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可能性が広がる1人旅のススメ


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記事:小林梨南(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
ある調査によると、1人旅の経験がある方は全体の結果の8割に及ぶそうだ。
そもそもの調査対象が旅行好きの方なので、国民の8割が1人旅の経験アリというわけではないだろうが、思っていた以上に1人旅の経験者は多く、世の中に浸透しているようである。
かくいう私も、2年前に1人旅デビューをした。
行き先はアメリカ西海岸の都市サンフランシスコ、期間は1か月間だった。新しい挑戦、新しい環境、新しい人間関係にワクワクしながら渡米したものの、言葉が日本語のように自由には通じない、見知らぬ土地に1人ということで、不安や寂しさから枕を濡らす日もあった。
だが、そこで心が折れることはなく、寧ろ海外まで行けたのだから、国内に行けない場所なんてない!と、1人旅大好きマンになってしまったのである。
1人旅、マジでめちゃくちゃオススメ!!!!!
1人旅の魅力の1つは、誰かと日程や旅行先の希望を合わせる必要がなく、自分の気が向いたタイミングで、どこでも好きな場所に行けることである。
学生だった時には、友人と毎日のように顔を合わせ、一緒に講義を受け、学校帰りにカフェに寄って何でもないことを話した。休日となれば繁華街へ繰り出したり、家に集まって飲み会を開催したり、友人と過ごす時間は長かったように思う。春休みや夏休みなどの長期休みになれば、学内の購買で旅行パンフレットを集めて、学生向けの格安グループ旅行の計画を立てたのである。
しかし、大学を卒業して社会人として働きだして以降は、毎日会うなんてとても不可能だし、日にちを決めて会う約束をしていても、結局仕事が片付かずに流れてしまうことも少なくない。
結婚して家庭を持ち、小さな子供がいるために、特に夜は気軽に外出できないという友人もいる。
たかだか2、3時間のご飯の予定を合わせるのも難しいのに、数日のオフ日のスケジュールを合わせて旅行を計画するのは、かなりハードルが高い。
周りの環境が変わってしまったのに、同じ条件を求め続けるのは辛いことではないだろうか。今の状況で簡単にできることに、楽しみを見出した方が楽になるのではないだろうか。
1人旅では、友人と旅行の日程を合わせる手間がなくなる。航空券やホテルが大幅に値上がりする大型連休や年末年始だけでなく、急にできた2連休にも旅行に行けるチャンスが生まれる。繁忙期と閑散期の値段にはかなりの差があるので、場合によっては同じ予算で2回旅行に行くことも可能かもしれない。
1人であっても旅行は楽しいものである。
美味しいものは1人で食べても美味しいし、相手の希望を聞くことなく、100%自分の行ってみたいお店を選べる。観光も自分の行きたいところだけに行ける。興味もない寺の参拝や水族館の入園料にお金がかかることもない。グルメにしか興味のない私は、朝から食べ歩きをしてお腹がいっぱいになったら、お昼過ぎの早い時間にホテルに帰ってきてしまうことさえある。
また、1人旅の最中には、素敵な出会いが必ずと言っていいほど起こる。
福岡に行ったときには、名物の屋台に1人で飲みに行った結果、隣の席に座っていた親子と意気投合し、3軒目まで一緒にハシゴ酒をした。しかも2軒目以降はお母さんがおごってくれた(笑)連絡先を交換し、旅行の後の現在でも交流ができるようになっている。
北海道では、居酒屋のカウンターで隣に座った方がそのお店の社長だった。豪華なデザートプレートを無料サービスしてくれただけでなく、せっかくなら旅行を楽しんでほしいと、地元の人しか知らない観光スポットやお土産情報を教えてくれ、翌日には実家のお寿司屋さんにまで連れて行ってくれた。
今まで友人と旅行に行った際に、現地で新しい友人ができたことはない。
地方の方は東京よりもシャイな方が多く、自分から見知らぬ人に話しかけるのはなかなか難しいそうだ。1人でいる人ならともかく、グループで盛り上がっているところに、他人が割り込むことはしないそうだ。
旅先での出会いも、1人旅ならではのものである。
日本には親切な人が本当にたくさんいる。
女性が夜に1人出歩いていても、危険な目に遭うことはめったにない。
今までしたことのない方にとって、1人旅はとても勇気のいることだと思う。
だが、自分にはできないと最初から決めつけるのではなく、やってみようと一歩踏み出すことで自由になることができ、可能性も大きく広がる。
誰かにダメと言われたわけでもないのに、気づかないうちに自分で制限を作り、自分を縛ってしまうのは、とてももったいないことだと思う。
幸いにも、現在は1人で行動することに対して、ポジティブなイメージがついてくることが多い。
ボッチというネガティブな単語に変わって、おひとりさまというポジティブな表現が生まれ、おひとりさま向けの旅行プランが豊富に用意されているし、もちろん1人で出かけたからと言ってボッチと蔑まれることもない。
 
コロナ禍で人と一緒に何かをすることが難しくなっている今だからこそ、新しい余暇の楽しみ方の1つとして、1人旅デビューをしてみるのはいかがだろうか?
 
 
 
 
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2021-06-25 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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