本読みの永遠の命題。なぜあの人は薦めた本を読まないのか?
記事:服部実(ライティング・ラボ)
「かくかくしかじか」
読みました。
そんでもって。おこがましいですが言わせていただきます。
みんな、読んだほうがいいよ。ホントに。
てゆうか、読め!!!
みなさんは新しい本を読む時、どういう時に手に取りますか?
僕がこの本(ってか漫画なんですけど)を手に取ったのはある出来事があったからです。
それは……
1か月のうちに2人の方から、
「てゆうかよめ。てゆうかよめよ」
と勧められたのがきっかけです。
(まぁ、ファナティック読書会の夜ファナと旅部の紅白ファナティックでなんですけどね。)
でもそもそも……1か月に2回って。しかもそんな口調で。
そんな事って、普段生きていてあることなのか?
こんな体験、少なくても僕にはなくて。
だからこそ絶対にすぐに読もうと思えたのでした。
そんなこんなで、自分なりに人が本を手に取る瞬間について考えてみました。
これまで、さんざんいろんな人に本を薦めてきたし、薦められてきた。
その上で読んできたし、読まないでもきた。
その時にこの本を絶対読んで欲しいと思って薦めてきたのにもかかわらず、
あいつ読んでねぇくさいなっていう事が発生してきたかと思います。
今だよ? 今!
アドバイスていうか、ヒントくらいにはなるんじゃないかな?
とか。とか。
なんでなんだろう?
思うに……。
本を手に取る行為は、男女間の関係に似ている。
それって、タイミングかぁぁぁぁぁ!!!
渡す側ではなく、受け取る側のタイミングと誰に薦められたかが大きい。
おそらくそんな所だろうな。
自分をそうだし。
その行為は自分のライフワークを読書としているのであれば、
これもまた永遠の命題なのかもしれません。
こうも言ってしまった上でやっぱり言わせていただきますけど、
これは、そーゆーのじゃないんだよね。
いいからホントに読んで欲しいんだよね。
それでは、作者の東村アキコ先生の話をします。
代表作は「ひまわり」「海月姫」などのギャグ漫画で、大体オタクとか宇宙人とかが出てきます。登場人がぶっ飛びすぎててすっげー笑える。
しかし、そんな東村先生が今回はギャグが2割くらい?
あの東村先生が全然、ギャグじゃない。
ストーリーは、
自分は絵がうまい。とうぬぼれていた高校生(東村先生本人)が紆余曲折を経て美大に入って、就職して、マンガ家になっていくというお話。
だいたい紆余曲折。
登場人物、東村アキコ先生・絵の先生の日高先生・周りのぶっ飛んだ人々。以上。
そんな感じの、かくかくしかじかなお話となっております。
で、一番言いたい事。
心に刺さる。
みんな同じような経験をして大人になっていく。
だからすごく自分の事のように、自分が今までして来た事と重なって共感するんだ。
たくさんたくさん思い出す。
昔、とっても大事にしていたもの。大事にしていたけれど、置いてきてしまったもの。
いつの間にか疎遠になってしまった友達の顔。
どんどん大人になって、忙しくなって、自分で言い訳して、やらない理由を作って。
ないがしろにしてしまったものとか色々。
思い出すと思う。
だからこそ、絶対に読んで欲しい。
この本を読んだ前と、読んだ後では別の人間になる気がする。それくらい思うよ。
読むと決めたこのタイミングであちこちの本屋で在庫が不足した関係で、まだ5巻中の4巻までしか手に入れられていません。
好き過ぎて5巻読めるのかな、怖いなと思っている今日現在ですが、そんなですけど早く最後まで読みたいと思っています。
え~最後に。僕にいいから読めと勧めてくれた方の一人は、カフェで読んでいたところ……なんと泣きすぎてしまいました。
重度の花粉症と勘違いされて、周りの人にすごく心配されたそうです。
そして僕の場合ですが、電車の中でやはりボロボロ泣きすぎてしまい……
向かいの男の子に
「ウサギちゃんの本を読んで泣いているの?」と聞かれてしまいました。
「そうだよ。大きくなったら読んでみてね」
***
この記事は、11月まで開催していた「ライティング・ラボ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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