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次の旅行先候補に全力でイランを進める理由


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:守屋洋美(ライティング・ゼミ冬休み集中コース)
 
 
「あー、海外旅行行きたーいっ」
2020年、この言葉何回聞いただろうか。 わたしは多分息を吐くように呟いていた。
コロナで世界が一変し、「新しい生活様式」や「withコロナ」と色々我慢を強いられる場面は多いものの、やはり人は自由に放浪したい行きたいものなのだ。 (ジブン調べ)
 
そんな、「ワクチンが出来て自由に移動できるようになったらどこ行こう」とわたしのように妄想してる人に、是非候補に入れてもらいたい場所がありまして。
 
それは、イラン。
 
そう、あの、中東の、イラン。
旧ペルシャ帝国の、イラン。
 
皆さん、イランに対してどんなイメージなんだろう。
紛争? イスラム教? 某大国と仲が悪い? とにかく危険?
正直、3年前まで、わたしもそんな感じだった。
 
そもそもイランに行くきっかけになったのは会社の仲良しの先輩あさみ(仮名)に誘われたから。
「もりやちゃん、中東の3Pって知ってる? 」と。
中東の3Pとは、シリアにあるパルミラ、ヨルダンにあるペトラ、そしてイランにあるペルセポリスという歴史的建造物の頭文字をとったもの。
なんと、あさみはそのうちペトラとパルミラに既に訪れているという強者中の強者で、ペルセポリスに行ければその3Pを制覇できるらしい。
「よくわからないけど、中東行ったことないし行ってみたーい! 」
かくして、ディスカバーイランという壮大な計画は始まった。
 
わたしは旅行に行く際、あまり下調べをしない。
「現地での楽しいハプニングを愛してる」
というと聞こえはいいけども、要はめんどくさいのである。
 
ただ、今回の目的地イランは事前のVISA取得(しかもパスポート大使館に郵送)が必須だし、一度イランに入国した人は、アメリカ入国の際にESTAではないVISAの取得が必要となる。これだけに既に面倒くさい。あさみと一緒じゃなかったら折れていたかもしれない。
 
ただ、それもひっくるめて尚、おすすめする理由が沢山あるのだ。
 
その1. 人がめちゃくちゃいい。
電車やバスに乗ってると普通に話しかけてくるのだ。
ナンパではなく、普通の女子高生とかが、だ。
決まって言われるのが「外国人が来る機会が少ないのですごく嬉しい。 何か困ってることがあったら言って欲しいと。」 え? どんだけ民度高いの? そんなことが何度もあった。
あさみは感動して若干半泣きになっていた。
とある観光地では、英語の先生をしている現地の若者とその生徒達が一斉に話しかけてきた。 「英語の練習したいから話しかけてもいいか?」 と。 え? どんだけ人懐っこいの?
 
その2. 平和そのもの。
私たちに入ってくる情報ってなんでこんなに情報が偏っているんだろう? と痛感した。 とりあえずなんか危険なイメージありません?
国境付近などの危険地帯と呼ばれるところに行かなければ本当に平和。
夏は40度近くなるイラン(あれ? 最近の日本も同じか) では、お昼間になると店を閉め、夕方にまた店を開ける。 そして夜10時頃でも、子供たち含め広場でピクニックやバレーボールをしていた。
私もあさみと2人で電車、長距離バス、そして夜行列車にも乗った。 夜行列車で一緒になったイラン人女性2人は拙い英語でいろんな話をしてくれた。 イラン人男性は「couch potato」の怠け者が多いから、結婚してないこと。 イランはイスラム教の中でも比較的規律が緩い「シーア派」だから、男性の前では頭と肌を隠しているものの、顔全て覆う必要はないこと。そういえばみかんも分けてくれたなぁ。
 
その3. ペルシャ帝国時代からの文化の咲き乱れ具合が半端ない
「世界の半分」と呼ばれ、豪華絢爛なタイル装飾にまみれてイスファハーン
「ローズモスク」という、映え度満載なモスクを筆頭に、古代から文明の栄えたシラーズ
「紀元前にどうやって作ったんですか」サイズと精密な遺跡、ペルセポリス
 
わたしたちは、出会うもの出会うものに圧倒されて、なかなか言葉が出てこなかった。
決まって毎晩話した。 ほんとにいい国だね。 来てよかったねと。
あさみは62ミリの望遠レンズを余すことなく使って写真を撮りまくっていた。
 
どれもこれも、大きくて、なのに緻密で、そしてその文化を愛し、誇りを持って紹介してくれる姿が眩しかった。
 
こんなに素晴らしい国なのに、どうしてその良さが伝わっていないんだろうか?
たった10日くらいしかいなかったのにわたしはすっかりイランかぶれになってしまった。
そして、もっと正しく知りたいと思った。 イランのことも、イスラム教のことを。
 
とある廟を案内してくれたボランティアの女子大生がこう言っていた。
「イスラム教はとてもいい教えなのに、世界で誤解されることが多いのが辛い」と。
 
あなたとわたしは違う。
性別が違う。 歳が違う。 血液型が違う。 生まれた場所が違う。 肌の色が違う。 国籍が違う。 宗教が違う。価値観が違う。
 
なんの違いが許せて、なんの違いが許せないのだろう。
最初から全てを自分の領域の中で理解しようとするから拒絶反応が起こるのかもしれない。
違う、ということを「知る」というのが第一歩なんだとおもう。
 
ぶっちゃけ、次の旅行先にイランに行くのはハードルが高いと思うけれど、まずは知ってみる、というところから始めてみませんか?
 
※情報は全て2017年当時のものです。
 
 
 
 
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2020-12-31 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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