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2つの足かせを外す方法


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:ロケットえんぴつ(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
自分の人生、このままでいいのか?
システムエンジニアとして働きながら、そう悩むタイミングは何度かあった。
だが、安定した収入と福利厚生の良さから、生活のためと割り切り、ズルズルと仕事を続けてきた。
30歳を過ぎ、自分が本当にやりたいことを仕事にしたい! という思いが強くなり、ジャンルを問わず、たくさんの勉強をはじめてみることにした。
ヨガ、解剖学、動画制作、デザイン、ライティング……
どの勉強も本当に楽しく、興味深く、仕事にしてみたいと思えるものばかりだった。
 
しかし、30歳を過ぎて行動を起こそうとする私を、2つの足かせが邪魔をする。
 
 
1つ目の足かせ 『過去への後悔』
 
いざ勉強をはじめてみると、そこには自分の知らなかった世界が広がっていることに気づく。その世界に入ることは、新鮮で、楽しく、心地よい。その世界を知れば知るほど、
なんでもっと早く学ばなかったんだろう。
若いときにこのことを知っていたら……
今までなんてムダな時間を過ごしてたんだろう。
過去を後悔しても仕方のないこととわかっていながらも、自分の歩んできた人生をつい否定してしまう。
 
 
2つ目の足かせ 『未来への不安』
 
本気で仕事としてやっていこう思っても、30歳を過ぎてスタートラインに立つのは、もう遅いんじゃないか。
その道の先駆者たちが第一線で活躍し、何人ものライバルがいて、自分が入り込む隙間はあるのか。
30歳を過ぎてから学び始めたという事実が、私から自信を奪っていく。
 
 
そんな後悔ばかりで、自分に自信を持てなかった私は、40歳を前にして、この2つの足かせを外し、新たな道へ走り出そうとしている。
なぜ、足かせを外すことができたのか?
 
それは、ヨガの学びを通して出会った、ある言葉がきっかけだった。
 
 
 
 
1つ目の足かせ 『過去への後悔』 を外す方法
―人は、人生の“必要なタイミング”に必要なものを選択している ということを知る
 
私は職業としてヨガインストラクターをしているわけではないが、ヨガを学び続けている。
始めたきっかけは、体幹を鍛えたいとひらめいたのがヨガだったという、なんとも些細な理由だ。
 
ヨガは気持ちいいなぁ。そんなことを考えながら、なんとなく2年ほど続けていた。
妊娠・出産を機に激しい運動ができなくなり、リラックス系のヨガレッスンに集中的に通うようになると、身体と心に変化が現れた。
 
今までに比べると体のコンディションがすごくいい。
パーツパーツの不調な部分が改善していくのがわかる。
心も穏やかでイライラすることも少なくなっていた。
 
ちょうどそのころ、通っているヨガ教室で、ティーチャーズトレーニングの募集があった。ティーチャーズトレーニングとは、ヨガインストラクターを目指す人や、ヨガを深く学びたい人に向けた、専門的なトレーニングだ。
ヨガの可能性を感じはじめていた私は、もっとヨガを学びたい! と、申し込みを決意する。
 
6ヶ月に及ぶトレーニングは、ヨガのすばらしさを知るのに十分だった。
今回の話のポイントではないので詳しいことは書かないが、
ポーズの正しい体の使い方はもちろんのこと、たくさんの仲間、学びの本質、自分自身との対話、周りへの感謝など……
言葉では語りつくせないほどの学びがそこにはあった。
ヨガが私の人生を大きく変えたことは言うまでもない。
 
 
こんなにヨガの力があるなら、もっと早くにはじめとけばよかった!
会社をやめて、インストラクターとして働く道も選べたはず。
若いとき、遊びに使ってたお金を、ヨガの勉強に使うべきだった。
 
過去を後悔しても仕方のないこととわかっていても、その思いがどうしようもない落ち込みをもたらした。
 
 
そんな私にヨガの師は、こんな言葉をくれた。
 
「ヨガはね、その人が必要な時に出会うよ。だから、必要のないタイミングでどんなにおすすめしても、受け入れてもらえないんだよ」
 
“必要なタイミング”
それを聞いて、スーッと納得した。
 
私自身、ヨガを始めた最初の2年は何も考えずになんとなくしていたのだ。
きっとその2年は、ヨガを必要としていなかったのだろう。
出産後の体と心の変化で、はじめてヨガを必要として、だからこそもっと学ぼうと思えたのだ。
 
ヨガに限らず、そうなのかもしれない。
身近なところで言えば、親が子供に勉強しなさいといっても、子供のやる気がなかなかでないのと一緒だろう。
周りがどれだけした方がいいよと言っても、本人が受け入れる準備ができていないと意味がない。
 
 
もし過去を後悔して、自分の人生をやり直せたとしても、きっと今と同じ道を歩むだろう。
なぜなら、そのときに必要なものを、必要なタイミングで選択しているから。
今まで歩んできた道のりは、自分が決断してきた大切な人生なのだ。
 
人は、人生の“必要なタイミング”に必要なものを選択している ということを知った瞬間、1つ目の足かせが外れていた。
 
 
 
 
2つ目の足かせ 『未来への不安』 を外す方法
―“自分にしか伝えられないものがある” ということを知る
 
30歳すぎて新しいことを勉強し、仕事としてはじめていくのは、もう遅いのか?
すでに第一線で活躍しているライバルたちには、もう追い付けないのか?
 
そうではない。
そもそも、追いつく、追い抜くという問題ではなかったのだ。
 
ここでもヨガの師がくれた言葉が、私の心の支えになっている。
「同じベーシックコースのレッスンでも、A先生とB先生のレッスンは、生徒さんへの響き方が違うよ。
出産を経験しているA先生は、同じお母さんに寄り添ったレッスンができるし、スポーツで怪我をした経験のあるB先生は、同じような痛みを抱える人の気持ちをわかることができる。
どっちがいいとかじゃなくて、A先生を必要としてる生徒さんもいれば、B先生を必要としてる生徒さんもいるんだよ。」
 
人生を積み重ねるということは経験を積み重ねるということ。
経験は価値。その人だけが伝えられるもの、その人にしかできないことがある。
学んだことは他の人と同じであっても、そこにかけ合わせる経験は、自分にしか伝えられないものとして、誰かの心に響くのだ。
 
“私にしか伝えられないものがある” それを知ったことで、2つ目の足かせが外れた。
 
 
 
過去を後悔する必要はない。
人は、人生に“必要なタイミング”で必要なものを選択している。
 
何かを始めるのに遅いということはない。
それまでの経験は、自分にとっての価値なのだ。
その経験があるからこそ、“自分だけに伝えられるものがある”。
 
心の足かせを外して、一歩踏み出してみよう!
 
 
 
 
***

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2021-07-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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