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朝イチ、何はさておきデートすべき人はだれ?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:まりこラベンダージョーンズ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
たとえ短い時間でもよい。5分でも10分でも。
 
SNSやメールをチェックすることも後回しにして速攻で。朝起きたら、すぐ会いたい相手。バスルームから出たら、すぐデートに駆けつけるべき、大切な人とは誰だろう?
 
それは、自分自身だ。
 
「自分とのデート」を始めてから15年ほど経つ。
 
わたしがこれを朝イチの習慣にしたのは、シンガポールに住んでいた時、夏休みのラジオ体操のノリだった。熱帯の地では、陽が昇るとすぐ気温が30度近くになり、蒸し暑くて集中力が出なくなってしまう。
 
当時のわたしは、ヨガとアーユルヴェーダの資格取得を始めたばかりだった。毎日ヨガマットに向かう練習が課せられたが、エアコンの人工的な空気よりは早朝の清々しい風が好きだったので、少しだけ早起きすることから始めてみた。
 
子供たちが小さかったから、自分の時間を創るには、家族が起きる前が最適だったという事情もある。ひとりの時間を持つため、15分の早起きで始めた朝の習慣である。
 
まだ薄暗い夜明け前にひとり起きだして、窓辺で座る。あたりの静けさを味わいながら、まずお茶をすすり、手帳を読んだり書いたり。
 
そのうちに、空が紺色から薄いブルー、うす紫から、淡いピンクや茜色に刻々と変わっていくのを眺めるのが日課となった。目の前で繰り広げられる色彩の魔術に魅入られて思う。
 
自分の存在なんて、宇宙の神秘さ比べたら、文字通りちっぽけだ。
 
ぼーっとしていると、いつのまにか鳥たちの歌声に気づく。遠くで走る車のエンジン音。近所から聞こえる人の声。朝の支度の音などで、周りの世界がゆっくりと目を覚ますのを感じる。
 
古代インド哲学によると、この夜明け前のマジカルアワーのことを「ブラマムフルタ」という。この時間は、小さな人間という存在を超えた「大いなる存在」と繋がるような活動をすると良いとされる。
 
たとえば瞑想や哲学・古典に親しむとか、祈りを捧げたり、スピリチュアルな活動とか。日本的な表現をすれば「お天道さまを拝む」など、自然の偉大さを感じることも含まれる。
 
さて、わたしの「自分とのデート」は、家族の成長とともに少しずつ進化してきた。
 
15分から始まったひとりの静かな手帳時間やヨガ。空を眺めるほかにも新しく加わったことがある。とくに瞑想は欠かせない日課だ。
 
さらに思ったことをノートに書きとめること、ワクワクする未来を心の目で観るビジュアライゼーション、さらには行動指針となる言葉が書かれたアファーメーション・カードを引くことも楽しみの1つとなった。休日など余裕があれば、お絵かきや塗り絵だって「自分とのデート」に含まれる。
 
自分と繋がる時間が楽しみで、大切に思っている。これは心のバケツに水を貯めていくようなものだ。内省の時間がないと、心が乾いていってしまうのだ。
 
ほぼ15年間、毎日のように「自分とのデート」を続けてきた体験からいうと、朝イチでこころ静かな時間を持てなかった日は、まるで歯磨きを忘れたように、一日中落ち着かない。
 
こういった「緊急ではないが大事なこと」は人生の投資時間だ。いつかは……と思っていても、つい後回しにしがち。
 
だから、大事なことは毎日の習慣として、朝のうちに時間確保をおすすめしたい。
 
できれば、スマホに手を伸ばす前に。
頭がフレッシュなうちに。
 
そもそもメールやSNSとは他人の都合。寝起きにスマホに手を伸ばせば、自分ではなく他人の都合に、朝の貴重な時間を使うことになってしまう。
 
スマホは便利な道具だが、使うべき道具に逆に使われないために、どうするか。わたしを含めて多くの人が感じているジレンマだろう。
 
デジタル機器とのつき合いかたも含め「在りたい状態」を事前に明確にしておけば、人と繋がるためのメールやSNSに効果的な時間帯と、自分と繋がるための時間帯とを区別することもできる。
 
なにより、朝の過ごし方が、1日をピリピリモードで慌ただしく始めるのか、マイペースのゆったりモードで滑りだすのかという違いを生み出す。
 
手帳に書いた目標を眺め、大きなビジョンや心から望むことなど、視点を大きくもってその1日をスタートすれば、どちらの「在り方」を選ぶのか、迷ったときの目安ともなる。
 
もうひとつ、朝イチをおすすめする理由は「決断疲れ」だ。
 
夕方や夜は身体の疲労だけでなく、頭も疲れているもの。医学研究によると、人間は毎日、大小さまざまな何千何万という決断をしているそうだ。「お昼に何を食べようか」などという小さなことでも、決断を繰り返すごとに脳が疲れていくという。ゆえに夕方や夜は、小難しいことを考えたり、意識を大きく保つことが難しい。
 
だからこそ、人生の大きなビジョンや目的、生きがいを見直すためには「決断疲れ」になる前の朝一番が効果的なのだ。
 
たとえ5分でも10分でも自分とのデートができて、内省、瞑想、エクセサイズや運動など、自分にとって本当に大切なことを、朝起きてすぐできたら、その後の24時間の過ごし方が変化すること、保証しよう。
 
もし、あなたの朝が慌ただしくピリピリモードが続いているなら「自分との朝イチデート」で人生が静かに大きく変貌するのを、ぜひ体験してもらいたい。
 
 
 
 
***

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2020-09-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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