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我が家の「ワンオペ」時代を振り返る


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:和田弓奈(スピードライティング特講)
 
 
我が家は結婚してから、ずっと共働き家庭だ。正確には妻である私が二度育休を取得している。
子が赤ちゃんの頃から所謂ワンオペであった。今から20年前にはそんな言葉はなかったのだが。来る日も来る日も、ただただ泣き続ける子との戦いであり、私もよく泣いていた。
産休、育休中は「ずっと家にいるのだから、家事はできて当たり前だよね」と夫に言われ、出来ない自分を責めてまた泣いた。
 
母に言わすと、結婚当初から家事一切をやってしまった私がいけないのだと。結婚するまで実家にいた夫は、家事をやったことがなかった。今まで勝手にご飯が出てきて、着るものは洗濯され、部屋も気づかないうちにきれいになっていて、結婚してからも私がやってしまっていたのだから、当然といえば当然なのかもしれない。
それが、子が生まれたとたん、すぐ出来るわけはない。
 
妻はトツキトオカ、すでに子供と一緒にいるわけだから母性が目覚め、生まれた時には個人差があるにせよある程度の母親の自覚は備わっている。
 
しかし、夫とはいうとただ泣いている宇宙人のような赤子が目の前に現れても父性なんて急に出てくるものではない。病院なり保健所が開催する父親教室に一日ぐらい参加したところでたかが知れている。
 
そこはやっぱり私の頑張りどころだったのかもしれない。もう少しおなかの中にいる時に父性が湧き出るような何かしらの働きかけをするべきだったのではと思う。
 
ただ私の場合は切迫早産だったこともあり、とにかく無事に産まれてくれるのが何よりも大事だった。そこからが始まりであるのに、ゴールとさえ思っていた。夫の父性の心配をする余裕はなかった。
 
生まれる前の反省点を踏まえると夫に強く言えない私がいた。
育休中はそれでも私が泣いてるだけでどうにかなったが、職場復帰してからは本当に大変だった。一日は本当に24時間なのだろうか、私だけ半分の12時間なのかもしれないとも思った。
 
私も夫と同じようにフルタイムで働いて疲れている。
なんなら保育園のお迎えのタイムリミットがある中、締め切りを伸ばしてもらったり、仕事を持ち帰ったり、翌日早く出社するなど時間をやりくりし、へとへとだった。
 
やっとの思いで保育園へ迎えに行き、自宅に着くなり、怒涛の晩御飯作り、食べさせ、お風呂に一緒に入り、絵本を読み聞かせて寝かしつけ……のルーティン。
今思い返しても、よくやっていたと自分を褒めたいくらいだ。
 
ただどうして、あの時私はひとこと「辛い、家事を一緒にしてくれ」と夫に言わなかったのだろう。
 
忙しすぎてあの頃の記憶はあまりないが、言ったら負けような気がしていたのかもしれない。
 
もう無理だと一回だけ近所のファミレスにプチ家出をした事があったが、「これからは手伝うよ」
と、いう言葉で済まされてしまった。
その手伝いは1回か2回のゴミ出しだったように記憶している。
 
逆にそれで家事をやったと大きな顔をされるのは、また私の新たな怒りを誘うのだった。
 
ただ今思えば、私ももう少し彼にはっきりと「○○をやってほしい」「今はこういう状況だから何々を買ってほしい」「週に一回これをやってほしい」など具体的な例を挙げるべきだったと反省している。
 
あともう一点、あの頃圧倒的に会話がなかったように思う。察しない夫に常にイライラしていた。
イライラするくらいなら、司令塔のように指示を出してくれた方がよかったと、最近になって夫から告げられた。夫も夫なりに辛かったようだ。
 
いつだったか、一度夫がカレーを作ってくれたことがあった。それに対して私は嬉しくて、
「やれば出来るじゃん」と言った。私は褒めたつもりだったが、本人はいたく傷ついたそうだ。それも最近になってこそっと教えてくれた。
 
どうも私の上から目線の言葉が彼の自尊心を傷つけてしまったようだ。もっと会話があれば、お互い冗談のひとつも言って笑い飛ばせたに違いない。
 
細かいこと言わないでくれとも思うのだが、そういう私も夫の「手伝う」という言葉にピリピリしていたこと考えればお互い様だ。
 
私が家事を全部やっているのでね、「手伝う」という言葉が出てきてしまうのだ、きっとそうだと自分を無理やり言い聞かせていた。
 
今ならわかる、夫と私は共同体なのだ。チームなのだ。
共に助け合い片方だけに負担かかって良いもんのではないのだ。
互いが察してくれ察しろのくだらない戦いなどなくていいのだ。
 
今も言葉のキャッチボールがちゃんとできているかというと、いささか疑問ではあるが子供が保育園時代の最悪な状態は脱していると思う。
 
お互いにいい大人になり、相手の細かいことにはいちいち口を出さず、付かず離れず、そしてソーシャルディスタンス、ある一定の距離を保ちながら進んで行ければいいのではと思っている。
 
我が家は、コロナ禍以降私がほぼフルでで出勤し、夫は週一の出社となった。
 
子供がかなり大きくなった今、夫の洗濯物の干し方が多少雑でも気にならなくなった。
掃除機をかけても埃が残っていても大丈夫。
私が黙ってもいても自分からやってくれるのだ。こんなにありがたいことはない。成長したなぁ。
 
多少のことにはお互い目をつぶろう。
 
これからも洗濯よろしくね。
 
 
 
 
***

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2020-12-05 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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