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合コン=マーケティング力×営業力である


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:川端彩香(ライティング・ゼミ10月コース)
 
 
かなり久しぶりに、合コンに参加した。
ただでさえコロナ過で出会いの場が少なくなっている。その上にアラサーという年齢が、そういう場にお呼ばれする回数を、じりじり減少させていた。
 
参加したのは、某お洒落都市にあるバーが開催している合コンだ。このバーを知ったのは高校時代の友人に「面白いバーがあるねん!」と連れて行ってもらったのがきっかけだった。マスターは物腰柔らかくて感じが良いが、人妻と下ネタが大好きという、リアクションしづらい好みをお持ちの人だ。
 
強制ではないが、初めて来店した人はマスターとLINEを交換する。マスターは初回でその人の名前や年齢はもちろん、性格や異性の好み、出会いを求めているか否かまでをリサーチし、出会いを求めている独身男女に関しては、定期的に開催される合コンのお誘いがかかる。メンバーはその都度、マスターの分析のもと、タイプが被らない人を招集しているので、いいな~と思う人が必ず一人はいるようになっている。マスターの分析力とリサーチ力に、
感謝と敬意を示したい。
 
友人や知り合いは同じ会に参加しないので、友人主催の合コンのように気を使う必要もない。いいな~と思う人がいれば、ガツガツ行くも良し、ちょっとぶりっこをするも良し。良くも悪くも、男女共に一期一会。自分から連絡を取るか、相手の連絡を受け入れるか、バーの通常営業時に店内で鉢合わせるか、街中でばったり会うかしか再会はない。周りを気にする必要は、ない。そう、本丸を攻めるのみなのだ!
 
配られた紙に、名前、住んでいる街、職業、趣味、特技、自分の性格……などを書き込んでいく。名前や職業を書くのは苦でもなんでもないが、趣味や性格を書くのは、筆が止まってしまう。話には聞いていたが、社会人になると自ら動かなければ、新しく出会う人が格段に少なくなる。ましてやインドア派の私には、ほぼない。自己紹介という自己紹介なんて、最後にしたのはいつだろうか? 趣味を書いてください、と言われても、パッと出てこない。何を書けばいいんだ……。
 
そして一番難しいのが、性格だ。自己肯定感が低いこともあり、頭に思い浮かぶのは「人見知り」、「割とネガティブ」、「頑固」のような可愛くないマイナスな言葉ばかり。でもそんなことをツラツラと並べてしまっては、釣れるものも釣れなくなってしまう。どうにかポジティブな言葉に言い換えなければ……。異性と話す前なのに、少しだけ疲れてしまっている自分がいた。
 
ところで私は、なぜプロフィールを書くだけなのに、こんなに時間がかかってしまっているのだ? 他人のプロフィールを書くならまだしも、すべて自分のことを書いているのに。自分のことなんて、自分が一番知っているだろうに。でも書けないということは、私は私のことを、あまり知らないのかもしれない。というか、わかっていないのだと思う。
 
生まれてきてこの方、誰よりも私は私と共に生きている。私は、私と過ごしている時間が長いのだ。だから、自分のことは自分が一番知っているのだ。ではなぜプロフィールを、ちゃちゃっと書けないのか。それは、自分自身のことを上手く分析して、それをアピールできるように変換していないからだ。と、分析した。
 
人見知りという性格はポジティブに転換していくと、一度仲良くなるとがっつり心を開くという風に言い換えることができると思う。ネガティブは、物事に慎重だと言い換えられるし、頑固は一度決めたらやり抜くことができるとも言い換えられる。物は、言いようなのだ。
 
そうか。私に足りていないのは、自らをマーケティングすることなのか!
 
話す相手、今回であれば合コン相手の異性に対して、「私はこういう性格なんです」、「私はこんなことが得意でして……」というような、私と付き合うことで発生するメリットを提示しなければならない。そしてその提示するための武器は、自分から作り出さねばならない。
 
自己肯定感が低いネガティブな性格ゆえ、なかなか自分の良いところを見つけるのは苦手だ。けれども、そんなことばかり言っていても、合コンで成果を出すことなんてできない。とびきりの美女ではない私は、ただ座ってニコニコしているだけではダメなのだ!!!
 
そして自らをマーケティングしたあとには、その分析結果をもとに、その時々に話す相手によって提示する内容を変えなければいけない。これは営業力が必要になってくるのではないかと思う。「この人にはこれが合いそうだな」、「これを提示すれば良い反応が得られるのではないか?」のように、相手の習性や好みを瞬時に判断し、その時々の判断で今持っている武器を出し続け、「私こんなんですけど、いかがですか? なかなかの優良物件ですよ?」と提案しなければいけない。
人見知りな私ではあるが、なぜか、かれこれ6年ほど営業職として働いている。これはなんとかできる気がする。ということは、私が学ぶべきはマーケティングのみだ。
 
良い人が見つかればいいが、見つからなかった場合は再度、自己マーケティングと営業方法を見直さなければならない。恋愛の初めの一歩に何かと億劫になってしまう私だが、マーケティングや、普段仕事で行っている営業と同じものだと考えれば、少し気がラクになった。お金は貰えないし昇給もしないが、合コンで活かせれば彼氏ができる! 見えるのは幸せな家庭を築いている、ハッピーな私だ!
 
ちなみにこのバーは、通常営業に行くと合コンのフィードバックを受けることができる。前回参加したときは「毒舌が過ぎる。女芸人か」との指摘を受けた。今回は控えたつもりだが、どうだっただろうか。結果とフィードバックをもとに、再び対策を練らなければならない。
 
さて、この業務はいつまで続くのだろうか? 給料も貰えないのに、このモチベーションは維持できるものなのだろうか?
「そんなことグダグダ考えてないで、さっさと彼氏作れよ」と言うのは他の誰でもない、脳内にいる毒舌な私だったのだ。
 
 
 
 
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