メディアグランプリ

書いている場合じゃないのに


福永さん

記事:福永千景さま(京都ライティング・ラボ)

 

書いている場合じゃないのに、いまどうしても書いておきたい。
言葉があふれている時にしか書けないものだから。でも、ここで学んだ事は、どうやらそれだけではない「何か」が必要だということ。私にはなかったもの。私が持ち得ていなかったもの。

ピーッーーーー。

洗濯が終わりの合図を告げている。出かけるまでにあと何時間あるだろう。この2時間の間にこの文章を書きあげ、旅支度を済ませ、家を後にしなければならない。出来るのだろうか。
優先順位を間違えていやしないだろうか。旅支度を済ませ、この文章を書きあげるというのが利口なオトナのすることなのではないだろうか。コドモだから仕方ないか。いや、大人なんだけれど。

そうそう、セミナーの中で彼が言っていた。

「40分ほどの時間で作り上げた文章で、300万円以上の売り上げに繋がった」

と。
だとしたら私も短時間で2000文字程度の文章が書けるかもしれない。
だって学んだのだから。

取りあえず、お洗濯物干してこよう。

古い洋館の様な建物。
ミシミシと音をたてる木造りの階段が、
未知の扉を開くのにはピッタリの雰囲気だった。
ノックしてみた。
道に迷いすっかりかじかんだ手に、その木造のドアは氷のように固く、微かな音しか出なかった。

扉を開くと、正面にこちらを向いて男性が座っていた。

そして、二人の愛らしい女性。
微笑み近づいて受付してくれた可愛らしい女性に安心を覚え、
正面にいるその男性をもう一度眺めた。
ご年配?

参加者がまだ誰も来ていなかった。一番のり。

あれは、20代の頃か。
映画を観に行ったら、観客は私だけだった。
地域のコミュニティでの上映だったこともあり、
2本立ての映画で最初の1本目が流れ始めたところで、お願いしてみた。
「もう1本の映画の方を観にきたんですけれど、順番変えて頂くことはできますか」
そして、私は観たかった映画をたった一人で観ることができた。

私は何事にもツイテイル、ラッキーな人だと思っている。
実際そうであったから。

ふとフェイスブックで目にとまったセミナーイベントのお知らせがあった。
興味惹かれたのだけれど、日程が合わなかった。

そして、ある日依頼があり、また文章を書くことになった。
今度は、いつものような私の文章とは違うテイストのものが求められている。

キチンと学ぶことが必要だなと

やっぱり気になってそのイベント情報を調べることにしたが、
すっかりイベントの名前なども忘れてしまって、調べることが出来なかった。
縁がなかったということか。
私は、手放すのも早い。

翌日、ふとフェイスブックを開くと
そこに例のセミナーイベント情報が!!

日程だけ確認して、迷わずクリック。
どういうわけか、私は自分の直観を信頼している。

それは、聞いたこともない書店が開催しているセミナーイベントだった。
どうして「狼」?
こうして私のスマホに、Peatixという初めて聞くアプリがインストールされることになった。

新しい体験がすでに始まった。

お友達には、
「世の中色々なことがあるから、あなたは特に注意して行動しなさい。」
と心配される。でも危険な目にあったことがない私。

学び、知る喜び、人生が豊かになる。

あっという間の2時間だった。

その人は言った。
「このお寺のコンテンツすごかった。こういうコンテンツを作ればいいんだなと思った」
というようなことを。
お寺を訪れ、ものすごく感動したらしい。そういう心に触れたお話しを聞くのは楽しいものだ。喜びが伝染していく。

当日参加されていた方の書いた文章を読んでみた。
いや、そのような時間のゆとりはないというのに。
そこで、度々訪れている駅に0番ホームがあるということを知る。

何ソレ。知らなかった。
グッドタイミング。
今日、その駅に行く。

この地で、面白いことが起こりそうな予感。
何が起こるのだろう。
何か動き出したいこの衝動。
春は間もなくやってくる。

セミナー終了後もなかなか皆さん退出されない。私も。

「来月もまたセミナーをします。3回目ですね」と聞いた私は、やっと出口へ向かうことができた。

駅から迷いながら来た道をさらさらと帰路につく。
あ、こんな近いところに駅への入り口があった。

学習すれば、さらさらと流れるようにうまくいく。

今日だって時間通りに家を出られそう。

あとは、クリックするだけ。

文章の読み直しは、必要ない。
ん?ちょっと待って。「サービス」って何だっけ。
私、サービスすることを忘れていた。

また、学び直そう。
あの笑顔たちに会いにいこう。

自分自身への信頼は裏切らない。
直観的に参加したこと、大きな意味をもたらしてくれている。

パッと花を開かせてくれた「天狼院」。

ほら、出発の時間に間に合った。
天才、わたし。

いや、
天狼院のライティング・ラボの成果かも。

天狼院。
何々?
興味惹かれる活動、色々している!!!

え?
三浦さん、年下。
そう言えば、イベントの途中に眼鏡をかけて見た三浦さんがお若い事に気づいたのでした。

 

***
この記事は、京都で開催された「ライティング・ラボ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
東京、福岡では全8回構成の「ライティング・ゼミ」も開講中です。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、店主三浦のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

【東京/福岡/通信】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?〜《最高ランクの「ゼミ」に昇格して12月開講!初回振替講座2回有》

 

 

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2016-02-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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