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人間関係に悩みがちな大人が3歳児になってみたら人生が100倍楽しくなった


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:もも(ライティング・ゼミ集中コース)
 
 
人間関係。それは、わたしの人生のなかで大きなストレスとなってきた。なぜか。理由は簡単である。人からの誘いを断れない。それに加え、すぐに社交辞令を言ってしまう。「またご飯行きましょう! たのしみです!」と、まあ、こんな具合に。そして、この厄介な性格のせいで、行きたくない集まりに参加することが少なくないのだ。
 
それでも、のらりくらりやってきたつもりだった。そんなわたしに、ある日強敵が現れたのである。職場で、いつもの社交辞令をきっかけに発生した食事会の計画。断りたい一心で「仕事が忙しくて難しい」だの、「わたしは遠慮するのでみなさんで行ってください」だのと、何度も何度も言い訳するわたしに幹事のお姉さんが発した言葉。
 
「みんな予定が空いているからあなたの良いときに行きましょう。いつが空いているか教えてね」
 
いつも良い顔をしてしまう自分が悪いのだろうという気持ち。明らかに断っているのだから察して欲しいという気持ち。これ以上どんな理由で断ればいいのか途方に暮れる気持ち。いろんな気持ちがごちゃごちゃになって、ついにわたしは白旗を揚げた。
 
しかし、友達のある一言によって、絶賛降参中のわたしに起死回生のチャンスが訪れたのである。昼下がりのカフェで温かいコーヒーをすすりながら、彼女は言った。
「そんなことを悩んでるの? わたしの場合は3歳児の時から考え方変わってないなあ。あーそーぼっ! いーやーだっ! ていうの、してなかった? 大人になってもそれじゃ駄目なの?」
 
目から鱗だった。大人になってもそういう考え方の人もいるのか。あまりにシンプルな表現だったからか、ごちゃごちゃの頭にもすんなりと入ってきた。そして、やけくそ状態のわたしは、この日から3歳児になった。
 
誘われたらシンプルに行きたいか行きたくないかで考える。断る理由はいらない。
「今回は遠慮します!」
笑顔であっけらかんと、この一言のみだ。しかし、驚いたことに、この返答でわたしの生活は一変した。
 
まず、人の誘いを簡単に断れるようになった。そもそもこんな悩みを持ったことがない人からしてみれば、何を言っているのだと馬鹿らしく思うだろう。しかし、長年ずっと断れないと思っていたものをあっさり断れるようになって、心のもやもやは格段に減った。
 
つぎに、自分が本当にしたいことが判るようになった。これまでは、誘われたものに参加するだけで、1か月先までの全ての休日が埋まっている状態だった。ところが、3歳児になってからというもの、自分の自由にできる時間が増えた。そうなると、必然的に「今日は何しようかな?」と考える時間が生まれることになる。読書、楽器演奏、お菓子作り。自問自答によって自然に浮かんできたそれらは、長らくの間やりたいけど手が出せないと思っていたことだった。
 
最後に、乗り気ではない誘いを断ることによって、結果として自分のやりたいことの誘いが集まるようになった。これは私自身全く想定していない効果だった。もちろん自由時間が増えた分、フットワークが軽くなり、好きな誘いが来た時に誘いに乗りやすくなったということもあるだろう。ただ、それ以上に感じるのが、単純に興味が持てるお誘いが増えたということなのだ。類は友を呼ぶとはよく言ったもので、好きなことに取り組む機会が増えると、それに伴って出会いも増える。そして、その出会いがまた素敵な出会いを呼び込む。このようなものを俗に縁と言うのだろうか。一番嬉しい効果だ。
 
3歳児生活を手に入れたわたしは以前と比べて毎日が100倍楽しくなったと感じている。自分の感性に従って過ごすとストレスを感じることなどほぼあり得ない。そして、自分の気持ちを大切にしていれば、必然的に楽しくいられる環境が出来上がってくる。また、それにとどまらず、案外周囲の人もそんな自分を受け入れてくれる。実際に、「最近結構さっぱりしてきたね。そういう反応もそれはそれで分かりやすくて楽だわ」と言って貰えるようになった。尚且つ、好きなことや挑戦してみたいことに、活き活きと手を出せるようになった。実を言うと、このライティング・ゼミもその一つだ。
 
ここまで読んで、みなさんはどう感じるだろうか。少しでも「3歳児生活始めてみたい!」と思って貰えていたら、人生が100倍楽しくなるスタート地点に立っていると言っても過言ではないはずだ。
 
ただし、いつでもどこでも3歳児になっていては、問題児になってしまう。なかなか決断できないとき。気持ちに素直になりたいとき。そして、自分にとって良い運を呼び込みたい時。そんな時だけの変身に止めるよう、大人からのお願いだ。
 
 
 
 
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この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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2020-11-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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