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20年間アングラの世界で生きてきたオトコが選ぶ、生き抜く力を身につけるマンガ10選


*この記事は、「リーディング・ライティング講座」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:鈴木彩友(リーディング&ライティング講座)
 
 
ある日突然、自分の家が他人のモノになっていたら……
 
私が勤めていた金融会社では「住民票と印鑑証明は毎月確認すること」という一般の会社では考えられないようなルールがあった。
 
なぜなら、信じられないかもしれないが、本人の知らない間に住民票が移動され、印鑑証明が変更され、自分の免許証が偽物になっていた……30年間くらいまでならそんなことが可能だったからだ。
 
実際に、「気づいたら自分が所有していた不動産が第三者に売られていた」という事件は当時いくつも起きていたし、この場では書けないような財産が奪われた話は沢山あった。
 
私は、マチ金に約15年間、そして、探偵業を約5年間たずさわり、約20年間アングラの世界で生きてきた。そして、この20年の間には業務上、風俗関係にもたずさわる機会もあった。
 
このような世界を見てきた私にとって、「突然資産がなくなる」と言ったようなトラブルは決して珍しいことではなかった。
 
「自分には財産がないから大丈夫」と他人事のように考えていると、やがて笑えない災難がふりかかってくるかもしれない。なぜなら、印鑑証明や免許証が簡単に他人の手に渡ってしまうのだ。それらを使って借金をすることなど実に簡単なことだからである。
 
また、このような犯罪に巻き込まれるだけではない。何の前触れもなく瞬く間に新型コロナが世界を震撼させたように、今後どのような未来が待っているかなど誰も想像できないのである。
 
人生はまさにサバイバルである。そして、我々はその苛酷な環境を生き抜いていかなければならないのだ。しかし、「生き抜く方法」がわからなければ、どうしようも無いのも事実。なので、「生き抜く方法」を読みやすく、理解しやすい「マンガ」で紹介するので、ぜひ生き抜くスキルを身につけて欲しい。
 
まずは以下の3作品から。
 
1)ナニワ金融道(青木雄二 講談社)
2)カバチタレシリーズ(原作:田島隆 作画:東風孝広 監修:青木雄二 講談社)
3)怨み屋本舗シリーズ(栗原正尚 集英社)
 
「ナニワ金融道」は、私が在籍していた金融会社では社内研修として使用されていたほど実践的な内容である。また「カバチタレ」も「ナニワ金融道」の作者である青木雄二氏が監修しており、よりリアルな内容となっているため、この2作品はいつでも手に届くところに備えておくことをオススメする。
 
事実、「ナニワ金融道」や「カバチタレ」の作中にあるようなトラブルは幾度となく遭遇している。中には、これらの漫画をマネしたのであろうと考えられるものまでもあった。たしかに、実践的な内容で描かれているため悪用しようと考える人もいるだろうが、作中では「肝心な部分」が省かれて描かれていることもある。そのため、見よう見まねではプロ相手に通用しないので悪用しない方が良いだろう。
 
これらの上記2作品はどちらかと言えば法律的な知識が身に付くものであるが、「怨みや本舗シリーズ」の場合は、日常で起きてもおかしくない些細な出来事がトラブルへと発展していくリアルな内容だ。また、時代にあった内容が作品に反映されるため、日常のトラブル回避に役立つ一冊だといえる。
 
とは言え、知識という武器を手にしても、それを発揮する精神状態が備わっていなければ意味が無い。そのため、もしもの時に備えて精神の鍛錬も必要だろう。
 
次は、そんな時に役立つ2冊を紹介しよう。ヘタな啓発本よりもずっと役に立つので、もし何かに不安を持っているようであれは一読する価値は十分にある。
 
4)ここは今から倫理です。(雨瀬シオリ 集英社)
5)ニーチェ先生〜コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた〜(原作:松駒 作画:ハシモト KADOKAWA)
 
どちらも、気軽に哲学が学べる作品であるが、守りの「ここは今から倫理です。」に対して攻めの「ニーチェ先生」という位置づけと私は勝手に定義づけしている。そのため、両作品を読むことでより柔軟な精神が出来上がると私は確信している。
 
現代社会において平常な精神状態を保つことはとても大変なことだ。とくにSNSの拡大により様々なストレスが我々の精神を貪っていく。それに負けないためには「先人たちの言葉」があなたの心を救ってくれるはずである。
 
知識を身につけ、柔軟な精神が持てたら、次は強さも必要だ。サバイバルで生き抜く為には、何よりも「生きる!」という強い信念がなければ人生を駆け抜けていけないからだ。
 
6)ドリフターズ(平野耕太 少年画報社)
7)ワンパンマン(原作:ONE 作画:村田雄介 集英社)
 
この2作品はどちらも「本当の強さと優しさ」を教えくれる名作だ。
 
両作品の主人公たちは、とにかく「優しい」。彼らは普段はぶっきらぼうであったり、そっけなかったりする。しかし、もしもの場面では見返りを求めることなく、ただ黙って手を差し伸べるのである。そんな彼らを見たあなたは「本当に強い人間は優しい」と知ることができるだろう。
 
そして、本当に強いからこそ周囲の雑音に惑わされることなく自分自信を貫ける。例えどのような状況下になろうとも、折れることなくまっすぐに選んだ道を進み続ける強靭精神は作品を目にした我々も熱くなれるのである。
 
「合戦そのものは、それまで積んだことの帰結」
「合戦に到るまで何をするかが戦である」
 
ドリフターズの作中における信長が語ったこの2つの言葉は、ビジネスマンや夢を追いかける者たちに送りたい言葉である。
 
もし万が一、あなたがこの平和な環境から過酷な環境へと投げ出されてしまった場合、おそらくこの2つの作品があなたを救ってくれるに違いない。
 
8)サバイバル(さいとう・たかを、さいとう・プロダクション 小学館、リイド社)
9)マスターキートン(原作:浦沢直樹、勝鹿北星、長崎尚志 作画:浦沢直樹 小学館)
 
大御所の2人が描く各作品は、「危機的状況からの帰還」が可能な知識が身に付くバイブルともいえる作品である。
 
この両作品を完璧にマスターすることにより、無人島での食料の確保の仕方や、そこからの脱出方法、更には砂漠においての水の確保や熱中症にならない為の知識など、多岐にわたるサバイバル術を会得することができるだろう。ちなみに「パイナップルARMY(原作:工藤かずや 作画:浦沢直樹 小学館)を付け加えることで、生身で戦車に立ち向かう方法や日本国内でテロリストと対峙した際の行動などが学べるため、ぜひプラスして読んで欲しい。
 
最後に、厳しい社会を頑張って生きている人々へ「人生を楽しむ」ためのスキルが学べる作品を紹介させてもらいたい。
 
10)1日外出録ハンチョウ(原作:萩原天晴 作画:上原求、新井和也)
 
何気ない日々の生活のなかで「いかに人生を楽しむことができるか?」をテーマに「お金がなくても工夫次第で人生を謳歌できる」ことを教えてくれるこの作品は、厳しい新型コロナ禍の今だからこそ「前向きに生きていこう」とあなたの背中を押してくれるはずである。
 
いかがであったろうか?
 
正直言えば、10選プラス1では伝えきれないのであるが、機会があれば今度はカテゴリーを絞り込み、より深堀したものを紹介できればと思っている。
 
 
 
 
***
 
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2020-12-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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