メディアグランプリ

スケジュールを入れる前に……


片岡さん スケジュール

記事:かたP(ライティング・ゼミ)

 

今年もその知らせは届いた。
夏フェスの最先行予約チケット発売開始の知らせだ。

夏に行われるロック・フェスティバル。国内外問わず多くのミュージシャンが出演するポピュラー音楽のお祭りである。日本には、4つの大きなロックフェスがある。

 

FUJI ROCK FESTIVAL(通称:フジロック)
国内だけでなく、海外のミュージシャンも多く出演。富士と名称がついているが、富士山近辺で開催されたのは初回のみで、以降は、新潟県の苗場スキー場で開催されている。

 

ROCK IN JAPAN FESTIVAL(通称:ロッキン)
国内で活動するミュージシャンだけが出演。ロックフェスに行ったことがない人でも、名前を知っているミュージシャンが多数出演する。茨城県ひたちなか市で開催されている。

 

SUMMER SONIC(通称:サマソニ)
日帰りでも行ける都市型フェス。当初は海外ミュージシャンが多かったが、近年は日本のミュージシャンの出演も増え、アイドルユニットの出演もある。東京と大阪会場の二箇所で同時に開催されている。東京会場となっているが実際には千葉である。

 

RISING SUN ROCK FESTIVAL(通称:ライジング、RSR)
オールナイトで行われ、朝4時すぎの朝日を見ながら、日の出とともにフィナーレを迎える。北海道石狩の広大な会場で、レジャーシートに寝転んだり、バーベキューをしたり、キャンプをしながら、ライブを見ることもできる。

 

年間に30~50本ほどのライブに足を運ぶ私は、夏休みの楽しみの一つとして、夏フェスの会場1~2箇所を訪れている。
まだ出演ミュージシャンも発表になっていない、半年先の予定なんてどうなるか分からない。それでもチケットを購入しているのであった。

その理由の一つに、私は、ぐうたらであることがある。

ある休日、買い物に行くか、掃除するか、洗濯するか、友達を誘って食事に出かけるか、いろいろな選択肢がある。だが、そのどれを選ぶことなく、気がつけば、夕方になっていることもしばしばある。
受験に失敗したあの頃も、勉強が手につかず、目の前の選択肢から逃げて、選ばないを選び続けた。

何もしないまま無為に過ごすくらいなら、興味の赴くままであっても、何らか予定があったほうがよい。そう思って、予定を入れ、そして、その予定を入れたことは、他の予定を選ばなかったとも思っている。

夏フェスに行くことを選んだ私は、夏フェスに行かず何らかのことをする私を選ばなかったのだ。

また、その時あった選択肢は、時が経っても、そのまま残るわけではなく、消えてしまうことがほとんどだ。後日、その選択肢を取ることは叶わないことが多いとも思っている。

発売日にはチケットを購入できるが、直前に買おうとしても売れ切れている。飛行機のチケットが、宿の予約が取れない。休みが確保できないなどだ。

今参加しているライティング・ゼミもそうだ。
ずっと気になっていた天狼院書店。一度訪れてみて、薦められた本を一冊購入してみた。雰囲気は良いところだとは思ったが、まだまだ何にも触れられていないと感じた。
そうしたら、人気のラボが、ゼミに昇格して開講されるという。すぐに申込をした。日曜夜の時間帯とはいえ、4ヶ月先の予定なんて分からないのに。

それでも、ライティング・ゼミに参加することを私は選んだ。

あのタイミングでは受講は叶ったが、しばらくして定員に達し、少し迷っていたら、受講は叶わなかっただろう。

受講開始から二ヶ月。期間の半分が過ぎた。

だが、ただ予定を埋めるだけではいけなかったのだ。
月二回、二時間、ゼミを受講するだけではいけないのだ。

フェスに行くために、旅費捻出、休みの調整、体調管理、仕事のスケジューリングなど、当日を迎えるために、さまざまなことが必要なように、ライティング・ゼミにも必要なものがある。

課題文を読んでみる。後日、ゼミの内容を振り返ってみる。他の参加者の文章を読んでみる。何かネタはないかと日々意識する。週に一本の記事を上げる。などなどである。

お金と時間を使っているのだから、出来る人にとっては当たり前なのだろうが、そういったことがなかなか出来ない私。選ばないといけない時に、何も選ばないで、選択肢を失う。それを繰り返してきた私。

選んだほうと選ばなかったほう、どちらが正しいかは、選ぶ時点では、分からないことが多い。
でも、自分で考えて、自分のためにはこちらのほうが良いと信じて選んだことなのだ。
選んだほうが良かったと思えるように、めいっぱいやろう。

そう思えて、ようやく私はスタートラインに立つのだ。
だがおそらく、これからの道も険しいだろう。また、ぐうたらな私が顔を出すだろう。
ゼミで教わって知っていることが、文章を書く段階になったら出来ない。知っている分かっていることと、出来ることは違うことに苦しむだろう。

それでも、今日はこうして、ゼミに参加すると選んで良かったと思えるように、この時間に記事を書くためにパソコンに向かうことを私は選んだのだ。

 

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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2016-02-18 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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