本の周りにいるということ
記事:谷合美香(ライティング・ゼミ)
本買うの大好きなんですね。
なんと言っても買った本は逃げない。から、いつ読んでも大丈夫。
たとえ語られているテーマに対して共感できなかった本だとしても、手放すことは考えていません。心中。
整然と書店に並ぶ本を見てうっとり。
うちの本棚にも欲しいなあ。
で買ってしまう。
そうやって書店で本を買う、図書館に行って借りる、読書感想文なんか書いたりして。
って、本の周りをうろつくストーカーですよ。
そもそも本育ち。
絵本児童文学娯楽小説古典文豪神話美術歴史……。
だいたい図書館の十進法分類はまんべんなく手を出して渉猟。
ほかにも昔、図書館にコミックって置いてなかったんで自腹切ってたし。
置いてない本は置いてない、のは書店も図書館も自宅も同じなんですが。
図書館をハシゴして、書店をハシゴして、少部数の初版本を駆けずり回って探したり。
やっぱりやることがストーカー。
なんとかして関係を持ちたいッ!
本と一緒に過ごす時間が欲しいッ!
本を作る日々にも憧れるッ!
とまあ、恥ずかしいまでにストーカー気質全開にして、なかなか叶わぬ願いにピンク色のオーラを出しまくっているのだけは上手くなった今日この頃。
天狼院書店の「読/書部」がスタートしました。
早速入部。
「なんか面白そう」だけで入りましたが、本の周りにいたい自分にとってはいちばん合ってる部活なんじゃないのかなと。
ファナティック読書会(夜もあるよ)で、好きな本について語り合う。
語り合った本が書店棚に並ぶ。そんな太っ腹な企画だけでもさすが天狼院書店なんですが、
「ファナティックGP」に至っては、紹介した本への参加者リアクションによってポイントが付きます。本を紹介した結果を見える化して欲しい人には嬉しい企画。
自分は本にポイントつけるとかしたくないんで「聞き専」で。
聞いてるだけでも、知ってる本が紹介されたり、知らない本を知ったり。楽しいひと時を過ごすことができて、それでなんだかとても有意義に思えたり。
そうした次第で、紹介してもしなくても座ってていいイベントなんです。
ま、このイベントは従来のものといえばものなので。自分にも語れるんですが。
「読/書部」はファナティックに参加できるだけではないのです。
とはいえ。入部しておいて、全貌が見えていない、とんでもない部員なんです。
そうやって見えていないのに参加している、ぼんやり系。
だって「書店がまるごと雑誌になる」企画なんて、誰も参加したことないはず。
ワクワクするけど、未知のものですよ。
しかも雑誌は「月刊」。店頭で公開後、紙雑誌にもなるなんて。
毎月、特集は三本あって、当然、編集会議があって、部員は知恵を絞り合うのです。
本の好きな人しかいないから、熱気あふれる会議は盛り上がりまくり。
テーマを出し合いながら、自分がどんな記事を書こうかということまで視野に入れた議論が展開される濃密なものなのです。
かくの如くハイテンションな中で、全然わからないまま、参加しながら覚えていこうかな、と、大変緊張感に欠けるスロウリーな部員で、ついでに遅筆で。ぬけぬけと在籍。
こんなことでいいのか不安。部員として役に立つためにはどうしよう。
とにかく更に更に本を読むしかないだろうなあ。
天狼院に売っている本でも、売っていない本でも、とにかく。
もちろん不安な自分にちゃんと道は用意されていて、やっぱりさすがの天狼院書店。
「リーディング&ライティング講座」
で読書のアウトプットまでフォロー。
「読んで、書く」の新しい作法を伝授してくれるというサービスっぷり。
読書感想文て案外ちゃんと書けてないんじゃないかなと思ってたところへ渡りに船の講座です。ちゃんと書けてなくても別に困らないと言ってしまえばそれまでですが、ちゃんと感想書くって、読んだ本に対しての礼儀と思ってたりします。
最もすごいのは「読/書部」なら参加費は部費に含まれているということ!
この素晴らしい部活は私が不良部員としてリストラされると席が空くので、精鋭はさくっと後釜に座ってくださいませ。
なにしろ一身上の都合で心が大変フラットな状態にあって、ぼやっとした参加態度なわけです。自分でも生きてんだか死んでんだかよくわからないことになってます。そりゃーぼやっともしますわな。ただ、本の周りを離れないでいることで、心の振り幅を取り戻すことから始めるつもりで、リハビリ。
今まで読んできた本や持ってる本だけでは足りない……ことはないはずなんだけど。
今の自分に足りないものは新しい出会いだと思うので。
復活したいなら、過去の蔵書や過去の情熱に頼ってはいけない気が。
かようにスロウリーな部員なりにじたばたと努力しています。
たくさんの部員の方々と、たくさんの本との出会いに希望を託して。
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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