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メディアグランプリ

推しが教えてくれた、キャリアで大事なこと

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事名:古澤恵太(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
世間がガッキーと星野源の電撃婚に沸いた2021年5月22日。韓国の人気ガールズグループGFRIEND(ジーフレンド)が事実上、解散した。打合せ中にパートナーからの速報で知った僕は、それはそれは衝撃を受けた。その後の打合せは上の空だった。
 
GFRIENDは、2015年1月16日にデビューした6人組アイドルグループで、グループ名には「女性にとっては良い友人(Good Friend)のように、男性にとっては彼女(Girl Friend)のように、常にファンと一緒に過ごしたい」という意味が込められている。日本でも2018年5月にベストアルバム『今日から私たちは ~GFRIEND 1st BEST~』デビューしている。
 
毎朝のコーヒー抽出タイムはSpotifyでメドレーを流し、韓国の人気バラエティ番組「週刊アイドル」の人気企画2倍速ダンスの神回を夕飯のたびに見ては「いやーキレが違うね」
「うわ、ウインクかわいい」と、ここ数ヶ月の我が家の生活の潤いとなっていたGFRIEND。
 
解散の余韻はまだ重くのしかかっているが、推したちが教えてくれた大事なことを言葉に残しておきたい。
 
 
・7年の区切り
 
KPOPアイドルの契約期間は7年が一般的だと言われている。
特徴的なのは、契約延長の判断がグループではなく個人に委ねられていること。そのためメンバー脱退後も継続するグループや主要メンバーが抜けたことで解散するなど、7年がアイドルグループの一つの節目になっている。例えば、初期のK-POPブームの火付け役となった少女時代は現在3名が脱退し、少女時代Oh!GGとなり5名で活動している。
 
彼ら彼女たちは7年でキャリアと向き合うタイミングを半ば強制的に迎える。
一方で、僕たちはどうだろうか。中学卒業までは義務教育で、仮に高校、進学と進んでいくとしたら、20代前半までの大きな節目は社会が次のタイミングを用意してくれている。
 
就職活動なんて顕著だ。気づくと友人との会話にインターンという言葉が登場し、右も左もわからず説明会に参加していると、漠然としたイメージが少しずつ輪郭を帯びてくる。その輪郭を、友人やOBからのアドバイスや自分との内省、面接でのフィードバックなどを繰り返し探していく。
 
しかし、社会に出るとこれまで定期的に訪れていた大きな意思決定のタイミングは就職活動を最後に突如として消失する。どのタイミングでどんな選択をするのか。目の前にレールは引かれていない。人生の岐路は、自分で作らなければやってこないのだ。
 
 
・定期的にキャリアと向き合うこと
 
基本的に人間は怠惰な生き物だと思う。
何かを選ぶとき、楽で経験のある方を無意識に選んでいる場面も少なくない。人は毎日大小さまざまな意思決定を行っている。その数はなんと1日35,000回以上。
 
意思のある無しに関わらず、選択が行動として積み重なり、キャリアを形成していく。思えば、僕自身も経歴を話すときは、さも一連のストーリーのようについつい伝えてしまうが、実際はその時々に選択を迫られ選ばざるを得なかっただけだ。
 
キャリアはつくるモノではなく、日々の選択の総体なのだ。無意識に選んだ行動も漏れなくそこに含まれているし、もしかしたら全体に大きな影響を与えているかもしれない。
 
未来のためにやった方がいいこと、本当は興味のあることを頭では分かっているのに、毎日の忙しさに時間を奪われ、長い目でみた大事なことの優先順位が下がってしまう。10代の頃は社会が飛び石を置いてくれた。そのタイミングが近づけば、否が応でも自分の未来と向き合い、決めなければいけなかった。
 
しかし、一度社会に出ればきっかけは自分の手で作らなければいけない。「行きたい方向に進んでいる?」定期的に立ち止まり、仕事やSNSから離れ、積み上げてきた選択を振り返る。そんな時間が必要なのだ。
 
 
・きっかけをハックする
 
ひとつ解決策を提案する。いますぐ友達と半年後に予定を入れて、カレンダーをブロックする。ただそれだけ。そう、きっかけはそんな些細なことでいいのだ。
 
人間はサボることに長けている。じゃぁどうするか? 外部環境をハックして自分の意思が介在できない状況を作ってしまえばいい。ちなみに僕は、ひとりでは続かなそうなことほど意識的に周りを巻き込むようにしている。
 
定期的にスマフォの電源を切り、肩の力を抜き「行きたい方向に進んでいる?」「この後どうするのがいいのだろう?」と問いかける時間を半ば強制的に確保する。目の前のことばかりに狭まった視野を広げ、過去を振り返り、未来を考えるきっかけを定期的につくることが、キャリアを自分の意思で積み上げていくことにつながるのだ。
推しは僕にそんな大事なことをもう一度思い出させてくれた。
 
最後に、GFRIENDの解散までに、どんなやりとりがあったのかはわからないし、すべて彼女たちが納得がいく選択だったのかもわからない。だけど数年後、メンバーが振り返ったとき、この選択をポジティブに捉えられるといいなと思う。次にどんな一歩を踏み出すとしても、これまでもらってきたエネルギーを数倍返しできるくらい応援したい。がんばれGFRIEND。
 
 
 
 
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2021-06-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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