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断食は心身の断捨離


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記事:星空ふみこ(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
断食は、身体を整えるだけでなく、心もリセットしてくれる。この半年間、断食を日常の習慣に取り入れることで、自分の声と繋がりやすくなってきた。
 
3年程前から年に1度、短期間の断食合宿に参加していた。当時は、激務の仕事から身体を休めるためのリトリート感覚で行っていたが、今年8月に、11日間の本格的な断食をするため、1週間の合宿に参加した。最初の4日間は準備食で食事を減らしていき、本断食3日間、回復食4日間を通して、通常食に戻していく。8月の断食合宿から帰宅してからも、毎週1日プチ断食、四半期に11日間の本断食を継続している。
 
以前の短い断食合宿期間中に、お肌がツヤツヤ、シワがなくなることには気づいていたが、今年の本格的な断食を通して、更なる効果を体感した。例えば、本断食中は短い睡眠時間で、サクッと目覚められる。一方で、回復食を食べ始めると、暑い真夏だったせいもあるか、身体がだるくなり、横にならざるを得ない程だった。鍼灸師の先生が、「あなたの胃腸が弱っていて、急に消化にエネルギーを要しているという身体の反応よ」と教えて下さった。この現象から、食べることがどれだけ胃腸に負担をかけているかを、学んだ。
 
また、本断食中は、心身の感覚がどんどん軽くなる。思考が静まり、心がとても穏やかだ。これは、自分の中心とつながっている胃が空っぽになることで、素の自分に戻れて、安心感を感じられるのではないだろうか。以前に何回か参加した10日間のビッパッサナー瞑想合宿と似た様な爽快感だ。10日間瞑想の途中までは、一日中座っていることに体が慣れるまでの苦痛や雑念と格闘していたが、断食はそのプロセスを飛ばして、同じ様なステートに一気に辿り着ける感覚を覚えた。本のページに光のオーラが時々見えたり、シャワーを浴びている途中には、急に黒い影の中に丸い光が見える神秘的な体験もした。一方で、回復食になると、思考が賑やかになってきて、夢にまで自分の欲がリアルに現れてきて、食べ物と欲の関係を痛感した。
 
不思議な変化は、味覚が変わってきたことだ。以前は、毎日の様に外食していたが、今たまに外食すると、最初は「久しぶりで美味しい〜!」と感動しても、結局は胃に重く感じてしまい、「いつもの食事の方が身体は喜んでいる」と、自分が何を欲しているかに敏感になってきた。自宅での昼食は、玄米クリームと豆腐に変える様になった。豆乳とにがりから簡単に作れる出来立ての温かい豆腐が、好きだ。食べることは楽しみの一つでもあるので、夕食は家族と同じメニューを食べている。
 
断食を習慣化し、昼食の食事内容を変えてからは、コロナ太りをしていた体重が、2ヶ月半で自然に10kgも減っていった。毎週プチ断食をしていると、1週間が終わる頃になると、食欲が増してくる。ちょうど良いタイミングのプチ断食のサイクルで、胃が小さくなる。これが、もしかしたら体重が減った要因の一つなのかもしれない。生存欲求の食欲をコントロールすることが、心の平和につながっている様で、他の欲も以前よりも手放しやすくなってきた感がある。
 
世界の様々な宗教でも、断食がなされている。有名なのは、イスラム教のラマダンだろう。日本のお寺でも断食がなされている様だが、Native Americanも年1回のサンダンスという自然復活と和平祈願の4日間踊り続ける儀式の際には、断食をするそうだ。私は、内臓を痛めたことをきっかけに、胃腸を休めるために、断食をやり始めた。私が参加した今年の断食合宿には、鍼灸師や元看護師がいらっしゃり、西洋医療では治らない様な病気を抱えている方々が、断食をすることで、回復しているということを学ぶ様になった。世界の宗教が断食を慣習に取り入れきたことは、人間の欲のコントロールと健康的な効果があると感じ、理にかなっていると思う様になった。
 
また、最近では、腸は第二の脳と言われる様になってきている。断食をする前は???という感じだったが、断食中の爽快感や体調の良さを実感すると、実際に体内のホルモンが変わってきているのが理解できる。腸を健康に保つことで、免疫力も上がっているのか、風邪をひかなくなってきている。断食を日常に取り入れたことで、味覚も変わり、身体に取り入れる食べ物に、以前よりも気にする様になった。
 
断食をすることによるメリットばかり書いたが、デメリットとしては、想定外に痩せてしまったため、洋服のサイズが変わってしまったことだ。ある程度の年齢になると、痩せすぎは避けたい所だが、身軽で健康的でいられるのであれば、良しとしようと思っている。
 
断食は、民間療法の一つだ。断食合宿中に、他の様々な民間療法も教えて頂いた。以前の自分だったら、民間療法にそっぽを向いていただろうに、今では、「昔の人は知恵があったなあ」と感心している。「少食は世界を救う」というスローガンを掲げられている先生もいらっしゃる。たまには、シンプルな断食で、心と身体の断捨離リセットはいかがですか。
 
 
 
 
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2020-12-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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