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小さなリスクを取った結果の話


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:秋野ゆみこ(ライティング・ゼミ10月コース)
 
 
成功するにはリスクを取る事が大切です。
いきなり大きなリスクが取れなければ、例えば昼食に頼んだ事のないものを頼むとか、いつもは着ない色の服を買ってみるとか。そんな小さなチャレンジから始めましょう。
 
私は自己啓発系のライフハックを趣味としています。特に経済評論家の勝間和代さんが大好きでyoutubeも毎日見ています。ある日の発信は上記のようなものでした。
冒険をするのがとても苦手で、同じような服、間違いない食事を繰り返している私にはとても心に刺さりました。
 
12月に入って久し振りに友人達と食事をする事になりました。学生時代の友人で、会うのは5年振りです。見栄というほどではないですが、それなりに身なりにも気を使います。新しく服を買ったり、美容院に行ったり。そんな中で眉毛も整えてもらおうと眉サロンに出向く事にしました。私は左右の眉の形が全然違うので、自分で手入れするのがとても難しいのです。
 
どの店にするかかなり迷いました。たまに行っている所があるのですが、遠い上に高いのです。仕上がりはとても良いので通っているのですが、もっと近くに気に入る所があれがその方が良いわけです。
 
ネットで探すと、どんどん出てきました。だいたい値段も同じくらいです。口コミなども参考にしますが、どれも同じようでよくわかりません。
そんな中、家からすごく近い所に他の店の半額でやっている所をみつけました。口コミも悪い評価はついていませんでした。
ただ、半額ではあまりにも安すぎます。安かろう悪かろうでは嬉しくありません。普段の私なら、迷った挙句に結局いつもの店に行ってしまうのですが、今回はリスクを取る事にしました。洋服も美容院も無難な線に落ち着いてしまったので、少しはチャレンジしてみようと思いました。
ここでうまく行けば、家の近くに半額で通える店をみつけられる事になります。それに、プロとしてお金を取る以上、そんなに変な事にはならないだろうという楽観的な気持ちもありました。
 
予約の時間に行くと、思っていたより綺麗な店でほっとしました。
個室に案内されて席につくと担当の女性から「どんな感じに仕上げますか?」と聞かれたので、
「自然な感じに」
と答えました。
「私の眉、左右の形が違うから自分でやるの難しくて」
そう言うと、
「そうですね。ちょっと難しいですね」
と、彼女も否定しませんでした。とても感じの良い人で、カットして貰っている間中、色々な話をしていました。他愛もないお喋りもこういう店を訪れる際の楽しみの一つです。
「他人の眉をカットするのって凄い技術ですよね。どうやって覚えるんですか?」
と聞くと
「私、美大の出身なんです。ずっと油絵をやっていたので」
美大出身ならこういう事も上手そうです。私はとても安心しました。
「最後にペンシルで描いて仕上げますか? それともこのままお帰りになりますか?」
と聞かれたので
「描いて仕上げて下さい」
と、お願いしました。
出来上がりを鏡を見るとなかなか綺麗にできています。
これからは彼女を指名して、ここに通っても良いなと思いました。やっぱりリスクを取ってチャレンジして良かった。
 
その晩の事。
化粧を落として鏡を見た私は、
「何これ!?」
大声で叫びました。
なんと左右の眉の形がバラバラなのです。
右だけを見ればとても綺麗な形です。左だけ見ても良く出来ています。でも、それは左右同じでなければやっぱり変です。
確かに「自然な感じで」とは言ったけれど、これでは自然過ぎます。彼女はさすがに美大出身だけあって、このアンバランスなものをペンシルで上手に描き足して綺麗に整えていました。私が確認したのはその部分だったのです。
翌日の食事会を控えてとても憂鬱な気分になりました。
 
当日は朝早く起きて何とか眉を整えようと悪足掻きをしましたが、あいにくと美的センスのない私は何度やっても上手くいきません。仕方なく、左右バラバラの眉を顔面に張り付けて約束のお店に行きました。
みんなに大爆笑されたのは言うまでもありません。
 
笑われたのは恥ずかしかったけれど一つの発見がありました。
その笑いは冷たい笑いではなく温かい笑いでした。
「良い思い出になった」とか「面白いネタをありがとう」とか嫌味ではなく、温か味を込めて言って貰えて嫌な気持ちはしませんでした。
それどころか、私も一つ面白い話題を提供できて特した気分になりました。
 
それで私は味をしめました。
 
私はコーチングをしていて色々な人に会うのですが、初めての人はとても緊張します。
オンラインでやっているのでクライアントさんは全国各地にいらっしゃいます。
「今日は良いお天気ですね」
と、私が言っても
「こちらは雨です」
などと返される事もあり、導入がなかなか難しいのです。そんな時、この眉の話をすると笑って貰えて場がなごみます。導入が上手くいくとその後のコーチングにも弾みがつきます。
これはなかなか有難い発見でした。
 
小さなリスクを取ったおかげで困った事も起きましたが、思いもよらない良い事もありました。
もう一度あの店に行くかと聞かれたら「NO」と即答すると思いますが、こうやって失敗を重ねながら少しずつ前進していくんだなという事を実体験として学びました。
今後も私の小さなチャレンジは続きます。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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2021-12-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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