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甘やかし上手さんの魔法の呪文


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:エリイ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「よろしくご自愛!」
これは、私を守るための魔法の呪文だ。
 
天空の城ラピュタでいうところの「バルス!」ほどの威力はない。でも全力疾走しすぎたとき、自分に立ち止まらせるおまじないである。
 
私の心身は自他共に認めるほど強靭だ。
その実績は、中学3年間は皆勤。高校時代も、大学受験がひと段落した3月に1日だけ。
社会人になってからは、インフルエンザ以外は休んだことが無かった。
 
しかし、いつまでも来る日も来る日も馬車馬のように動き続ける訳にはいかない。
自分の小さな不調のサインに気づき、時にはスピードを緩めることも必要だ。30歳を過ぎて、そう思うようになった。
 
ところが、緩めようにも私は小さい頃から「痛い」「ツライ」「疲れた」という感覚がとても鈍く、我慢がきいてしまうタイプ。
そこに心配性が重なり「他の人なら我慢できる程度かも?」「サボっていると疑われるかも?」と不安になり、最終的には痛みに耐える方を選択してしまう。
社会人になってからは「体調管理できない人=イケてないビジネスマン」という強い観念が加わり、
少しの困難は気合で乗り切り、もし乗り切れないとしたら弱気な自分が悪いのだ! と鼓舞した。そんなことを繰り返すうち、体と心の我慢強さが人生最高点に達していった。
 
そんな私が今、自分を甘やかす天才になろうとしている。
ご自愛の方法、それは「言い訳をつけること」だ。
 
「アメリカ人は肩こりをしない」という話を耳にしたことがある。実際には肩こりはしているそうなのだが、概念や言葉がないことによって、自覚しにくいということだった。
であれば、もやっとした正体不明の不調にちゃんと言葉をつけることで、その状況を客観的に自覚できると言うことだ。
漠然と自分の気合の責任にしていた不調を、「自分以外」に移すこと。私はそれを「言い訳」と呼んでいる。
 
言い訳以外に、ここでもう一つ大事なポイントがある。
それが「よろしくご自愛!」だ。
先にも述べた通り、私は心配性。だからこそ、言い訳をする自分を正当化するが必要ある。
このおまじないを唱えることで、自分の決めたことを後押ししているのだ。
それが何よりも重要で。言葉自体は正直なところなんでも良い。
 
夕方にぐっと疲れを感じる。朝の目覚めが良くない。無性に毒を吐き出したくなるほど気持ちが落ち込む。
そんな時の具体的な方法はこうだ。
「バイオリズム 計算」とインターネットで検索する。それだけ。
 
バイオリズムとは、「身体」「感情」「知性」の好調不調の体のリズムのことで、自分の誕生日を起点にそれぞれ異なる周期で上がったり下がったりを繰り返す。
 
サイトを開くと、3種類のリズムが波状のグラフになっていて、ひと目で自分の調子がわかる。
漠然と調子が悪いなと感じる時は、身体・感情・知性いずれかのグラフが谷底になっていて、自分の感覚とぴったりシンクロするから不思議だ。
バイオリズムを初めて知った時は、感覚に頼るのではなく体の状態を示すデータを頼りにすることは、とても確実で賢い方法だと驚いた。同じように、気圧の変化を知らせるアプリも重宝している。
 
併せて「占い」で言い訳を見つけることもある。
大変な出来事がなければ占いに書いてある内容をすっかり忘れている時もあるほどだが、「なぜか今週つまずくな」と感じる時は、月曜日に配信された占いのワンフレーズを思い出す。そうしてハッとし、「そんな日もあるさ」と落ち込み過ぎや我慢を予防する。
 
体のリズムや天気、さらには占いのせいにして、これ以上は自分にはどうにもできないと諦める。そうしてストレスで更に硬ろうとしている自分を守るのだ。
 
粉骨砕身で働いていた過去の私や自分より忙しそうにしている同僚の様子を見ては、もっと頑張らないといけない! とか、もっと苦労しなきゃ! とふと焦る時もある。
しかし、ずっとアクセル全開である必要はないし、やろうと思えばやれてしまう私にはストッパーが必要で、そのストッパーが「言い訳」なのである。
 
そうこんな風に数年前から思っていた。しかし今年は特にご自愛が必要だと本気で感じる1年だった。
2月頭から一人暮らしが始まり、その翌月にコロナの流行により自宅勤務になった。急に生活の全てが一人の時間となった。引越し先の周辺の美味しいお店探しや、新しい出会いに期待していたワクワクが全て奪われてしまった。
このご自愛を意識できていなかったら、発狂してお酒の量が尋常じゃなくなっていたかもしれない。(冗談だが)
誰もが、この環境下で得体の知れないウイルスに、そして終わりが見えない状況に、どこにぶつけようともできない恐怖・不安・寂しさを抱いている。
少し緩和されてきたようにも感じるが、まだまだ楽しさを見つけることがとても困難な雰囲気だ。世界でうつ病の兆候を示す人が増加しているという悲しいニュースも耳にする。
 
もちろん逃げるための言い訳はだめだ。でも自分を追い詰めて過ぎたら元も子もない、もっとだめな事だ。
 
こんな今だからこそ、もっと言い訳を制して、しなやかにそして強かな心を持ち自分を大切にしたい。
「よろしくご自愛!」を唱えながら。
 
 
 
 
***
 
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2020-12-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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