フルーツキャンディー 南国フルーツ味
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:和田尚也(ライティング・ゼミ冬休み集中コース)
スーパーの青果担当の私は届いたばかりの新鮮な野菜たちをケースに並べていた。
季節により野菜の種類が変わり、特に輸入商品が売れるこのお店ではたまに珍しい商品が目立つ場所に並べる。ある日、大きいぬいぐるみの大きさの日本では見たことがないフルーツが届いた。
彼は南国から来たそうな、買い手はまだいない、それもそのはず彼の相場は1キロ1000円にもなり、一つ丸々買うのに5000円以上もした。しかし、人々が彼の隣を通りがかると必ず一回止まり、何かアクションを起こすのだ。
とげとげしい見た目に驚いた人もいれば、POPに書かれる値段に引いている人もいた。
とある外国人は彼を日本で見れたことを感動していた。そして半分以上の人がスマホ片手に彼を検索したり写真を撮ったりしていた。こうした反応を見るのが私は楽しくもあり悔しかった。
新型コロナウイルスの関係で試食販売は禁止され、販売員自ら商品を進めることが出来なかった。だからこそ彼を人々に進めることが出来ない。
しかし、聞かれたら答えなければならない、私はよくどんな味なのかという問いにいつも
張り切って「フルーツキャンディーの南国フルーツ味みたいな味がします!」と答える。
この一言でしか表現できないのがすごく悔しい、それほど彼はおいしいのだ。
彼は様々な異名を持つ「世界で一番大きい果物」「大砲の球」「奇跡のフルーツ」など
一つ目の「世界で一番大きな果物」に関してはギネス記録にも登録されている。
大きいものだと長さ60センチ、直径25センチほど、重さがなんと20キロほどある。
見た目からすると確かに大砲の球に使いたくなる気持ちもわかる。これほど大きさのだから、かぼちゃやスイカのように、地上にごろごろなっていると思いきや、彼は直接、木の幹に実を付ける、そしてぶらぶらとぶら下がっている。彼の木の下を通るときは要注意だ。
しかし、こんな見た目で判断してはいけない、なぜなら、彼を食べた人々はみな好意的な感想を言う。「今まで食べた中で一番おいしいフルーツ」「今まで食べたことがない美味しさ」などというのだ、私はその感想を聞くとつまりどんな味と疑問に思ったことがある。
そこで私は例えばどんなフルーツの味に似ているのか聞いてみた。すると?
「パッションフルーツ」「パイナップル」「マンゴー」「ドリアン」「パイナップル」「バナナ」ets
とどめに「文旦」という柑橘の味まで出てきてから聞くのをやめた。共通しているのはおいしいということだけだった。香りは豊かで、南国のフルーツ独特なジューシーさがあるのに癖がなく、シャリシャリとした心地の良い歯ごたえなどすべてが彼の美味しさを表現している。つまり実際に食べないと美味しさがわからないのだ。
彼の食べ方も特徴の一つだ。食べる際は彼の芯を真ん中にしてぼこぼことなっている身を食べることが出来る。見た目は滑らかなパイナップルのような風貌がある。生で食べる際は種を取り除きながら食べるのが一般的である。しかし彼の食べ方は様々ある。国をまたいでアメリカでは。なんと様々な料理と相性がいいというところがブームを呼んだ。それは彼の持つ独特な触感が肉類の代用食として主菜などで用いられるようになってからというもの、一般的に肉や魚を食べない、ベジタリアンやヴィーガンの方に特に好まれている。さらに栄養価に関しても軽視することが出来ない、なんと彼は100g当たり94calと低カロリーであることからダイエット効果にも期待ができるほか、豊富な複数のビタミンや抗酸化物質などの効果で美肌効果だけでなく、がん予防、糖尿病予防、心臓疾患予防まで効果があるとされている。さらに豊富な栄養素に加え、食物繊維までたっぷり入っている。まさに奇跡の果物なのだ。
そんな彼の調理法を紹介しよう。まず、ひき肉の代わりにフライパンで焼いてもよし、チキンの代わりにオーブンやグリルで焼いてもおいしく調理できる。
特に日本人だからこそおすすめできる料理はカレーである。香り高いアジア風のスパイスととても相性がよく南国風カレーに入れて彼を堪能してほしい。
彼は何と種まで食べられる。湯がいて食べると、栗やお米のようなホクホクとしておいしい。特に塩ゆでのように少し味付けをして調理すると、食べやすくてなる。このように栗の要領でご飯と一緒に炊き込みするのもおすすめできる。
世界で一番大きいフルーツであり、奇跡のフルーツである彼を私が「南国フルーツ味」とひとくくりにしてしまうのは、実際に食べてどんな味なのか感じてほしいからだ。
食べた人はみな南国のフルーツの味であり、新しい味と答えるだろう。
そんな彼の名は「ジャックフルーツ」買い手はまだいない、おひとついかがか?
***
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