堀川 亜希子(ライティングゼミ通信限定コース)
 
 
想像できることは実現できる。
 
このような言葉は誰でも一度は目にしたことがあるのではないだろうか。
例えば藤子・F・不二雄さんが描くドラえもんの秘密道具。
そして手塚治虫さんが描いたロボットと人間が共存する世界。
こうした『空想の世界』と思っていた出来事が、日進月歩で進む技術のおかげでより現実味を帯びて感じられる。
そう。ナポレオン・ヒルではないけれど『思考は現実化する』。
 
それを個人的に実践する方法がある、といえば皆さんはどう思うだろう。
試してみたくはないだろうか?
 
かくいう私の若い頃は「ノストラダムスの大予言」というものが流行り、なんだか夢をもっていいものか、いささか不安を覚える時代であった。
東西冷戦に、ベルリンの壁。
アメリカとソビエトが一触即発の空気を醸しだし、世界核戦争が「ありうる現実」として恐れられている、そんな時代。
大予言に現れる「空から大魔王が降ってくる」というのは核ミサイルのことだと聞かされれば信じてしまうほど。
そして、予言が示す1999年。
私は何歳になり、何をしているだろうか?
考えてみても、想像すら出来ない。
そうこう考えるうちに、
「逆に、想像できない未来はやってこないのでは?」
などと間違った仮説を立ててしまうほどだ。
だから当時若かった者は皆、悶々としたまま刹那的に今を懸命に生き、だからこそ勢いよくバブルに突入したのではないかと思えてくる。
 
私自身それなりに受験にさしかかり予言を忘れ、そんなうちにまさか、が起きる。
あのベルリンの壁が壊れ、しかもソビエト崩壊!
世界地図が大きく変わった。
自分の毎日を真剣に生きているうちに時代が激しく変わっていった。
 
そんないわく付きの「1999年」を後2,3年で迎えるという頃、父の様に慕う当時の上司から宿題が出された。
 
「自分の『未来年表』を創ってみなさい。人には見せなくていいから」
 
『未来年表』とは。
これは自分の『こうなったらいいな』の未来を描き、年表に仕立てること。
全くの空想でいい。
あれは出来ない、これは出来ない等の制約は一切無視。
とにかく「こうありたい」をひたすら描く。
 
そして、さらに上司は付け加えた。
 
「いいか。くれぐれも中途半端な気持ちで書かないように。
実は、後で振り返ったら現実になっていたという人が続出しているからね」
 
ふうーん。まあ、現実になるとか言うのはどうか、と思うけれど。
まあ、面白そうだから、ちょっと書いてみるか!
 
そんなわくわくした気持ちで「こうなったら嬉しい未来」を書き込んでみた。
 
当時、お年頃にもかかわらず彼氏もいない。
でも、憧れているメンター的先輩が27歳で結婚し28歳で出産しているのをいいことに、それを丸パクリ。
内心『おいおい、それだと来年は結婚しているよ』と思ったが、お構いなしで書き込んだ。
あくまで、理想だからね。
そして、ついでに子供がいつ産まれるか、性別まで書き込んだ。
もちろん、自分の野心も数々盛り込んで。
そのうちふと、重大なことに気がついてしまう。
そして、なんだか寂しくなった。
 
人生って、なんて短いの!
書き込むとあっという間じゃない!
このままだと、多くのことが出来るつもりでも、充分時間を得られずに熟年を迎えるのね。
 
ある意味、気づいて良かった……
 
人生は自分の望みを満たすには案外時間が無いことをまざまざと思い知らされた。
 
そのうち時は過ぎ、仕事に没頭する中「ノストラダムスの大予言」の存在はおろか、自分の書いた『未来年表』もすっかり忘れていた。
人生の歯車はある日思いもよらない急回転を始め、あっという間に3人の子供を抱える主婦になる。
そして、ある日押し入れを整理しているときに、独身の頃のお仕事ファイルを見つけるのだ。
その中に『未来年表』を見つけて懐かしく見直してみて……愕然とする。
 
なんと!子供はその未来年表のとおりに生れているではないか!
しかも、性別まで当てている。
恐るべし、未来年表!
 
ただ、私の未来年表は多少甘さがあったらしい。
「何事もなく出産」という言葉が足らなかった為に3度の帝王切開になり、年表に書き込んだ4人目は授かるに至らなかったことが悔やまれる。
 
そして、かつて上司の言っていた注意事項が頭によぎった。
 
『未来年表』を描くならば、くれぐれも気をつけて。
中途半端な気持ちで書かないこと。
それなりに真剣に真面目に書くこと。
 
結構、実現するから。
 
あれから、再度『未来年表』を描くに至ってはいない。
でも、実現したい未来がある人には是非試してほしい。
描きたい未来がある人には、是非自分の『未来年表』を描いてみてほしい。
 
その際にはできるだけあなたの「望ましい未来」を「詳細にイメージ」して描くこと。
何の制約も設けずに、自由な気持ちで描くこと。
あくまでも「こうありたい」で書くこと。
 
そして、しっかり書き込んだら、後はその存在を忘れるくらい、毎日を自由な心で味わって生きること。
 
毎日を楽しんでいるうちに、出来ることがどんどん増えていく幼子と同じように過ごすこと。
 
そうするとね。
振り返れば、ほら。
 
きっとあなたの思考は、望む未来を自らにたぐり寄せ
「想いを現実にする」エネルギーになっているよ!
 
 
 
 
***
 
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2020-09-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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