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痛いほどの得心


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記事:竹本美沙子(ライティング・ライブ大阪会場)
 
 
「人間は弱い生き物」
「フィジカルは大事」
ライティング・ライブの講義で先日、三浦先生が言っていた言葉。
スピードライティング1DAY講座でも言っていた。
 
「そうだよね」
私は、パソコンの前でうなずいていた。
自分のノートに書いて、さらに四角で囲んでいる。
 
腰が痛い。
 
職場の仕事は座り仕事。
趣味は読書、映画鑑賞、そして最近はライティングの勉強。
振り返ってみると、私の生活のほとんどは座っている。
 
どこかで「人間は2足歩行を始めた時から、腰痛との戦いが始まった」と聞いたことがある。
 
しかし、腰が痛い。
1日250回のスクワットチャレンジをした時以来の痛みだ。
この時は、翌日出張だったので、簡易のコルセットをして1時間半の新幹線に乗り、何とか長い1日を乗り切った。
その経験から、ちょっとでも違和感があると、早めに対応するようにしてきたはずだった。
 
今回も何度か予兆はあった。
約1月前、少し腰が突っ張る感じがした。
 
いつもなら、この時点でマッサージに行き、サラリと不調を回避する。
けれど、この時の私はすこぶる調子がよかった。
長時間の会議も、友人との5時間のオンライン飲み会でも腰痛はこなかった。
なので、大丈夫だろうと高をくくっていた。
 
しかし、その2週間後、猛烈な腰痛がやってきた。
夜も眠れないほどの痛み。
 
歩いても、座っても、横になっても痛い。
 
慌てて行きつけの鍼灸院に飛び込む。
いつもより太めの針を腰に刺してもらう。
「運動不足と疲労」先生は、苦笑いしながら腰に湿布を貼ってくれた。
通常なら、1回で戻るところが、帰り道には痛みが戻ってくる。
 
今回は重症だ。
私は再び、簡易のコルセットをして、出社することになった。
 
コルセットは着けると楽なのだが、マジックテープなので、ビリビリと大きな音が出る。
トイレに行くたびに、ベリベリ剥がして、またくっつけるので時間がかかる。
最大の問題は、腰に巻くので太って見える。
 
サポートはしてくれるが、もちろん治るわけではない。
腰に痛みがあるだけで、気になって、じっとしていられない。
そわそわとお尻は動くし、職場でもすぐに立ち上がってしまうので、集中力が続かない。
 
これではいけない。
腰痛を根本的に解決しなくては、私に明るい未来はない。
太って見える腰回りだって、スッキリしない。
 
何度か通った鍼灸院のおかげで、ようやく動けるようになってきたので、隣の部署のスノボ王子に連絡を入れた。
彼は昨年、毎週末スノボを楽しむために、2週間でギックリ腰を自力で改善させた猛者だ。
 
「毎日湯船に浸かって、足裏マッサージと全身のストレッチを毎日3時間続ける」と返信がきた。
さすが、王子。
スノボのために、意識の高い女子のような生活をしている。
 
3時間は無理として、私は早速お風呂上がりに、足裏のマッサージをしてみることにした。
昔、取得したリンパマッサージのテキストを引っ張り出す。
 
「心臓のある左側からマッサージを始める」と書いてある
 
運動から遠ざかっていたからか、土踏まずがなくなっていて、愕然とする。
そっと気づかない振りをして、マッサージ用のクリームを足裏に塗り、ゆっくりとマッサージを始める。
 
足の指や甲もしっかり念入りにし終わったら、次は右足も同じようにマッサージ。
最後に、コップ1杯のお白湯を飲む。
 
身体がポカポカしてきて、気持ちがいい。
気持ちがよくなってきたところで、今度は身体全体のストレッチに入る。
床に寝ころんだまま、伸びをしたり、腰をひねったりする。
元々身体が固いので、あまり無理はしない。
 
一度に欲張って、やり過ぎると面倒くさくなって続かないからだ。
自分の性格は、分かっている。
王子のように3時間もしなくても、30分ぐらいで心地よい疲れが出てくる。
布団に入ると、朝まで、ぐっすり眠れるようになった。
 
このゆるいマッサージとストレッチが気に入り、面倒くさがりの私でも20日間続いている。
できた日にカレンダーに丸を付けていたので、一目瞭然で達成感もある。
 
腰も順調に回復して、鍼灸院に行くことなく、痛みもほとんどなくなってきた。
マッサージとストレッチを続けることで、ちょっとした違和感に気づけるようになってきたからだ。
 
「あれ? こっち動かしにくいかも」と思った時、その部分のストレッチをゆっくりするか、回数を増やす。
そうすることで、腰痛になる前に不調を回避することができる。
コルセットも箪笥に仕舞った。
 
さて、ライティング・ライブに話は戻る。
 
私のノートには、さらにこう書いてあった。
「ひどくなってからだと、リカバリーに時間がかかる」
 
講義で聞いた言葉に、心から納得した。
 
いや、マジでフィジカル大事です!
 
 
 
 
***
 
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2021-11-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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