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メディアグランプリ

年末に出遭った、今年のベスト本


*この記事は、「リーディング・ライティング講座」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:山田THX将治(天狼院・リーディング&ライティング講座)
 
 
「この講座、山田さんは絶対に面白い筈ですよ」
講座申し込みのメッセージに、天狼院のスタッフが楽しみの増すレスをしてくれた。
 
つい先日の12月11日、日経BP社の元編集員で現・東京工業大学教授の柳瀬博一(やなせひろいち)さんの新版『国道16号線「日本」を創った道』(新潮社・刊)を記念する講座が開かれた。
普段から車を自分で運転して移動している私は、勿論この“国道16号”は知っていた。何度も走ったこともある。
興味が津々しない筈はなかった。
 
「正確には“国道16号線”という言い方はしないのですよ。御存知ですか」
柳瀬さんの講座は、いきなりアレグロな語り口で始まった。
神奈川県横須賀市から都心を遠目にグルっと周り、千葉県富津市の先まで繋がる“国道16号”(こちらが正式名称)を、柳瀬さんは大学教授らしく聞いているこちらを飽きさせない話で一気に解説して下さった。
用意されていたパワーポイントの資料には、『横山剣(クレイジーケンバンド)』に始まり『ユーミン(荒井由実・松任谷由実)』『大瀧詠一』といったミュージシャンの名が含まれていた。
『源頼朝』や『太田道灌』『樋川家康』と言った歴史上の人物も含まれていて、興味をそそられた。勿論、学校で習う歴史の教会書には出て来ない表現で、面白く解説を加えて下さった。そういえば柳瀬さんは、山〇の歴史教科書がお好きではない様に感じられた。
 
中でも、
「『小江戸』と呼ばれる川越ですが、本当は江戸が『大川越』なのです」
と、いう比喩表現が私の目と耳を集中させた。
他にも、元・経済系出版社の編集者らしく、
「初めて16号沿いに出店したスーパーは、ダイエーでした。ところが、失敗し撤退しました」
「それに比べ、全く同じ日に開店した古淵(神奈川県相模原市)のヨーカドーとジャスコ(現・イオン)のショッピングモールは、16号対策をしていたので、現在も繁盛しています」
と、立て板に水の如く解説して下さった。
とても印象に残る、講義だった。
 
帰宅後私は、著者の柳瀬博一さんからサイン迄頂いた『国道16号線「日本」を創った道』を開いてみた。軽く復習をしようと思い立ったからだ。第一、本の内容はだいたい講座で聞いているからと、安心し切っていたからだ。
何せ、週末前に仕事が立て込んでいるので、想定以外の読書に割り当てられる時間は、ほんのわずかしか無かったからだ。
 
ところがだ、この『国道16号線「日本」を創った道』は、著者御自身の講座に負けず面白かった。虫程の弱い意志しか持ち合わせていない私は、2時間近く掛けて『国道16号線「日本」を創った道』を一気に読了してしまったのだ。
そこには、講座には出て来なかった『ゴジラ』『モスラ』『用心棒』といった、映画フリークの私なら例え徹夜明けであってもパッと目覚める様な語句が並んでいた。
そればかりではない。
『コロナウイルス』や『バイオフィリア』といった、ここ半年で出始めた様な語句も含まれていた。11月に出版されたばかりの新刊なのにだ。
流石に、編集者の言葉選びとスピードは、見習うべきことが多いと痛感したものだ。
書籍の『国道16号線「日本」を創った道』には、2時間の講義には出て来なかったエピソードが数多く掲載されていた。それもそうだろう、僅か2時間で語り尽くせるような内容で、200ページを越す書籍等になろう筈も無いからだ。
しかも、著者は日本の工科大学の最高峰で教鞭を取っておられる方なのだ。
その証拠に、巻末には大学教授らしく引用したり参考にされた書籍やコンテンツが、上下二段で10ページにわたり、几帳面に挙げられている。本刊に比べてこんな数の引用を、私は今までに見たことが無い。
その量を読むだけでも、我々凡人には出来ない技だろう。
 
実は、柳瀬博一さんがこの『国道16号線「日本」を創った道』を書こうと思われたのと同じく、私も国道16号に関する企画書を作成したことが有った。
結論から申し上げると、事前に企画書を没にしておいてよかったと、私は思っている。PCのドキュメントに残しておいたその企画書等、『国道16号線「日本」を創った道』の前では、子供の遊びに等しく見えてくるからだ。
多分、誰も読まなかったと思えてならない。
 
それにしても天狼院のスタッフさんは、私の企画書の存在など知る由(よし)もないのに、何故、冒頭に在る様な言葉を掛けて下さったのだろう。
 
もしかしたら、私のPCをリモートで覗けるのだろうか。
 
そんな冗談が出る位、『国道16号線「日本」を創った道』は、今年出遭ったベストなビジネス本であると、自信を持ってお勧めします。
 
 
 
 
***
 
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2020-12-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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