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福岡には『下町ロケット』の佃航平が足りない《ネタバレ注意》


岸本さん
(画像提供:福岡市)

記事:岸本 早苗(ライティング・ゼミ)

 

佃航平と聞いてすぐにピンと来る方はどれくらいいるのだろうか。ほかは見ていないけど、このドラマだけは見ているという方も多いのではないだろうか。そう、現在TBSで放映中のドラマで、阿部寛が主人公の佃航平を演じる『下町ロケット』である。

現在、第9話まで放映されており、後編の『ガウディ計画編』が佳境に入ったところである(なんと、来週12月20日がもう最終回だ。来週はドラマの前に、19時から特別編もあるらしい!)。

前編の『ロケット編』では、佃航平率いる町工場の佃製作所が、大手の帝国重工に真っ向から勝負を挑み、見事勝利を勝ち取るところまでが描かれた。

帝国重工の社員がエリート面していて、佃製作所をあの手この手でつぶしにかかろうとしてきてむかつくんであるが、佃製作所にはどこにも負けない技術力がある。その技術力で、最後には、大手のエリートを打ち負かすのである。中小だって、ほかに負けないものを持っているところは強いのだ。そして、佃航平は熱い。夢を語る熱い男だ。

これって、福岡にも言えるのではないだろうか。福岡は地方都市で、東京からは距離がある。だけど、福岡には東京には負けないものがたくさん揃っている。

まず、なんといっても食べ物がおいしい。安くておいしい。ラーメン、もつ鍋だけじゃなく、焼き鳥なんかも、超うまい。お魚も新鮮でおいしいし、野菜も東京とは比べものにならないほど安くておいしい。

福岡市の天神は、かなり洗練された街だし、東京で買えるものは、福岡でもほぼなんでも揃う。街もあれば、自然もある。海も山も近いのが、福岡のいいところだ。

そして、家賃が安い。東京の半分くらいといっても、大げさではないだろう。アジアの玄関口として、中国や韓国からの観光客も非常に多い。キャナルシティ(福岡市内にある複合ショッピング施設)なんか行くと、中国からの観光客だらけである。盛り上がっているんである。

だけど、まだまだ足りない。福岡はこんなもんじゃない。まだ全然、福岡のよさが生かし切れていないんじゃないか。

人もコンテンツも揃っていて、これだけビジネスチャンスもあるのに、それを生かしきれていない。福岡に足りないもの……。そう、佃航平である。

実際に、福岡を本気でもっと盛り上げていこうと思ったら、仕事が足りないんだと思う。こちらのサイトによれば、福岡県の完全失業率は、沖縄、青森、大阪に次いで全国第4位にランクされている。

足りないんであれば、作るしかない。現在起業を考えている方も、いずれは起業したいと思っている方も、起業するなら福岡である。アジアの玄関口としての、韓国、中国への地の利も生かせる。福岡市は政府の国家戦略特区として、「グローバル創業・雇用創出特区」にも指定されている。ぜひ、第2、第3の佃航平になって、福岡を盛り上げていってほしい。

ドラマでは、佃航平は技術力で勝負しているが、この場合、武器になるのは、技術力だけに限らない。アイデアだったり、センスだったりする場合もあるだろう。アイデアはあって、起業にも興味はあるけどどうしたらいいかわからないという方は、ちょうど、この天狼院書店でも起業ゼミがはじまるみたいだし、受講してみるのもいいかもしれない(まさに、天狼院書店の店主の三浦さんは、書店界の佃航平とも言える。なんといっても、書店をシルク・ドゥ・ソレイユにしてしまったのだから!)。

あと、ライターのような職業の方にも、福岡はいいんじゃないかと思っている。今は、ネット環境さえあれば、どこでも仕事ができる時代だ。東京じゃなくたって、できるはずなんである。たぶん。たぶん、というのは、私は福岡天狼院書店のライティングゼミの第1回目の講義を受けたばかりでこれを書いていて、ライティングでお金をもらったことがなく、はっきりしたことはなんとも言えないからだ。

ともかく、福岡は今のままでも十分に魅力的だけど、もっともっと盛り上げていきたいんである。それには、佃航平が必要だ。もちろん、佃航平が、同じような夢を持った熱い社員に支えられているように、社長の佃航平だけではビジネスは成り立たない。阿部寛を経理面で支える立川談春や、技術開発を率いる安田顕、娘役の土屋太鳳から母親役の倍賞美津子まで、すべて役者が揃っていないとドラマも盛り上がらない。だから、いろんな方々に来ていただいて、力を貸してほしいと思っている。

福岡は、旅行で来ても楽しめるところだろうが、福岡の本当の良さは、住んでみなければわからない。そして、住むとなると、仕事が必要だ。そこで、あなたの出番だ。ドラマの中で、阿部寛演じる佃航平も言っている。「どんな難問にも必ず答えはある」「仕事には、夢が必要なんだ」と(挫折したとしても、そこからが勝負だ。彼も一度、ロケットの打ち上げの失敗という挫折を経験して強くなったし)。

福岡は、夢を形にしたい人にも、挫折をして落ち込んでいる人にも、やさしい町だ。ぜひ実際に訪れて、体感してみてほしい。

 

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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2015-12-23 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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